天皇杯の富山県代表を決める第20回県サッカー選手権決勝。当時JFLに所属していたクラブ初年度の2008年以来、7年ぶりに挑むこととなります。
これまでも感じさせられてきたことではありますが・・・あらためて、J2からJ3への降格というものを意識させられます。
初年度に県代表として臨んだのを最後に、その後はJ2クラブとしてあたりまえに参戦していた天皇杯。その、あたりまえの参加資格を失ってしまったのだということ。
J3所属のカターレは、スーパーシードとして、この決勝戦さえ勝てば県代表。出場そのものには一手間が加わっただけ、と見ることもできますが・・・一方で、今回対戦する新庄クラブをはじめとした県内各クラブにとっては、いたずらに県代表としての出場を阻む障害でしかない。プロクラブとしてより良き有り様であったならば、起こらなかった事態でもあるわけで。
感じても仕方のない申し訳なさ、いたたまれなさを抱かずにはいられません。
とはいえ。
そういった感傷も、あるいは“思い上がり”ともとられかねません。
なぜなら、いくらカターレが富山県サッカー界の頂点にあるクラブとはいえ、勝負事であるかぎり、100%の勝利は無いから。J2クラブとして100%出場していたときとはわけが違うということ。勝つか負けるかしか決着のないトーナメント戦。負けた時点で即終了。それはこの県選手権決勝戦でも例外はないのであって。
いくらプロの力を見せて相手を0点に封じ込めていたとしても。これまでリーグ戦でも悩まされ続けているところの決定力不足によってこちらも得点出来なかったとしたならば。
延長の末にPK戦、運の要素も多分に絡むPKで敗れる、なんてことも、充分にあり得る話です。
格上のクラブとして、それは許されない。
いかに、降格という無様を晒してしまったとはいえ。それでも、「やっぱりプロのクラブはモノが違う」という別格ぶりを、勝利という結果で示さねばならないのです。
カターレが別枠となっていた間、県選手権過去5連覇、富山県代表として天皇杯に出場し続けて来た新庄クラブ。かつてカターレでプレーしていた県出身の野嶋 良が選手兼任監督を務め、同じくカターレでプレーしていた景山 健司、石黒 智久が在籍しています。
昨年は1回戦で福井県代表のサウルコス福井と対戦したものの敗退、続く2回戦でJ1・アルビレックス新潟に挑戦することはできませんでした。
下位カテゴリからの下克上、ジャイアントキリングが天皇杯の醍醐味。
不完全燃焼に終わってしまった昨年の雪辱を晴らす意味でも、この決勝戦も全力で挑んでくるはずです。むしろ、カターレは上位カテゴリの中にあってもランクが下であるJ3クラブ。そこを突破できずして上位食いもないだろう、というくらいの気構えかもしれません。
J参入以後は、ずっと初戦は同カテゴリ・J2クラブとの対戦だったカターレ。下位カテゴリのクラブとの公式戦は、先述の県代表として臨んだ2008年、天皇杯2回戦で当時北信越リーグのツエーゲン金沢に敗れて以来。
当然と言えば当然ながら、練習試合と公式戦では勝手が違います。そんななかで、これまで経験に乏しい「勝ってあたりまえ」というプレッシャーに晒されながらの試合。
戦力的に上回ってさえいれば勝てる、と断言できるならば苦労はないわけで。
戦力的に上回っているはずなのに勝てない、なんてことが、今シーズンのリーグ戦だけでどれだけあった?
それを思うとき、「曲がりなりにもプロクラブなら、アマチュアに負けるなんてありえない」などと、言い切るなんてことがどうして出来ようかと。
絶対に勝たねばならない対戦であるからこそ。
ここは冷静に、1点でも多く獲ったほうが勝つという大原則に立ち返ることが必要なのではないでしょうか。
そのためには、格下だからと侮るなどということはもってのほか。
トーナメント戦を勝ち進んできたという経験、夏場の13時キックオフという試合の経験ということから言えば、逆に新庄クラブに有利な面さえある。そこに公式戦での格下相手との対戦経験が不足という要素を加えたならば、決して楽観して良いものとも思えないのです。
それでも、結果を出さねばならない。勝ってあたりまえという評価に、結果を伴わせなければならない。
プロの意地というものを、見せるのは今です。
この対戦にあたり、リーグ戦での経験の少ない選手を起用、編成を大幅に入れ替えて臨む方針とのこと。決してなめてかかるわけではなく、リーグ戦第3クールに向けて、戦力の底上げを狙って。
当然ながら、練習試合と公式戦ではわけが違います。
公式戦でしか得られない緊張感に加えて、下位カテゴリクラブに負けるわけにはいかないというプレッシャー。変な話、リーグ戦の出場のほうが気分的には楽、ということすらあるかもしれません。
ここでしか得られない、貴重な経験。それを乗り越え、これまで控えに甘んじてきた状況を覆すだけの力に変える選手が現れること―――それを狙っての、入れ替え。
出場選手たちには、個人としても、チームとしても最大限の力を発揮してほしいところ。
「さすがはプロ」との賛辞を得ること、プロとしてのプライドを磨くということ。
格下が相手かもしれません。しかし、手を抜いて良い要素など、微塵もありはしないのです。
この県選手権決勝に勝利したチームが富山県代表として、天皇杯1回戦、同じ県総で沖縄県代表と対戦することとなります。
過去、2008年にツエーゲン金沢に敗れて、2012年には1回戦で岡山に敗れたことで、県総にて行われた次の試合への進出が出来ませんでした。
地元クラブが、ホームスタジアム・県総を明渡してしまったという屈辱。
可能性で言うなら、今回もそうなることはありえるわけで。
もちろん、それは願い下げ。
絶対に勝たねばならない戦いを制し、勝利を挙げるために。
全力で、挑め!
必ずや勝利し、文句のつけようのないほどに明らかに、そして高らかに。つかめ、富山県代表の座を!!
勝たれ!!!富山!!!!
これまでも感じさせられてきたことではありますが・・・あらためて、J2からJ3への降格というものを意識させられます。
初年度に県代表として臨んだのを最後に、その後はJ2クラブとしてあたりまえに参戦していた天皇杯。その、あたりまえの参加資格を失ってしまったのだということ。
J3所属のカターレは、スーパーシードとして、この決勝戦さえ勝てば県代表。出場そのものには一手間が加わっただけ、と見ることもできますが・・・一方で、今回対戦する新庄クラブをはじめとした県内各クラブにとっては、いたずらに県代表としての出場を阻む障害でしかない。プロクラブとしてより良き有り様であったならば、起こらなかった事態でもあるわけで。
感じても仕方のない申し訳なさ、いたたまれなさを抱かずにはいられません。
とはいえ。
そういった感傷も、あるいは“思い上がり”ともとられかねません。
なぜなら、いくらカターレが富山県サッカー界の頂点にあるクラブとはいえ、勝負事であるかぎり、100%の勝利は無いから。J2クラブとして100%出場していたときとはわけが違うということ。勝つか負けるかしか決着のないトーナメント戦。負けた時点で即終了。それはこの県選手権決勝戦でも例外はないのであって。
いくらプロの力を見せて相手を0点に封じ込めていたとしても。これまでリーグ戦でも悩まされ続けているところの決定力不足によってこちらも得点出来なかったとしたならば。
延長の末にPK戦、運の要素も多分に絡むPKで敗れる、なんてことも、充分にあり得る話です。
格上のクラブとして、それは許されない。
いかに、降格という無様を晒してしまったとはいえ。それでも、「やっぱりプロのクラブはモノが違う」という別格ぶりを、勝利という結果で示さねばならないのです。
カターレが別枠となっていた間、県選手権過去5連覇、富山県代表として天皇杯に出場し続けて来た新庄クラブ。かつてカターレでプレーしていた県出身の野嶋 良が選手兼任監督を務め、同じくカターレでプレーしていた景山 健司、石黒 智久が在籍しています。
昨年は1回戦で福井県代表のサウルコス福井と対戦したものの敗退、続く2回戦でJ1・アルビレックス新潟に挑戦することはできませんでした。
下位カテゴリからの下克上、ジャイアントキリングが天皇杯の醍醐味。
不完全燃焼に終わってしまった昨年の雪辱を晴らす意味でも、この決勝戦も全力で挑んでくるはずです。むしろ、カターレは上位カテゴリの中にあってもランクが下であるJ3クラブ。そこを突破できずして上位食いもないだろう、というくらいの気構えかもしれません。
J参入以後は、ずっと初戦は同カテゴリ・J2クラブとの対戦だったカターレ。下位カテゴリのクラブとの公式戦は、先述の県代表として臨んだ2008年、天皇杯2回戦で当時北信越リーグのツエーゲン金沢に敗れて以来。
当然と言えば当然ながら、練習試合と公式戦では勝手が違います。そんななかで、これまで経験に乏しい「勝ってあたりまえ」というプレッシャーに晒されながらの試合。
戦力的に上回ってさえいれば勝てる、と断言できるならば苦労はないわけで。
戦力的に上回っているはずなのに勝てない、なんてことが、今シーズンのリーグ戦だけでどれだけあった?
それを思うとき、「曲がりなりにもプロクラブなら、アマチュアに負けるなんてありえない」などと、言い切るなんてことがどうして出来ようかと。
絶対に勝たねばならない対戦であるからこそ。
ここは冷静に、1点でも多く獲ったほうが勝つという大原則に立ち返ることが必要なのではないでしょうか。
そのためには、格下だからと侮るなどということはもってのほか。
トーナメント戦を勝ち進んできたという経験、夏場の13時キックオフという試合の経験ということから言えば、逆に新庄クラブに有利な面さえある。そこに公式戦での格下相手との対戦経験が不足という要素を加えたならば、決して楽観して良いものとも思えないのです。
それでも、結果を出さねばならない。勝ってあたりまえという評価に、結果を伴わせなければならない。
プロの意地というものを、見せるのは今です。
この対戦にあたり、リーグ戦での経験の少ない選手を起用、編成を大幅に入れ替えて臨む方針とのこと。決してなめてかかるわけではなく、リーグ戦第3クールに向けて、戦力の底上げを狙って。
当然ながら、練習試合と公式戦ではわけが違います。
公式戦でしか得られない緊張感に加えて、下位カテゴリクラブに負けるわけにはいかないというプレッシャー。変な話、リーグ戦の出場のほうが気分的には楽、ということすらあるかもしれません。
ここでしか得られない、貴重な経験。それを乗り越え、これまで控えに甘んじてきた状況を覆すだけの力に変える選手が現れること―――それを狙っての、入れ替え。
出場選手たちには、個人としても、チームとしても最大限の力を発揮してほしいところ。
「さすがはプロ」との賛辞を得ること、プロとしてのプライドを磨くということ。
格下が相手かもしれません。しかし、手を抜いて良い要素など、微塵もありはしないのです。
この県選手権決勝に勝利したチームが富山県代表として、天皇杯1回戦、同じ県総で沖縄県代表と対戦することとなります。
過去、2008年にツエーゲン金沢に敗れて、2012年には1回戦で岡山に敗れたことで、県総にて行われた次の試合への進出が出来ませんでした。
地元クラブが、ホームスタジアム・県総を明渡してしまったという屈辱。
可能性で言うなら、今回もそうなることはありえるわけで。
もちろん、それは願い下げ。
絶対に勝たねばならない戦いを制し、勝利を挙げるために。
全力で、挑め!
必ずや勝利し、文句のつけようのないほどに明らかに、そして高らかに。つかめ、富山県代表の座を!!
勝たれ!!!富山!!!!