前節の小田切新監督の初陣を、4-0という快勝で飾ったカターレ。今節はホームでの初試合。10まで伸びているホーム連続負けなしの更新、並びにホーム全試合得点の更新を期して、16位・SC相模原を迎え撃ちます。
もちろん、勝って2連勝での更新でなければならないのは、言うまでもなく。必勝を誓い、挑まねばなりません。
福島、宮崎を連破してホーム2連戦2連勝を成し遂げて挑んだアウェイ2連戦であったものの。
低調な内容に終始してしまい、自滅に近いかたちで敗れた沼津戦を受けて、石﨑監督が退任。そして後任の小田切監督のもとで迎えた讃岐戦で大勝し、なんとか昇格戦線に踏みとどまることに成功したカターレ。
3週ぶりのホームゲームとなる今節ですが、なにか、実際の期間以上に長く空いたような気がします。
前節の勝利は、ただのビギナーズラックだったのか?それともチームのポテンシャルを存分に引き出したからこその、納得の結果であったのか?
試される、今節。
新監督が率いることとなっても、それでもホームの期待に応えるカターレであることができるのか。
もちろん、「できる」と言い切れる気概を、勝利という結果に繋げねばなりません。
昨シーズンはクラブ初のJ2の舞台で戦った相模原であったものの、1年で降格の憂き目に。
1年での復帰を期した今シーズンであったものの、苦しい戦いを強いられ下位に低迷。藤本 淳吾、船山 貴之らの名の知れた実力選手を有するものの、なかなかうまくハマって結果につなげるまでには至っていないようで。
最近の試合では、第24節ではYS横浜に4-0と快勝して前回対戦のリベンジに成功したものの。続く藤枝戦では0-1、前節八戸戦では0-2と、いずれも無得点で敗れて2連敗中。得点力に課題を抱えていて、それがなかなか勝てない要因となっているようで。
前回は第10節にアウェイで対戦。前半8分という早い時間帯に碓井のゴールが決まって先制すると、その1点を守り切って1-0で勝利。そこから5試合連続で続くことになるウノゼロ勝ちの最初の試合となったのでした。
その第10節は、相模原が高木 琢也監督の解任から薩川 了洋監督に監督に代わった最初の試合でした。
今節、小田切監督にとって2試合目とはいえ、ホームでの試合ということで言えば初試合。なにか、前回対戦の状況と符合するところもあるような。
そんななかで。交代した側のホームクラブが敗れるという状況は、同じとしてはならない。同じとせねばならないのは、今度もまたカターレが勝つということであって。
残りシーズン、今節を含め8試合。待ったなしです。
一戦必勝。勝ちにこだわり、ホームクラブのプライドを勝って示さねば。
スタメンを大きく入れ替え、フォーメーションすらもこれまでの3-5-2から4-4-2に変更するという変革に打って出た小田切監督。
さすがに、前節の1試合だけでは評価のできない部分はあります。例えば、スタメンをほぼ固定とし、メンバー変更は最小限というイメージのあった石﨑前監督。その前の監督だった安達さんのときには、試合ごとに大幅変更も辞さない、というポリシーがあったりしましたが。
Jリーグのトップクラブを率いるのは今回が初という小田切監督が、果たしてどういう方針で残り試合を戦っていくのか?今節、その見極めの材料になろうかと。
スタメン起用に応えて先制ゴールを挙げたマテウス。自身J初得点を含む1ゴール1アシストの活躍を見せた松岡。そしてFWへのコンバートもしっかりと役割を果たし、2ゴールの大活躍であった安藤など。前節結果を残した選手たちの引き続きの活躍を見たい一方で。
試合翌日の月曜日に行われたツエーゲン金沢とのトレーニングマッチでは、メンバー外であった川西、吉平がゴールを挙げてアピール。負けてたまるか!とばかりに、出場機会をうかがっているはずです。
もちろん、そういったギラギラした切磋琢磨は大歓迎。出場が確約されてはいないなかで、出場を勝ちとったからには全力を尽くす。そうでなければ外れた選手に対して申し訳が立たない。そんな思いで出場するからには、不甲斐なく無得点で敗れることなど、あってはならないと。
監督交代を契機に、そのへんに喝が入れられたならば。
結果で応えるしかありますまいよ。
そんななかで期待したいのは、やはり松岡でしょうか。
なんというか、ストライカーとしての雰囲気を持っている選手であり、出場機会を得たからには、初ゴールは時間の問題とは思っていましたが。
その初ゴールは、とても“らしい”もののように思われました。
こぼれ球を押し込むだけのごっつあんゴール、というものもあるなかで・・・いや、それを決めるのも才能だし、それが悪いとは決して言いませんが。
彼の初ゴールは、自分から果敢に仕掛けていくという持ち味を発揮しての・・・遠目からでも躊躇なく蹴り込む気概・度胸というものを見せてのシュートが決まったもの。そのあたり、「こうだったらいいな」を具現化してくれたような、まさに待ち望んだままのゴールでありました。
手応えと自信が結果につながり、そこから迎える次の試合。
マグレなどとは言わせない、実力がなせる業であるという証明のためにも。
積極果敢に、今度はホーム初得点を目指してほしい。そして、応援するファン・サポーターの期待に応えてほしいです。
そして、久しぶりの零封勝利を挙げた守備陣の奮起にも期待。
結果として無失点であった前節ではあったものの、もっとうまくやらねばならなかった部分があったこともまた、しかり。
ここ2試合連続で無得点という苦境にある相模原が、得点奪取にむけて気合を入れているであろうことは間違いないでしょう。そこを封じ込めつつ、相手に好きなように、思うようにやらせないこと。そこで焦ってプレーが雑になるようなことがあれば、しめたもの。「どうやってもゴールを奪えない」と意気消沈させるような堅守でもって、相手に隙をしょうじさせるような、そんなプレーが出せればと。
前節・讃岐戦の勝利は、相手の不振とか、こちらのデータがほとんどなかったことで後手に回っていたとか、ビギナーズラック的な部分も・・・なかったわけではありませんが。
今節は、当然のことながら相手も前節のデータをもとにスカウティングしてくることかと。
たまたま結果が出ていないけれど、もともと実力の高い選手が多い相模原にあっては、その戦力が十全に機能していたなら、こちらとしても苦戦は免れないかと。
そんなときに、「監督交代から日が浅いから」などという言い訳は、通用しません。
そこで。
前節のデータがあっても、それが全力フルパワーではなかったと・・・実力の片りんにすぎなかったと、勝って証明してほしいところ。
そのためにも、連勝はマスト。ただでさえ追う立場。勝つしかありません。
下位だから勝てる、などという認識が甘いことは、先の沼津戦の敗戦などで、苦い経験として刻み込まれたはず。
であれば。
相手云々ではない、自分たちが勝つためのサッカーをやり遂げること。その重要性をいまいちど共有し、それを勝利につなげてほしい。なんなら、2試合連続で4点を挙げる、あるいはそれ以上でもって勝つ、そんな姿勢を見せることで。
石﨑監督体制で積み上げてきたホーム連続負けなしを、継承せよ!
11戦連続負けなしを、勝利で達成すべく、力を尽くせ!!!
勝って、ファン・サポーターの期待に応えるカターレであれ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!