1-0で勝利!
監督交代からいきなりの4-0快勝をおさめた前節。連続勝ちなし中の讃岐が相手で、その讃岐にしてもスカウティングが役に立たなかったであろうことを思えば、その勝利のみで判断するわけにもいきませんでしたが。
迎えた今節。やはり全部が全部うまくいくばかりではなかったものの、それでも。
相手のミスを見逃すことなく得点に繋げると、守ってもホームでは久々に失点ゼロに抑えての勝利。
他クラブも勝利を挙げたことで昇格圏までの差を詰めることは叶わなかったものの、それでも。
上位直接対決を残す状態で差を広げられることが無かったのは、まだ希望が残るわけで。
まだまだこれから。そう感じさせる勝利となったかと。
天候不良が続き、それが動員にも影響してしまって無念・・・そんなここまでのホーム戦でしたが。
晴れ渡った青空の下、あるいはここまで13試合のうちで、いちばんの好天に恵まれていたかもしれません。むしろ、10月に入ったはずなのに暑い、と思わせるほどの。
そういえば。前回対戦のアウェイ相模原戦も、5月だったのに夏か!?という暑さであったことが思い出されました。
その時と同様に、勝ちきる強さを見せねばならなかった今節。
就任から2試合目、監督がどのような方針でメンバーを起用するかが注目されましたが。
前節と同じスタメンでの継続路線らしい、と。
それでも、控えメンバーには夏移籍で加入したビンビンが初のメンバー入り。そしてトレーニングマッチで得点を挙げてアピールした高山の名も。
やはり好天の影響か、平均を超える3347人が見守るなかで、キックオフ。
初見殺し的な要素もあった前節とは違い、相模原としても讃岐戦のデータをもとに対策をしてくるわけで。それをかいくぐっての勝利を挙げねばならないとあれば、いたずらに時間をかけていては、相手に対応されてしまう。
いかに自分たちのリズムで、ペースで試合を運び、まずは先制点につなげるか。
前半の早い段階で先制点を挙げ、そこから優位に試合を進めた讃岐戦のことを思えば。今節もまた、同じように早い段階で先制できればと、そう思っていたところ。
16分、相手が最後方でボールを回して体制を整えようとしていたところ、GKのキックミスを見逃さなかった高橋がそれを掻っ攫うと、容赦なくループシュートを蹴り込み。それが決まり、先制に成功したのでした。
「前の試合でも見た」と感じた人も多かったことでしょう。
前節でも、相手のパス回しを安藤が果敢にインターセプト、独走からGKとの1対1も落ち着いて蹴り込み、ゴールを奪いました。
それを彷彿とさせるような、高橋のゴール。
前節に続きスタメン起用となった高橋。讃岐戦では、試合開始早々にビッグチャンスを得ながら、GK正面で阻止されてものに出来ず、という場面も。
その無念さもあったことでしょう。今度はしっかりと決めてみせて、ホーム戦全試合得点の継続をもたらすことに。
そう、継続。
監督交代から大胆なメンバー変更、フォーメーション変更をおこなったカターレですが。それが間に合わせの付け焼刃などではなく、きちんとした選考の下で選ばれたメンバー編成である、そう証明するような。
同じようなかたちでの掻っ攫いゴールも、それぞれ選手たちがしっかりと自分のプレーに集中し、かつ攻めの姿勢がなければ生まれないもの。それが2回も続けてとなれば、偶然ではないでしょう。
連勝に向けて、大きな意味のある得点で優位に立ったのでした。
讃岐戦が「できすぎ」との評価でしたが、それでも。
できすぎでない状況、つまり1点差のままで推移していくなかにあっても、アグレッシブな姿勢は維持し続けていました。
これまでのパターンとして、頑張って守っていてもどこかしらで隙を露呈、そこを突かれての失点というケースがままあっただけに。
決定的なピンチを招く前にしっかりと対応、時間的に苦しくなってくる試合終盤になっても、その姿勢は堅持されて。
前回の相模原戦の勝利から5試合連続ウノゼロ勝ち、なんて期間がありましたが。
その時でも、守備が鉄壁で何の不安もなく守り切れていたかと言えば、さにあらず。相手の決定力不足に助けられてなど、ラッキーとまでは言わないまでも、状況に救われた面もなきにしもあらず、といったケースも。
それを振り返ったとき。
今回の1点差リードは、状況的には同じでも、これまでよりも守れているような印象を受けました。
各選手がしっかりと動けていて、集中している様子が見てとれて。
スコアはそのまま動かず、1-0で試合終了。
本音を言えば、追加点でさらに突き放して盤石の勝利といきたかったところではありますが、それはそれ。まずは、勝ち点3がなによりも重要で。
福島戦の後半のような、リードしていたにもかかわらず激しい追い上げをくらって冷や汗の勝利、なんてことがあったことを思えば。
僅差ではあっても、そこまで悲観的な内容ではなく。ラッキーなどではない、実力で勝ちきった試合と素直に言える結果であったかと。
前節に続いての、無失点勝利。そしてクラブ新記録を更新するホーム戦11戦連続負けなしにして、ホーム戦全試合得点の継続。
ホーム戦で連続負けなしが続いていたとは言うものの、6連勝を達成した6月の長野戦を最後に、それ以後はずっと失点も伴っていただけに。久しぶりに、ホームでの無失点の達成。
2連続で満足せず、次節以降も継続せねば。それこそ、前回の相模原戦から5試合連続で無失点を達成したように。
他会場では、上位のいわき、鹿児島、藤枝が揃って4-1の圧勝劇を見せて勝利。そのなかで松本がドローで勝ち点1にとどまる、といった内容。
上位との差を詰めることが出来なかったわけですが、それでも。
悲観せねばならないとすれば、それは上位チームが勝ってカターレだけ負ける、という状況のことでしょう。
差を詰めることが出来なかったけれど、引き離されることもなかった。
残り試合が少なくなっていくなかではあっても、やれることをやって、可能性を維持したということ。ベストの結果ではなくとも、ベターではあって。
肝心なのは、そのやれることをやる、ということ。それを続けるということ。
その意味で、この監督交代からの2連勝は大きい。
できすぎであった初戦を、単なるビギナーズラックで終わらせなかった。
難しくなると予想された2戦目を、勝ちきった。
もちろん、次節の相手である岐阜をはじめ、各対戦クラブはカターレ対策を練って相対することになるでしょうが。
それを踏まえつつ、こちらも後れを取ることなくしっかりと対応すること。
そしてなにより、やれることをやりきること。
つまり、勝つこと。
さしあたっては、3連勝を目指して。次節岐阜戦に向けて、精進していかねば。