行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

力の差を見せつけられて完敗。ホーム連続負けなし途絶える 藤枝MYFC戦

2022-10-18 06:27:41 | カターレ富山
1-4で敗戦。
勝つのと負けるのとでは天と地の差であり、当然、勝って上位に喰らいつかねばならない試合でしたが。
予期せぬPKだとか、普通では考えられないようなミス、やらかしといった類の失点ではなかったけれど・・・いや、そうでなかっただけ余計に。
完全に、力負け。言い訳の余地がない大敗を喫し、ホーム連続負けなしの記録が途絶え、差を詰めるどころか突き放されるという痛すぎる黒星となってしまったのでした。

秋晴れというには暑さすら感じるほどの快晴の空の下、藤枝との今シーズン3度目の対戦となった今節。
メンバー外となった陽次に代わって末木がスタメン入りした程度で、前節とほぼ変わらない編成で臨むこととなりました。
結果論ではありますが・・・前半の早い段階で先制点を奪うことが出来たならば、あるいは違った結果に、大敗にまではならなかったのではないかと思います。
前節、先制点を奪われながらも自分たちのサッカーをやりきり、3得点を挙げて逆転勝ち。
もちろん、手応えを掴んで自信を得ること自体には、何の問題もありませんが。
その成功体験を、大事にし過ぎた傾向があったのかもしれません。
言っては何ですが、ここまでの3連勝は中位から下位、連続勝ちなしだったりと、あまり自分たちのサッカーに自信を持てていないチームが相手であった傾向がありました。
そのなかで迎えた、3位藤枝。
3連勝中、必勝を期して上位対決をものにせんと、気合を入れているチーム。
それでなくとも、今シーズン2度の対戦で、いずれも零封負けを喫している富山が相手。勝たねばならない理由しかなかったことでしょう。
その相手に対し、時間を与えすぎてしまったのかもしれない、と。
有利であるはずのホームゲームで、相手の状態がまとまり切らないうちに手を打つことが出来たならば。
もちろん、藤枝の完成度に手を焼き、なかなか押し返せなかったこともあります。それは事実にしても。
それでも力を出し切って先制ゴールを奪い獲れば、展開は違ったはず。
そう、最終的には猛攻の果てに追いつかれてしまったにせよ、いわき相手に追う展開を強いたホーム戦のように。
鍔迫り合いという状況が続いたなかで、相手にもこの試合にアジャストする余裕ができ、その切れ味というものが増してきたなかで。
40分、とうとうこらえきれず、といった具合に失点し、先制を許すと。
さらに45分、痛すぎる追加点をくらって、リードを広げられてしまうことに。
小田切体制となって続けてきたスタイルが通用しない相手に、いかに対処していくか?
その答えが出し切れないうちに、相手の圧力に屈して押し切られるかたちとなる失点をしてしまったのでした。

ならば、巻き返しの後半だ!それも開始直後くらいに1点でも返せば、あるいは。
そう思っていましたが・・・。
開始直後にスコアは動きましたが、それは試合を決定づけるような藤枝の3点目でした。
“勝ち確”のゴールに、駆け付けたゴール裏の藤枝サポーターに向けて走っていく選手たち。
スマンな、サッカー専用スタジアムである藤枝総合運動公園サッカー場と違って、こちとら日本有数の「スタンドとの距離が離れたスタジアム」なんだ。
反対側、カターレファン・サポーターが集うゴール裏からは、苦虫を嚙み潰したような顔でそれをみつめるよりほかありませんでしたが。
そのサポーターの顔は、その後も晴れず。
セーフティーリードを奪った後も、攻撃の手を緩めることが無かった藤枝。それに対し、劣勢を強いられ続けたカターレ。
62分にはさらなる追加点となる4点目を喫しましたが、それはもう、前掛りになって攻勢をかけようとしていれば、そういうリスクも当然あるよね、といったもので。
試合の趨勢というものは、その後も変わらず。攻める藤枝と、反攻を試みるもののうまくいかないカターレという構図に、変化なし。

カターレの敗色が極めて濃厚、12試合ぶりのホーム敗戦が着々と近づくなかで。
藤枝からしてみれば、最後の仕上げというところであったかと。
すなわち、今季、ホーム戦と天皇杯で富山戦2連敗、しかもいずれも零封負けで敗れている。ならば、そのリベンジというなら、このまま無失点でフィニッシュだ!と。
状況が変わらないままに試合は最終盤・アディショナルタイム。
その表示は、3分。
え?3分?たった?
だって、藤枝は後半2点決めて、ゴール裏まで走っていったりしてたじゃないか。そこで時間を使ってただろ?それに途中で選手が痛んだときに、この暑さのなかで、給水タイムっぽい雰囲気になった時間帯だってあっただろ?
そんなに止まっていなかっただろうに5分とか6分とか時間がとられる試合がザラにあるなかで、たったの3分て。
このまま終わってしまうのか?完敗も完敗、6ポイントマッチを落とすだけでなく、なすすべなくやられてしまうのか?
そんななかで。
途中出場の高山からのボールを林堂が落とし、それをやはり途中出場だった椎名が蹴り込み、ゴール!
意地を見せて一矢報いたカターレ。
そのボールをすぐさまセンターサークルへと運ぶも、ほぼ同時に試合終了のホイッスル。まさに、ラストプレーでした。
言い訳の出来ない、完敗としか言いようのない試合。
昇格の可能性が遠のく、痛すぎる敗戦。11試合にわたって続けてきたホーム負けなし、小田切体制3連勝という流れも、全て途絶えてしまう結果に。
ただ、それでも。
最後のプライド、「ホーム戦全試合得点」という要素だけは、堅持してみせた。
ただの負け試合では、終わらせませんでした。

2位だった鹿児島が敗れ、上位対決を制した藤枝が取って代わることに。
その差、7。
一般的に逆転可能なのは残り試合と同数の勝ち点まで、と言われるなかで・・・そのボーダーラインを超えてしまったカターレ。
それでも。
もう絶望的だからとさっさとあきらめてしまうくらいなら、4点も獲られて負け確の試合は、流して終えることも出来たはず。無理に頑張ってしまって怪我でもしてしまっては、それこそ無駄と。
けれど、そうはしなかった。
絶望などしなかったからこそ、最後までやりきった。
その成果としての、零封負け阻止。
完敗を、ただの惨敗としなかった。
この試合で失ってしまったものは多いけれど。
それでも!と言い続ける姿勢---それまでも失ったわけでは、決して無い、と。

戦いは、続きます。
コメント
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