行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第29節 藤枝MYFC戦

2022-10-15 14:09:00 | カターレ富山
残り試合を全て勝ち、9連勝フィニッシュを、その結果としてのJ2復帰を目指すカターレ。
普通に考えれば、やはりラストスパートに燃える上位クラブとの兼ね合いもあり、実現は非常に厳しい状況ではあるものの。
それでも。
9連勝のうちの3連勝まで達成してきているという、事実。それが、単なる偶然やラッキーなどではなく、実力で勝ち取ってきたものであるという、手応え。その実感というものは、確かにあります。
そんななかで迎える、3位藤枝との上位直接対決。
どの試合も勝たねばならないことに変わりはないものの、そのなかにあっても、殊更重要度の高い試合。今シーズンの全日程が終了したあとで、いかなる結果になるにしろ、「あのときのホーム藤枝戦の結果が、その後を決定づけた」と言われるに違いない試合となるでしょう。
必ずや勝利し、勝ち点3を積み上げねばなりません。

各地で全9試合が開催されるJ3第29節にあって。
その中でも最注目カードと言っていいのが、この富山-藤枝戦であろうかと。
昇格を争う上位直接対決。この試合の結果が残り試合に、今季J3の最終結果に大きく影響を及ぼすことは必定。
その当事者であると同時に、追う立場のカターレ。
藤枝との勝ち点差は4で、勝ったとしても、この試合の結果だけで順位は入れ替わらず。とはいえ・・・負けてしまうようなことがあれば、それはすなわちカターレの脱落を意味する。引き分けですら同じこと。
当然、そんなことは願い下げ。このところチームに根付いてきたところの勝ちきる力というものを、今節もまた遺憾なく発揮しなければなりません。
これまで積み重ねてきた力を余すところなく発揮し、是が非でも勝利をもぎ取らねばならない、そんな一戦となります。

小田切監督の就任以来、3連勝しているカターレ。一方、藤枝のほうも3連勝中であり、今節の直接対決では、お互いに4連勝を目指した戦いとなります。
ただ・・・客観的に見た場合、藤枝の側が優勢と見られていることでしょう。
藤枝は前節、やはり上位直接対決として松本と対戦。1-0で勝ちきり、6ポイントマッチを制したのでした。
この結果、8試合連続負けなしを達成。これまでにも、9月には雨天中止からの再開試合や台風の影響による順延試合といったアクシデントに見舞われつつも、それに屈することなく5試合連続無失点を達成するなど、しぶとさやたくましさを身につけているようで。
この藤枝戦を含め、このあとには今治、松本、鹿児島といった上位陣との直接対決を控えているカターレですが。そのなかでも、今節の藤枝は、あるいはいちばん厄介な相手と言えるやもしれません。
同じ3連勝中と言っても、讃岐、相模原、岐阜と、言ってはなんだけれど、カターレのそれは、ちょっと落ち目のクラブ相手に挙げた勝利とも言える部分も。
そんな胡乱な相手に勝ってきただけでは、昇格を目指して邁進する真の実力チームを相手には通用しないのでは?---悔しいけれど、そんな見方をされてしまっても仕方のない部分は、たしかにあります。
けれど。
いかに下位だからといって、楽に勝てるわけではないことは・・・必ずしも順位通りの結果になるとは限らないということは、他ならぬカターレが実感してきたことでもあります。
鳥取や沼津といった中位・下位のチームに不覚をとってしまったことを、苦い経験として忘れずにいるからには。
逆に言えば、勝ち点差4ぶんを上回られている上位・藤枝に対してだって、順位通りの結果を受け入れねばならない必要など、ありはしません。
落ち目のクラブに連勝に価値が無い?そんなわけはない。
どのクラブが相手だろうが、100%勝てる保証などないなかで、勝ちきって連勝してきたこと。そこで積み上げた勝ち点にそのものに、貴賤など無いのであって。
それを成し遂げてきた、カターレ。
できるかどうかじゃない。勝てるかどうかじゃない。
できる。そして、勝つ。

今シーズン、アウェイ戦と天皇杯1回戦で2度藤枝と対戦しているなかで、いずれも無失点で勝利しているカターレ。もちろん、だから勝てる、といった単純な話でもないですが。
シーズン序盤であったことを思えば、最終盤の今とではチームの成熟度その他もろもろ、簡単には比較できない部分も多く。わけても、カターレに至っては監督交代すらも経験しているのだから。
それでも。
その2連勝も、偶然やラッキーでたまたま得たものでは、ありません。
開幕ダッシュに失敗し、シーズン序盤からコケてしまったカターレ。志向するサッカーと実際の結果にズレが生じていたなか、前年度のスタイルに戻す方針転換にはリスクもあったものの、それに真摯に向き合って掴んだのが、アウェイ藤枝戦の勝利でした。
そして、天皇杯1回戦。富山県代表と静岡県代表との試合というよりは、リーグ戦のそれとほぼ変わらない、がっぷり四つの対戦となりましたが。
そこを見事に勝ちきり、2回戦神戸戦へと繋げたカターレ。
そこで得た手応えをリーグ戦にもフィードバックし、クラブ初の6連勝にもつなげています。
確かに、藤枝は手強い。あるいはここ最近3連勝とは比べられないほどに、掛け値なしにきつい相手やもしれません。
けれど。
ピンチは、チャンス。
首尾よく勝利を収めたならば。この先のリーグ戦も・・・特にラスト4試合はいずれも前回敗れた相手ですが、「あの藤枝との試合を制したカターレが、恐れる必要などあるものか!」という自信を得る、格好の機会と言えましょう。
だったら。
言わずもがな。勝って、その自信を手にして連勝を継続するしかありますまいよ。

藤枝戦に臨むにあたり、やはり注目プレーヤーとして挙げないわけにいかないのが、吉平でしょう。
藤枝戦最近3試合連続ゴール中。元藤枝の選手であった吉平が、今や藤枝キラーとして立ちはだかる、と。やはり、今節もまたゴールを挙げてカターレを勝利に導く、そんな活躍を期待せずにはいられません。
ここ最近はスタメンを外れ、出場機会が少なくなってはいるものの。けれど、それが必ずしもマイナスだとは思っていません。
それを言えば、4月のアウェイ戦のときもそうでした。
そこまでなかなか出場が無かったなかで、古巣対戦にかかる期待を背にスタメン起用。それに応え、チームを勝利に導くゴールを決めてみせた、と。
前節の岐阜戦では途中出場でしたが。そのなかで、CKのチャンス時に身振り手振りでスタンドから応援するファン・サポーターを煽っていた姿が印象的でした。
そのように。
出場時間の多寡ではなく、そのなかでなにをすべきか?ということが分かっている選手。それが吉平。
だからこその、期待。今節もまた、ゴールを挙げてチームに勝利をもたらしてほしいです。
そして、直近3連勝の立役者ともいえる安藤の活躍もまた、勝利には欠かせないでしょう。
これまでの左サイドでの活躍もまた、チームへの貢献度では相当のものであったことは確かですが。
小田切監督の就任以降のFW起用では、まさに水を得た魚といった様相で。
前節の岐阜戦も3得点全てに絡んでみせましたが、そのなかでも3点目。
相手の競り合いにも譲ることなく果敢に体を張って挑み、その頑張りがシルバのゴールにつながったのでした。
アタッカーとしての矜持というか。執念が具現化したような、そんなプレーであったと思います。
元藤枝3人衆が筆頭・安藤。その活躍でもって、今節もまた“恩返し”勝利を!

やはり古巣対戦となった石﨑前監督のもとでは、1度も藤枝に負けなかったカターレ。小田切監督に代わっては、どうか?・・・いや、どうもしない。ただ、勝つのみ。
今シーズン3度目の対戦、それを制し、3戦全勝を成し遂げねば。
2015年の初対戦以来、リーグ戦では11勝3分け2敗と大きく勝ち越している藤枝戦。
もちろん、だからといって今節も安泰という保証など無いことは承知ですが、それでも。
これまでも相性の悪かったなか、またも屈してしまうかたちで痛恨の敗戦を喫してしまった沼津戦のことを思えば。
悪い結果だけジンクス通りで、良い結果は例外、なんて許さねぇぞ!と。
いわゆる、6ポイントマッチ。むしろ、快勝と言える結果でもって、藤枝に今節だけでない、引きずるほどの敗北感をプレゼントする勝利を挙げねば。
今節の結果だけでは追い越すことは出来ず、たとえ残り全勝したとして、藤枝もまた全勝しては、上回ることはできません。
けれど、それは今節が終わったあとの話であって。仮にそうなったらなったで、そのときには素直に参りました、と降参するだけのこと。
逆に言えば。
そうならないために出来ること、すなわち今節の勝利に全身全霊をかけねばならない、ということであり。
勝たねばならない理由しか、ありません。

上位直接対決を、11戦連続負けなしのホームで迎える今節。
もちろん勝って、その記録を12に伸ばさねばならないことは言うまでもなく。
むしろ、勝つことでこの先対戦するチームにもプレッシャーを与えることにつながるわけで。「もしかして、アウェイ富山戦では勝てないのか?」という不安を相手に強いるくらいになれば、しめたもの。そうすることで昇格の可能性が1%でも2%でも上がるのであれば。
やらない理由がない。勝たねばならない理由しかない。

ならば、勝て!!!
勝って、今季藤枝戦3連勝コンプリートを、成し遂げろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
コメント
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