松本・福島と続いたアウェイ連戦で1勝1敗。順位こそ2位のまま変わらないものの、首位愛媛との差が4に開いた一方で、3位沼津には僅か1差まで詰め寄られることに。
まだ試合ごとの結果に一喜一憂する時ではないし、意識過剰から空回りしてしまったのでは本末転倒。
3試合ぶりとなるホーム戦。
もちろん、岩手も楽な相手では決してありませんが、それでも。
しっかりと目指すべき自分たちのサッカーを完遂し、ファン・サポーターの期待に応えてみせること。
やるべきことをやりきる、あたりまえをあたりまえにこなすチカラを、存分に発揮せねば。
昇格圏・2位の富山が下位の福島に不覚を取り、敗戦。勝利した沼津に僅か1差にまで詰め寄られてしまうーーー。
本来、前節の結果は、もっとクローズアップされてもおかしくない内容であったはずなのですが。
もちろん当事者としてはやりきれない悔しさが募るものの・・・幸か不幸か、まったくクローズアップされることはありませんでした。
なぜなら、J3リーグ第23節の話題をかっさらっていったのは、いわてグルージャ盛岡だったのだから。
かつて横浜Fマリノスや浦和レッズなどでプレーし名を馳せた那須 大亮。引退後はYouTubeを通じてJリーグに関わっていたなかで、41歳にして1週間限定というかたちで電撃的に現役復帰。J3の岩手で。
首位愛媛との対戦で、試合終盤に出場すると。逆転を許して厳しい状況のなか、試合終了間際に、PKにつながるプレー。まさに土壇場でドローに持ち込むという劇的展開で、広く注目を集めたのでした。
その話題もまた、元日本代表・本田 圭佑がJ3讃岐の練習に参加という話題で薄まった感もありましたが・・・それはさておくとして。
岩手にとっては、首位愛媛、2位富山t続く上位連戦。
那須がもたらしたインパクト。好調の愛媛にさえも、勝てなかったながらも負けなかった。ならば、前節敗れているような富山にだって、やれないはずはないんだぜ!という意気込みで乗り込んでくることかと。
それでなくとも、岩手にとっては前回対戦のリベンジを期す試合。
後半の2ゴールで優位に立ったカターレであったものの、そこから岩手の猛反撃に遭うことになり。1点を返され、さらにペナルティーエリア内で倒したとしてPK献上、その上退場で数的不利という絶体絶命の場面。
その窮地で、田川が気迫のセーブでPKを阻止。さらに10人でもしっかりと守りきり、薄氷の勝利ながらも、しっかりと勝ち点3を得た試合でした。
岩手にとっては、悔いの残る試合。前節、やはり前回対戦で富山に敗れていた福島がリベンジを成し遂げたというならば。今度は自分たちの番だ、と。
迎え撃つカターレですが・・・前節の敗戦を引きずることがあったとしたら、岩手の勢いに押し込まれて連敗を喫する可能性もあろうかと。もちろん、そんなことはあってはならないのですが。
敗れてしまった結果はどうにもならないにせよ。振り返ったとき思うのは、決してまったくチャンスがなかったから負けたというわけではないということ。
むしろ、果敢にシュートを狙っていった松岡をはじめ、チャンスそのものはしっかりとあった。けれど、決めきれなかった、という話。
決めるべきところで決めきれないと、手痛いしっぺ返しをくらうことになるーーーそんなジンクスに、まんまとはまってしまったかたち。
この1週間で、いかに立て直すことができたのか?
気合が空回りした挙句にノーゴール、試合にも負けて連敗、なんてことは、断固として阻止せねばならないところ。攻撃陣の奮起が求められます。
そんななか、やはり期待がかかるのは陽次でしょうか。
過去の対戦でもホーム・アウェイ問わず岩手戦でゴールを決めてきた彼ですが、前回対戦でも先制点を挙げて勝利に貢献。まさしく岩手キラー。
そのゴールを含めて6月に4ゴール2アシストと活躍、リーグ月間MVPも受賞した陽次。
今節も、その輝きを再び見たいところです。岩手側にとっては、「またアイツにやられたよ」と戦意が萎えてしまうようなゴールでもって、シーズンダブル達成につなげてほしいです。
またアイツに、ということで言えば。
前回対戦で、もしPKを阻止出来ていなければ。良くてドロー、数的不利から勢いで押し切られて逆転負けというケースも、十分にあり得たことでしょう。
それをさせなかった、田川。今度は1点もやるものか!という気迫でもって、ゴールを守り切ってほしいです。
前節、警戒していたはずのセットプレーからやられてしまったという無念。守備陣も含め、その悔しさをはらすべく今週のトレーニングに臨んできたはずで。
勝利は当然として。無失点勝利にこだわり、成し遂げてほしい。そう強く願います。
確かに、前節の敗戦は痛恨でした。
ある意味岩手のおかげで愛媛がドロー、勝ち点6差をつけられる最悪の結果にこそなりませんでしたが。やはり、無得点負けのダメージは、小さくないかと。
けれども。
2位をキープ、1差に詰め寄られながらも昇格圏を譲ってはいない。それもまた、事実であって。
先の今治に続き、今週は鹿児島が監督交代を敢行。カターレでのコーチ経験もある大島 康明氏が後任として監督に。
カターレが現状を悲観するとか言うなら、他のクラブはどうなんだ?という話であって。
カターレが今しなくてはならないのは、連敗を怖れてネガティブになることなどではなく。
しっかりと勝って首位奪還を目指すこと、それだけだろうが!と。
今やらねばならないのは、今季ここまで7勝3分け1敗と大きく勝ち越しているホーム戦で、8勝目を挙げることだろうが!と。
今節から、ホーム戦5試合で15周年ユニフォームを着用して臨むこととなるカターレ。
前舌の負けを引きずらずに気分をあらためるには、良いきっかけかもしれません。
15周年というクラブの歴史の重みを知ること。
そして、自分たちがやらねばならないことを再確認ーーー優勝を成し遂げ、必ずやJ2復帰を果たすこと。
そんな覚悟を、今節の、そして今後の勝利へと繋げねばなりません。
夏ユニ着用試合で負けなかった昨シーズン。
もちろん、今年も勝つ!勝ち続ける!
歴史に、勝利を刻み込め!!!
勝たれ!!!富山!!!!!