行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第34節 FC琉球戦

2023-11-03 19:39:27 | カターレ富山
2023シーズンも残すところ5試合。12月2日の最終戦まで、あと1か月を切りました。
11月にはアウェイ戦の残り3試合が行われますが、今節の沖縄、ホーム奈良戦を挟んで八戸、そして宮崎と、どうにもこうにも、えげつないばかりの移動を強いられるスケジュールとなっています。
とはいえ。長距離移動が伴う相手であろうが、どこが相手であろうが関係なく。やるべきことは変わりません。
残り5試合を、5連勝。
まずは、今節。タピック県総ひやごんスタジアムに乗り込み対戦する、FC琉球戦。
必ずや勝利し、残り全勝への足掛かりとせねばなりません。

残り5試合という今節の時点で、首位の愛媛が勝利し、なおかつ3位であるカターレが勝利できずに引き分け以下であった場合、愛媛のJ2復帰が確定します。
目下3連勝中の愛媛が今節も勝利する可能性は十分にある、そして前節終了間際にやらかして勝てなかった富山が、引き続き取りこぼす可能性もまた、少ないとまでは言えない。となれば、今節決まってもおかしくない!なんて見方もされているかもしれません。
ひとつ、言えるのは。
カターレにしてみれば、愛媛を援護してやる義理もなにも、ありはしないということ。土曜開催の琉球戦で引き分けか負けるかして、日曜開催の愛媛-YS横浜戦の試合を待たずにJ2復帰確定おめでとう!なんてお膳立てなど、してやるものかと。
もちろん、今節で確定しなかったとしても、それが次節にスライドするだけかもしれません。一応、この先愛媛が5連敗して昇格圏外へ、という可能性もゼロではありませんが・・・正直、非現実的なほどに低い可能性というところかと。
けれども。
昇格ライバルがどうあれ、カターレのやるべきことはなにかといえば、勝つことのみであって。
そこがぶれることがあってはならない。簡単に自滅してガッカリ、なんてことがあってはならない。
ならば。
勝てば先送りというならば。琉球戦、しっかりと勝利して愛媛にプレッシャーを与えてやろうじゃないかと。愛媛が勝つかどうかは別として、少なくとも自分たちの頑張り次第で次節以降に持ち越しとさせることはできる。だったら、ソレで。

2018シーズンのJ3リーグで優勝、その後J2で戦い、降格を経て今シーズンJ3に戻ってきた琉球。アウェイでの対戦は、2018年のシーズン開幕戦以来。実に5年8か月ぶりとなります。
うれしくないデータとして、過去3分2敗、アウェイ琉球戦では1度も勝ったことがありません。ついでに言えば、カターレ発足初年度・JFL時代の対戦でも敗れています。
J3では2015年の2回、そして2016年と、3戦連続引き分け。2017年はシーズン最終戦で対戦し、スコアこそ0-1という僅差ながら、内容的には「ハーフコートなのか?」というくらいに一方的にボコられ、惨敗と言える内容でした。
そこからわずか3ヵ月、2018年のシーズン開幕戦で戦うこととなったのですが・・・前半のうちに3失点をくらうという散々な内容で。3ヵ月前にはボコる側であった、琉球から移籍してきた才藤 龍治の2得点などで反撃するも、3-4で敗戦。チームはその後、転げ落ちるように不振を極め、ゴールデンウイークごろには最下位、監督交代にまでつながっていくことに。
今シーズン、ここまでも相性の悪い相手であった鹿児島や沼津にシーズンダブル敗戦をくらっているなど、相性問題というものは、なかなか捨て置けないものではありますが。
その意味では、アウェイ琉球戦未勝利というのも、なかなかにキツいものを感じないではないものの。
それでも。
そんなことを気にしていられる時でも場合でもない。
勝ったことがないなら、初勝利を。それ以上でもそれ以下でもないでしょうよ。

1年でのJ2復帰を期す今シーズンであったものの、苦戦を強いられ、現時点で17位と低迷を余儀なくされている琉球。
それでも、監督交代を経て前鳥取監督であった金 鐘成氏が指揮を執るようになってからは改善傾向。ここまで総失点54はリーグワーストながらも、最近はそこに歯止めもかかってきており、前節の宮崎戦も2-0で勝利。
直近5試合で2勝2分け1敗。この勢いをホーム連戦となる今節の3位・富山戦、次節の2位・鹿児島戦にぶつけて意地を見せんと意気込んでいることでしょう。

琉球との前回対戦は、7月15日の第18節。ホームで1-0の勝利を挙げています。
これも、ただの1勝というわけではなく。
アウェイで愛媛にハットトリックをくらって2点差を逆転負けというキツい敗戦、その後の天皇杯3回戦での新潟との対戦が、雷雨の影響で試合中断という、とてもいつもどおりとは言えない状況を経ての試合でしたが。
ターンオーバー編成での選手起用、なによりも試合に臨む選手のモチベーションなど、難しいところも多分にあった試合でしたが、それを制しての勝利。チームの底力を示す、価値あるものとなりました。
今節、勝たねばならない状況で5連勝を目指す足掛かりとせねばならない重要な一戦。やはり、肝心なのは気持ち、高いモチベーションで臨むことかと。
それでなくとも、前節は勝利目前で逃してしまうという、モチベーション的には大ダメージを被ったばかり。
リバウンドメンタリティというものが、殊更に重要となるなかで。
いかに、勝つか。
下位だからといってたやすい相手ではない。むしろ、下位だからこそ上位撃破を目論み、いつも以上の力を発揮してくることすらある。
それを、いかに跳ね返して勝ちにつなげるか。
今こそ、今シーズンのカターレ富山の真価が問われるときでしょう。

期待したいのは、やはり駿太。
かつて、JFL時代の琉球に3シーズン所属。2012年にはリーグ得点王に輝く活躍を見せています。
富山一高から山形に加入してプロのキャリアをスタートさせたものの、活躍できないままに退団。地域リーグの栃木ウーヴァを経て琉球へ。そこでの活躍を足掛かりに、J3の発足とともに長野へ移籍し再びJリーガーに。群馬を経て故郷の富山に凱旋、34歳の今シーズンをもって、現役引退を決意に至ると。
平均の選手寿命が25歳前後という厳しいプロサッカー選手という職業にあって、ベテランと言われる年齢にまでそのキャリアを続けてこられたのも・・・やはり、彼にとっては琉球での活躍がターニングポイントとなっていたのではなかろうかと。
現役最後と決めた年に、思い出の地・沖縄での試合に臨む。余人には計り知れない思いをもっての試合になるのではなかろうかと。
カターレ富山の選手としては、最初で最後の沖縄入り。在籍当時を知る琉球のファン・サポーターから拍手を送られる、なんてシーンもあるのではないかと。
けれど、それはイベントとしての引退試合などではなく。
昇格戦線の最前線で、是が非でも勝ち点3を奪い獲らんがために乗り込んでくる対戦相手、その急先鋒。琉球を打ち負かすためにゴールを奪うハンターにほかならないのであって。
むしろ、しっかりと恩返しゴールを決めたあかつきには、「なんでそれだけやれるのに引退とか言っているんだ」なんてあきれられるくらいでなければ。
思い出の地での躍動、大いに期待します。

まずは、勝たねば。勝たねばなにもはじまらない。
あえなく敗れては、愛媛のJ2復帰を確定させて喜ばせるだけ。邪魔だから3位の座からどけよ!と他クラブに追い落とされるだけ。
そうじゃない。
勝って、カターレがJ2復帰に足るクラブだと示すこと。
もちろんプレッシャーもある。あるけれど、それがどうした。
やらねばならないことに、なにも変わりはない。
残り全勝・5連勝。
勝って、その覚悟を示すため。
あきらめないとは、こういうことだーーー真価が問われる試合を、勝ちきれ!!!

相性などに、ジンクスなどに屈するな!
遠距離アウェイ、もちろんお土産は勝ち点3!
勝ち続ける、強さを!!!

勝たれ!!!富山!!!!!