行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

鮮やかなる3ゴール!アウェイ琉球戦初勝利で価値ある勝ち点3を挙げる FC琉球戦

2023-11-05 19:02:39 | カターレ富山
3-1で勝利!
前節の負けに等しい引き分けのダメージを引きずり、連続勝ちなしで昇格からさらに遠のくーーープレッシャーとなって、重荷となって、いつも通りのプレーができない可能性もありましたが。
そんな危惧を、見事に払いのけてくれました。
前半のうちに駿太と松岡の師弟コンビによる先制点を奪ってリードすると。
前節はチャンスがありながらも奪えなかった追加点を、後半の早い段階でマテウスが決め。
さらに、駿太が今度は伊藤の2試合連続ゴールもアシスト。一気に勝利への機運を高めたのでした。
またしても試合終了間際に失点してしまうという反省もあったものの、それでも。
自分たちの積み重ねてきたサッカーを信じ、それをやりきることで勝利につなげてみせた。
アウェイ琉球戦で挙げた初勝利は、そんな自分たちのサッカーへの手応えと自信を深める、価値ある勝ち点3をもたらしたのでした。

過去1度も勝利したことのないアウェイ琉球戦での初勝利を目指す今節。11月というこの時期としては珍しい、17時キックオフの試合となりました。
過去には2016年の4月に16時開始という試合があったものの、沖縄の地で照明に灯が入る時間帯に対戦するのは初めて。キックオフの時間には、まだあたりは明るく。地元の富山ではすでに日も落ちて暗くなっているなかであったので、同じ日本国にありながらはるか遠くという、地域差を感じさせられました。
スタメンはここ最近のメンバー編成を踏襲したものであったなかで、前節の試合途中に痛んで交代した今瀬に代わり、脇本が入ることとなりました。
誰が出場してもチーム力が落ちない、という今シーズンのカターレ。その力を、しっかりと今節も発揮せねばと。
そして、控えメンバーには、久しぶりに吉平が。
当然ながら、勝利には得点が必要。そして、得点に繋がるバリエーションというものは、多いに越したことはない。負傷離脱が続いていた吉平ですが、この最終盤に間に合ったのは頼もしい限り。

カターレボールでキックオフとなった試合開始、その直後。
伊藤が果敢にゴール付近まで攻め込んで圧力をかけると、クリアされたボールを拾った大山がロングフィード、それを走り込んできたマテウスが合わせられれば・・・というところで、惜しくもゴールならず。
とはいえ、ここ最近の試合でも見せてきた自分たちの攻めのかたちが、いきなり発揮された格好。「今節もいけるぞ!」という期待を持たせました。
良いかたちで試合に入ったカターレ。自分たちのやりたいかたちを体現していくなかで、もちろん得点への意識もしっかりと。
15分、遠目から果敢に狙っていった末木のミドルシュートだったものの、ポストに弾かれてしまい、先制ならず。
それでも、得点への期待というものがしっかり高まった、その直後のことでした。
16分、自陣左サイドから安光が蹴り出したロングボールを、相手DFと競り合いながら走り込んでいた駿太が、素晴らしいボールタッチで奪取。
その勢いでシュートに行く選択もあったでしょうが、自らに相手の意識を集めたのを確認すると、シュートをパスに変え。すると、逆サイドから走り込んできたのは松岡!
見事に決めて、幸先よく先制に成功したのでした。
かつての古巣・琉球との対戦にあたって、気合も入っていたであろう駿太。当然、恩返しゴールのイメージも固めていたでしょうが。
それでも、私情よりもチームの勝利を優先。より高い可能性として、松岡に託しました。
シーズン開幕戦のYS横浜戦では、松岡のクロスを駿太が合わせてのゴールでしたが、今回は逆のパターン。
駿太が自らの後継者としてカターレの背番号8を託すこととした、松岡。その師弟コンビによる鮮やかなゴール。感慨深いものがありました。

先制後も、しっかりと自分たちのスタイルを貫いたカターレ。相手にチャンスらしいチャンスを作らせず、主導権を握る展開。
1-0で折り返すこととなり、勝負の後半。
良いかたちを作って自分たちのペースでリードしつつ後半、というのは、前節もそうであったところ。しかし、最後の最後でしてやられて、勝ち点2を失う結果となってしまった。
今節は、それを繰り返すわけにはいかない。断じて。
気を引き締めて臨んだ後半開始から程なく、51分でした。
自陣からのカウンターの流れで、右サイドのマテウスと大山がパス交換。スペースの空いたところに蹴り出されたパスに、駆け上がるマテウスがスピードそのままに突進すると。一気にエリア内に侵入、相手の動きを冷静に見極めつつグラウンダーのシュート、それがポストに当たってゴールイン。欲しかった2点目が決まったのでした。
さらに、勢いは止まらず。
55分、前線へと蹴り出されたボールが、オフサイドラインギリギリの駆け引きを制した駿太につながり。
目の前にはGKのみ、一気にシュートか?というところで、充分に自分に意識を引きつけながら、並走してきた伊藤にパス。それをしっかり決めた伊藤が2試合連続ゴール!勝利を大きく引き寄せる3点目が決まったのでした。

進む時計、近づく勝利のとき。
ただ・・・今節もまた、最後の最後、アディショナルタイムにやられてしまいました。
90+2分、ゴールライン際から上げられた折り返しのクロスをゴール前で神山がヘッドでクリアしたまでは良かったものの。それがペナルティーアークやや外というゴール真正面に空いたスペースにいたMF平松 昇への絶好のパスのようなかたちになってしまい。ドフリーの状態で勢いよくグラウンダーのシュート。それを決められ、一矢報いられてしまうことに。
画竜点睛を欠く、という言葉で済ませたくはありませんが。課題は課題として受け入れつつ、それでも。
同じ試合終了間際被弾。けれど、今節は違う。
しっかりと追加点を挙げて勝利の道筋をつけるというミッションを成し遂げ、勝ちきった。その成果は、充分に評価されねばなりません。
見事に勝利し、アウェイ琉球戦初勝利。
試合後、アウェイゴール裏に挨拶に向かった駿太に、琉球のファン・サポーターから「17年間お疲れさま」という横断幕が。
恩返しゴールこそなかったものの、2アシストで勝利に貢献。富山でもしっかりと活躍している姿を見せられた。駿太にとって、思い出の地での忘れ得ぬ試合となったことでしょう。

他会場の結果、首位の愛媛が勝利し、いよいよJ2復帰に王手。それでも、今節の時点で決定する可能性もあったなか、させなかった。それも、カターレが勝ったからこそ。
昇格確定したければ、自力でどうぞ。カターレは、負けてアシストするつもりはありませんので。カターレは、勝ち続けますので。
他方、奈良と対戦した2位・鹿児島がドロー。勝ち点差を2に縮め、1試合の結果で逆転する可能性を復活させました。残り4試合とチャンスが少なくなっているなかで、可能性を高めたという意義の大きさよ。
次は、その鹿児島に待ったをかけた奈良が相手。
まったく予断を許さない、ヒリヒリした展開が続くことになりますが。
それでも。
それでも、やりきる。それでも、勝ち続ける!
戦いの先に、目指した、掴み取るべき栄光があると信じて。

戦いは、続きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする