行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

繰り返す無得点。またも浮上チャンスをフイに ヴァンラーレ八戸戦

2023-11-21 06:40:15 | カターレ富山
0-1で敗戦。
「なんでだよ・・・」
遠く青森県は八戸市へと赴き戦うカターレ選手たちへと思いを馳せ、富山きときと空港にて開催されたパブリックビューイングに参加。集まったファン・サポーターとともに声援を送りましたが・・・。
必勝の願いは届かず。前節に続き、またしても昇格圏浮上のチャンスがありながら、それをみすみす逃す結果となってしまいました。
勝利の歓喜で沸くはずであった会場は、失意とため息、沈んだ空気に包まれたのでした。

9試合ぶりの無得点に終わった前節・奈良戦の敗戦を受けて、あるいはメンバー編成にテコ入れをすることもあるか?という今節でしたが。
シーズンの半ばであれば、そういうこともあったかもしれませんが。こと、この最終盤に至っては、ここまでの流れを重視した編成で信じて送り出すのみ、ということでしょうか。前節とほぼ変わらない編成。
そのなかで、前節負傷により途中交代となったシルバはメンバー外。代わって脇本がボランチに入る、という変更がありましたが。
ともあれ。出場する選手を信じて応援するのみ。

前節の苦い敗戦のイメージを払拭し、なんとしても勝利につなげねばならない今節。
試合展開は、似たような感じで進行しました。
序盤、持ち味のつなぎからの攻勢で優位に立つカターレ。ボールを奪い合う展開にこそなったものの、それでも相手陣内でのプレーが多く。
相手の八戸も、負けじと応戦。なかでも、FKの場面でキッカーを務めたりと、元カターレの姫野の奮闘が目を惹きました。キャプテンマークを巻き、カターレのときの17ではなく、9を背負った姿は・・・なんというか、知っているのに知らない選手のようで。八戸の中心選手として対抗していかねばならない、ライバルでした。
・・・前節と、似たような感じ。
攻勢に出ても、なかなか決定的なシーンにまでは至らなかったところも同じならば。
徐々にペースを掴んできた相手から反撃を受けるようなシーンが増えていったところも同じ。
そして・・・。
ワンチャンスをモノにされて、決められてしまうところまでも同じでした。
36分。相手陣内からデイフェンスライン裏への通しを狙って蹴り出されたロングボール。それに合わせんと、猛然と駆け出してきたFW オリオラ サンデー。その対応に、一瞬隙が出来たということでしょうか。クリアボールが中途半端になってしまったところを拾われてしまい、ボールはオリオラへ。
すると、個人技でデイフェンスをかわし、果敢にシュート。それを決められてしまい、先制を許してしまったのでした。
前節同様に・・・なにか、あっという間に決められてしまった失点。
八戸にしてみれば、別に特別なゴールではないのでしょう。
我慢の時間帯を粘り強くしのぎながらチャンスをうかがい続け、その中で巡ってきた好機に、獲るべき選手が獲ったゴール。
ただ・・・本来、それをやらねばならなかったはずの、カターレ。
また、同じ。追いかける展開。
前節の敗戦を、繰り返すわけにはいかないというのに。

前節と同じ、と言えば。
ビハインドで迎えたハーフタイムに、1時間前に開始されていた鹿児島-今治戦が終了、鹿児島が敗れたとの報が。
前半9分という早い段階で先制に成功した鹿児島だったものの、そのあとが続かず。同点、逆転を許して敗れる展開ーーーなんというか、「ああ、よくあるヤツだ」と。
カターレも、何度そんなパターンで苦い敗戦を喫してきたことか。
今治のほうも、前節は伊予決戦に敗れ、愛媛のJ2復帰、J3優勝を目の前で見せつけられるという屈辱を味わっていただけに。その悔しい思いを今節にぶつけた、ということだったのでしょうか。
前節同様に、先に鹿児島が敗戦、勝てば順位を逆転できる状況となったカターレ。
ならば、やるしかない。
前節の失敗を繰り返すわけにはいかない、今度こそ!

・・・しかし。
ハーフタイムを挟んでも、一気に試合の流れを変えることは出来ず。
後半開始から10分くらいという時間帯、CKのピンチから押し込まれて追加点を奪われ、これも前節と同じかよ!
と、思いきや、オフサイドでノーゴール。肝を冷やす場面も。
3バックのフォーメーションを5バック気味にして、しっかりと守備を固める八戸。
なんというか、かつてのカターレでも採用されていたところの、石﨑監督らしい堅実な守りとでもいうか。
それをなんとか打開していかねばならなかったカターレであったものの、なかなかうまくいかず。
愚直に練習してきたパターンを繰り返すのもいいけれど、それがあまりにも素直すぎとでもいうか。ワンパターンになってしまっていては、相手にとっては楽に対処も出来ようというもの。
そんななかで、空気を読まずに強引にでも事態を打開するアグレッシブさが見せられたら、また違っていたのでしょうが・・・なかなかうまくいかず。
八戸にしてみれば、しっかりと守備を固めつつ相手の攻撃を跳ね返し、反撃のチャンスにはFWのオリオラにボールを預け、個の力でオラオラ!と攻め込ませるという、狙い通りの戦術を展開。
実際、そのパターンから何度かピンチを招いてしまうも、どうにかこうにか難を逃れ。というよりは、相手の決定力不足に助けられたかたちで、流れそのものは悪い状況が続くこととなり。

それでも。
後半の途中から吉平と椎名を投入したあたりから、だんだんと巻き返し始めたカターレ。徐々にペースを取り戻していきました。
そんななか、86分、切り札として久々の出場となった柳下を前線で起用することに。
長くカターレに在籍する彼については、右SBのイメージが定着していますが。それでも、FWとして起用されたこともある柳下、「なるほど、そうきたか」と。
期待していたところの、状況を打破するプレー。それを、投入直後に見せてくれました。
裏を狙った後方からのロングボールに、本職のFWさながらの猛然としたダッシュで迫ると。
ペナルティーアークあたりで倒され、それが得点機会阻止とジャッジされて一発レッド。PKでこそなかったものの、ゴール正面という絶好の位置でFKのチャンスを得たのでした。
きときと空港のPV会場は、この日一番の盛り上がり。祈るように、食い入るように見つめるなかで、キッカー吉平のFK。
・・・ただ、惜しくも枠を捉えられず、ゴールならず。「うあー」というため息に包まれることに。
それでも、最後まであきらめないカターレ。
遠目から果敢に狙うシュート、そしてゴール前で押し込むだけのヘッドと、立て続けにシュートチャンスを狙っていった柳下でした・・・が。
GKのファインセーブに遭い、得点ならず。
そして、無情のホイッスル。
試合終了。
また、負けてしまった。繰り返してしまった。
またも、2位浮上ならず。2試合連続で絶好のチャンスをフイにしてしまう、痛すぎる敗戦となってしまったのでした。

勝って、歓声と笑顔に包まれるはずであったPV会場。
しかし・・・待っていたのは、落胆とため息。
そんななかで。
ゲストとしてカターレOBの松原 優吉、窪田 良の両氏が招かれていましたが、その窪田氏の言葉として。
「相模原に在籍していたとき、最後の最後、最終戦で昇格を決めたことがあった。だからカターレも諦めることなく頑張ってほしい」と。
そう、あの年は、たとえ相模原が最終戦に勝ったとしても、2位であった長野が勝ちさえすればそれでおしまい、という状況でした。
そんななかでも、しっかりと最終戦に勝ちきった相模原。
最後の最後で長野が敗れたのは、あるいは運もあったかもしれないけれど。だとしても、自分たちのやるべきことをやりきった相模原の昇格に価値がなかったことになどなりはしません。
さすがに、実体験を伴う人のコメントには、重みがあるなと。
残り2試合、より厳しい状況に置かれることとなったカターレではあるものの。
だからといって、うつむいてしまっては、あきらめてしまっては、なにも得られない。
可能性が絶えてしまったわけでもない。ならば、やるべきことは、変わらない。
いかに、厳しくとも。
信じた道を、突き進むまでのこと。
あきらめるわけにはいきません。まだ、終わってはいないのだから。
コメント
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