行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

気力で掴んだ劇的勝利!3ヶ月ぶりにホームで歓喜  グルージャ盛岡戦

2015-08-11 01:45:40 | カターレ富山
1-0で勝利!
正直言って、内容は良くなかった試合でした。
10人で耐え凌いできた頑張りが後半アディショナルタイムで水泡に帰してしまった前節を受け、今節こそは!と発奮しなければならなかった試合。ただ、その思いをプレーで表現出来るかどうかはまた別で。
守りを固める相手に攻めあぐねた結果、勇気を持ってリスクを覚悟で攻めることができず。いつもの「横を向いたサッカー」に終始。さらに、ミスも多く、自分で自分の首を絞めているような状況もしばしば。言ってはなんですが、典型的な「良くない時のカターレ」でした。

しかし。

今節は、結果までが「いつもどおり」には終わりませんでした。
いつもどおりであったなら、スコアレスドローで終わって「またホームの期待に応えれられませんでした」となっていた試合。最悪、2試合連続のアディショナルタイム負けもありえたかと。
が、そうはならなかった。
試合終了間際の後半アディショナルタイムに得たCK。実質ラストチャンスに、キッカー日高のボールに頭で合わせてたたき込んだのはレンペー!気迫のこもったゴールで決勝点を挙げ、見事に勝利したのでした。
実に、3ヶ月ぶりとなるホーム戦勝利。諦めることなく、くじけることなく応援し続けて来た成果。ファン・サポーターは勝利に酔いしれたのでした。


怪我で離脱していた日高がスタメン復帰、國吉がポジションを上げてMF起用、出場停止の北井に代わって朝日が久々にスタメン出場など、いろいろと変更を加えた編成となった今節。
試合は一進一退。序盤は連続でCKを与えてしまうなど押し込まれたものの、徐々に盛り返してペースを掴む、といった展開。しかし、決定的なピンチも少なかったかわりに、決定的なチャンスも作り出せず。ジリジリとした時間が過ぎていきました。
同サイドでの攻防となった國吉と木村は、さすがは元チームメイトとして手の内を知り尽くしているだけあって、相譲らず。
致命的ミスとまではならなかったものの、あさっての方向、あるいは相手へのパスとなってしまったレンペーのミスキックに「おい!」とツッコミとか。
前線にボールを放り込んで一気の攻め、という狙いはともかく・・・そこに至るまでの経緯が、なんとも・・・。
ひとことで言って、リスクを恐れ過ぎ。そりゃ、相手のプレッシャーに立ち向かうのは勇気が要るでしょうが、だからといって逃げとしか思えないパスを繰り返しても。無謀なパスがカウンターのピンチを引き寄せてしまうくらいなら堅実に、ということなのでしょうが、だからといって「横を向いたサッカー」ではゴールを奪えない、つまりは勝てないわけで。
相手の盛岡も、こちらが後ろで回している分には無理にボールを取りに来ない。きっちり守ってカウンター、という戦術は徹底していました。
それだけに、リスク覚悟で果敢にチャレンジする姿勢が必要だったのですが・・・残念ながら、悪い意味での「いつものカターレ」には、それは期待できず・・・そんな試合でした。
複数得点というものは期待できず、先制を許してしまったならば逆転の目は無し・・・それ以前に、失点してしまった時点で即終了、といった様相。これまでにも何度も見てきたパターン。問題は、その試合を決定づける1点がいつなのか?ということでしたが。

そのまま、試合終盤まで音沙汰無し。確かに攻めてはいる、けれどもそこから「得点のにおい」というものがするかといえば・・・。
80分、攻撃のてこ入れに苔口、同時にJ初出場となる進藤を投入。苔口に対する期待は言わずもがなとして。今季初のメンバー入りからの出場となった進藤にも、大事な場面でしっかりプレーしてくれという願いを込めた起用となりました。
17時開始だったこの試合。夕日の眩しさを考慮してでしょう、コイントスで盛岡の側が自陣変更を選択してキックオフとなった試合も、照明の灯が入った終盤には、ナイトゲームのそれでした。
そうやって試合環境は変わっても、変わらなかったのは0-0のスコア。やられそうなところを耐え凌ぐ、というものではなく、しっかりミス無くやれば大丈夫!という雰囲気はありました。しかし一方で、どうにもこうにも決めてくれそうな雰囲気というものが見出せず・・・。
いやがおうにも、アディショナルタイム負けという前節の悪夢が頭をよぎります。それだけは、繰り返してはならない。ならばこのまま―――
このまま?引き分けでいいと?ホームなのに?
そう、ホームならば。引き分けじゃ、ダメだ。勝つしかないだろ!
そして、92分。
祈りが、通じました。

試合前、監督が朝日に一言求めたところ、「俺は昇格を諦めていない。昇格を諦めたみたいな素振りを見せたら絶対に緩むから諦めていない。そのために戦う」と。
その朝日。金髪に染めての出場。「これで負ければブーイングもしやすかったと思う」などとうそぶいていたものの、出場するからには勝つしかないという覚悟の表れであったかと。同時に、金髪がトレードマークであるところの北井が出場停止、その思いを汲んで、といった面もあったのではないかと。
「 内容としては最悪な試合だった。こんな試合をやっていたら勝てるゲームは無いに等しいと思っている。ただ、目標を見失わないためには勝点3というのが必須だったと思うし、今は内容よりも勝点3を取らなければシーズン途中で目標を失ってしまうという、今ギリギリの状態だと思っている。そのためにも今日はどんなことがあっても勝点3を取るべきだったと思う。」
試合後のコメントでそう述べていますが・・・なんというか、一言一句まで同意、というか。まさにそのとおり。
はっきり言って褒められた内容の試合ではありませんでした。悪い意味での「いつもどおり」でした。
しかし、結果は「いつもどおり」にはならなかった。いや、させなかった。
若い選手、経験の足りない選手が少なくないカターレ。その未熟さ故に苦い思いをしてきたことも、今シーズンに限ってさえ数知れず。
そんななかでの、ベテラン選手の言葉の重さ。
もちろん、言葉だけではなく。プレーにおいても、久々のフル出場とは思えないほどの躍動を見せていたのは明らかであって。
そんな、気持ちをプレーに乗せるということ。
今のカターレに足りない部分というものを、誰よりも深くカターレを知る選手が改めて気づかせてくれたということ。
だったら。
若手選手たちは、それを吸収しなくては。カターレ富山というチームにとっての糧としていかねば。
昇格を諦めていない―――その思いに、しっかりと結果で応えていくために。
負けられない、勝つしかない試合は、まだ続いていきます。
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第25節  グルージャ盛岡戦

2015-08-08 22:49:36 | カターレ富山
目下2連敗中のカターレ。しかしながら、あまり連敗のイメージがのしかかっているようには感じないような気もします。
副審がオフサイドのフラッグを上げていたにもかかわらず、主審がジャッジを押し通してゴールが認められ、敗れた琉球戦。
まったく故意ではなかったにも関わらず、1発レッドで北井が退場。苔口が倒されたシーンは得点機会阻止で1発レッドが妥当であったところ、イエロー止まりといった不可解な判定があった町田戦。
「文句があるならきちんと得点してから言え、無得点だったのを棚に上げてギャーギャー喚くな」なんて言われそうですが、それでも。
必死の頑張りがなにひとつ報われず、敗れて勝ち点無しという、耐え難い結果だけが残る・・・そんな、苦渋。
前節の試合終了直前でのPK、そこから敗戦・・・冗談にしてもタチが悪すぎる、嫌がらせめいた悪意。
大差の最下位で降格してしまった昨季を例に挙げるまでもなく、半ば当たり前のように続くカターレの報われないっぷり。
もちろん、いつまでも続けて良いはずなどないのであって。
止めなくてはなりません。
いつ?
今すぐに。
前節、町田に勝てばまだ可能性があったであろう2位フィニッシュも、直接対決で敗れたことで、ほとんど可能性が無くなったようにも思えます。
けれども。
悪しき流れを今すぐ止めることこそが、今やるべきこと。
先を見据えることも必要ですが、それによって足がすくむことなどあってはならない。
まずは、今節。
もう3ヶ月もホームで勝っていないという馬鹿げた状況を、すぐに改めること。そこから始めなければ。

第2クールも残り2試合、リーグ戦では8月唯一のホームゲームとして、グルージャ盛岡を迎え撃つ今節。
盛岡と言えば今季はスタートダッシュに躓き、J1・J2・J3含めて初勝利までいちばん長くかかってしまったクラブとなってしまっていました。
しかしながら、そんな序盤の第3節で対戦した前回対戦時は0-0のスコアレスドロー。シュートがわずか3本という低調極まる攻撃に終始し、本調子でない相手になんとか守りきって零封、連敗阻止がやっと、という試合であったかと。
その頃から、勝たなければならない試合で勝ちきれず、1歩進んで2歩下がるような戦いを今に至るも継続してしまっているカターレ。
一方、第1クールこそ不調に終わったものの、第2クールからは盛り返している盛岡。わけても、長野、町田といった上位陣に勝利をおさめた経験は、大きなプラスとなっていると見て間違いありません。
前節も、首位の山口を相手に奮闘。結果は後半のPKによる失点で0-1の惜敗であったものの、相手を上回るシュートを放つなど、敗れた中にも手応えも感じられた一戦となった模様。
なんというか・・・また。またしても、これ。「敗れてしまった前節の悔しさを、この富山戦で晴らすぞ!」という、いつものパターン。
そんな相手に律儀に勝ち点をプレゼントし続け、前節も、1でも不本意だったところを3も献上するという大盤振る舞い。
もう、本当にいい加減にしろ、と。
前節勝てなかった、PKで敗れて悔しい思いをしたのはカターレだって同じだっての。
なんで、勝ち点を譲る必要なんてあろうか。
悔しさを晴らさねばならないのは、カターレのほうだ!―――それを、勝利をもって結果で示さねばならない一戦となります。

期待したいのは、平出。
前節の、試合終了間際でハンドという悪夢。もちろんわざとなわけはないし、不運な事故であったことは確かですが・・・やはり、精神的なダメージは相当なものであったであろうことは、察するにあまりあるかと。
しかし、そのショックを引きずるわけにはいきません。
盛岡と言えば、昨季まで3年にわたってカターレに所属していた木村の移籍先。去年は共に最終ラインを任されていた選手であったことを思えば、当然、ディフェンスリーダーを務める平出の特長は相手方にしっかりと伝わっていることかと。その平出が精神的に落ち込むことで「穴」になるようであれば、そこは容赦なく付け込んでくるはずです。
だからこそ。
汚名返上を期すならば。失ってしまった名誉を挽回するには、フィールドで持てる力を存分に発揮するよりほかないことを、体現しなければなりません。
もちろん、目指すは零封。10人となってもひるむくことなく必死で食らいつきながら、それでも敗れたことで何も得られなかった前節。失ったものを取り戻すことはできませんが、それが今節もまたダメになってしまうことに繋がって良いわけがない。
乗り越えなければなりません。いつか、ではなく今すぐに。

そして、さらに重要なのが、得点。
こらえられず失点したことが敗戦につながったとはいえ・・・敗れた原因は、それだけではなく。
2試合連続無得点では、そりゃ勝てないでしょうよ。
PKでおかしくなかった場面でイエロー判定―――やはり、当事者たる苔口の無念さは相当なものではなかったかと。しかしながら、その悔しさを試合中に晴らさねばならなかったにもかかわらず、それが出来ず。結果、敗れた。厳しい言い方をすれば、それが出来ていれば負けていなかったのであって。
繰り返しては、なりません。3試合連続無得点など、もってのほか。悔しさがあるのなら、それを晴らしたいのならば。全身全霊をもってゴールを奪う、それ以外になにが必要か?ということで。
今節、北井が出場停止。前節の悔しさを晴らしたいとしても、それが出来ない仲間がいます。その意を汲んだならば、やるべきことは明らかでしょう。
もちろん、元チームメイトの木村によって、苔口のスピードに対する警戒は具体的に対策を練られていることかと。
しかし、だからこそ。
むしろ、対策されているからこそ、それを上回るくらいの気概を見せつけねば。
一方で。
対策が間に合っていないであろう選手が引っかき回すことで揺さぶりをかける、といった攻めもみたいところです。
つまりは、萱沼。ホーム戦でゴールを挙げ、ニューヒーローの登場をファン・サポーターにガッチリと印象づけてほしい。そして、勝利に貢献してほしい。
やるべきことを、やる。そのシンプルにしていちばん重要な要素を、しっかりと結果へと、勝利へと繋げてほしいです。

連日、猛暑日が続く今日この頃。時間としては夕方にあたる17時開始の試合とはいえ、暑さの影響というものは避けようがないことであるかと。
体力的にも、精神的にもきつい試合となることは予想に難くありません。
しかし。
本当につらいこととは、なにか?
それは、頑張りが結果に繋がらないことじゃないかと。
それは、ホームのファン・サポーターからかけられる期待を裏切ることじゃないかと。
それらを前にしたとき、ある程度予想可能な暑さから来るきつさというものなんて、なんぼのもんじゃい!と。
体力的なきつさなんて、勝った後でへばっていればいい。
勝利の充足感というものが得られたならば、それさえも気にならなくなるかも、ですが。
ならば、勝て!!!
ホームに、勝利の喜びを届けろ!!!ホームに、3ヶ月ぶりの笑顔を!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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必死の頑張りも全否定。AT被弾の無慈悲過ぎる結末。  FC町田ゼルビア戦

2015-08-03 23:12:22 | カターレ富山
0-1で敗戦。
なんというか。その存在を感じていることは1度や2度ではないどころか、しょっちゅうだと言っていい。
カターレ富山には、シナリオライターが付いている―――憑いているのではないかと。
カミサマというか、疫病神とかそういった感じの。
たとえば、先日のホーム山口戦。
「首位の山口に2点を先制して、勝てると思った?思った? ざwんwねwんwでwしwたwww 5失点とかダサすぎwwwww」
ただの逆転負けでなく、ただの大量失点負けでなく。勝利への希望で持ち上げておいて、一気に絶望につき落とす悪辣さ。
そういった、シナリオライターのやり口。
これまでにも、昨季のホーム戦で勝利を挙げながら降格決定となった試合など、その底意地の悪さというものには、枚挙にいとまがありません。

それが、今節も。

「前回対戦は11人対10人の時間が長かったから、単純に戦力比較できない部分もあったよね。後半ほとんどそうだったし。じゃあ、今回もアウェイチームにはそうなってもらおうかなw」
「じゃーん!栄えある「お引き取り要員」は、古巣対戦に期待のかかる北井くんに大決定しましたwww 疑惑の判定?ノンノン、主審のジャッジは絶対ですよwww」
「1発レッドで退場。古巣にインパクトを残せて良かったじゃんwww 前半で途中交代した三上ともども、次節の編成が大変になるかもだけど、せいぜい頑張ってねwww」
「ひとり少ないから攻められっぱなし?いやいや、前回対戦時には、町田はそれでも勝ったんだから。もっと気張らないとねwww」
「苔口がGKに倒された?得点機会阻止で1発レッド、PKじゃないのかって? いやいや、そんな安易にレッドなんて出すものじゃないでしょーwww それに、ひとり少なくても、きちんと流れからの得点じゃないとね!相手のミスをいいことにPKで確実に、なんて邪道だよ!w」
「スコアレスのまま試合終了間際?うーん、いかんなー。両チームとも暑い中頑張っているからこそ、きちんと決着をつけなきゃだよねーw」
「てなわけで、頑張っているホームの町田にハンドからのPKをあげちゃいまーすwww いやいや、PKだって確実じゃないから。 そう言えば、ホームで馬渡くんが外したりしてたよね?w」
「はい、PKが決まって、しゅーりょーwww なになに?10人で苦しいながらも引き分けて勝ち点1、なんて考えてた? ざんねーんwww世の中そんなに甘くないwwwいやぁ、勉強になるねぇwww」
「同じ時間帯に試合のあった琉球は、後半ATに決勝点で勝利だって! いやー、前節、もし富山が勝っていたら違っていたかもしれないのにねwww 順位で追い抜くどころか、引き離されるとかwww」
「順位と言えば、直接対決で勝って追い越したはずの福島に、また抜かれて8位転落wwwざまぁwww」

そんな、シナリオライターの悪意に満ち満ちた展開。
・・・いや、単なる被害妄想的ななにか、なんでしょうが。それでも、こうまで的確にネガティブな方向にばかりきちんと結果を出すことを続けられたのでは、凹みもするというものです。
この3連戦・・・これもまた「上げて、落とす」というもの。得たものよりも、得られなかったもの、失ってしまったもののほうが確実に大きい・・・そう言わざるを得ません。

けれども。
次の試合は、待ってはくれません。
結果が出ていない上に、負傷離脱や出場停止の重なるピンチというよりほかない状況ですが。
ここで、屈するわけにはいかない。
こんな卑劣な悪意に屈してなるものかと。

諦めることなく、立ち向かえ!!

悪辣なシナリオライターの筆を、叩き折ってやらねば。
絶望的な敗戦さえも、力に変えて。
足掻き続けること、抗うことを止めないこと。
その先にある勝利を掴み取るために。

今やらねばならないことは、絶望することではありません。
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第24節  FC町田ゼルビア戦

2015-08-02 08:19:18 | カターレ富山
耐え凌がねばならない場面で失点、確実に決めきらねばならない場面で得点ならず無得点。前の試合で勝利した勢いを繋げることが出来ずに連続勝ち無しストップ。勝てば順位上昇のモチベーションも沈黙。そして、久しぶりのホーム戦に平日夜ながらも集まったファン・サポーターに勝利を届けられず・・・。
勝ち点3というプラスを得るどころか、敗戦と怪我人というマイナスだけが残る結果となってしまった琉球戦。
その前節より中3日。2位・町田ゼルビアと対戦します。
連勝を目指して継続性を重視し、勝利した福島戦と同じスタメンで臨んだ琉球戦でしたが、日高、椎名が相次ぎ負傷。戦略とは別のところでメンバー変更を余儀なくされながら臨むこととなります。
福島戦でのゴールも記憶に新しいDF主力の日高が全治3週間。チームに影響が出ることは避けられず、いかにそれを大きなものとしないかが問われることとなりそうです。
そして・・・さらに深刻だったのが、椎名。左膝前十字靭帯断裂 及び 内側側副靭帯損傷で要手術、全治8ヶ月の大怪我。
つまりは、今季絶望ということ。あるいは、選手生命にすら関わる重大事。
プロとなってから初めての期限付き移籍。自分で選んだ選択として、大きな覚悟とともにやってきたはずです。不安もあったでしょうが、それでもすぐさまチームに溶け込み、即戦力として試合出場。実際、琉球戦においても素早い寄せ、ボールに食らいついていくダッシュなど、見る者を唸らせるプレーぶりが見て取れました。
手応えも感じていたはずです。ここからだ!という決意に満ちていたはずです。
そんな矢先の、悪夢。
プロ入り前も怪我に悩まされて苦しい思いをしてきただけに、ケアには充分に気を配っていたはず。もちろん全力プレーのなかでの不可抗力であり、なにが悪かったわけではなく、強いて言えば運が悪かったということ。
なんたる無情、なんたる無慈悲。その無念は察するにあまりあります。
それでも。
こういうことは、起こりえること。たとえどんなビッグクラブであろうが弱小クラブであろうが関係なく。どんなクラブでも起こりえるし、シーズン通じて怪我人ゼロで全員が順風満帆というほうが、むしろ考えにくい、あり得ないとすら言えるかと。
ならばこそ、やれることは、やらねばならないことはシンプル。
試合に出場するメンバーが、勝ってみせること。「離脱の影響でダメでした」なんて言わせないこと。
まずは、この町田戦。
上位につける相手に、苦戦は免れないかもしれません。しかし、それでも「ダメでした」では済まされない。
今一度、気を引き締め直すとともに、覚悟をもって挑まねばなりません。

町田は前節の盛岡戦で敗れ、連続負け無しが14でストップ。前々節は試合が無く、中10日という変則的なスケジュールに、もしかしたらリズムが狂ってしまったところもあったのかもしれません。
なんというか・・・また、このパターン。「前節敗れてしまった無念を、この富山戦で晴らす!」という。
これまで幾度も繰り返してきた「そんな相手に勝ち点をプレゼント」というパターンを繰り返して・・・良いはずがない。
前回対戦は第4節、1-2で敗れました。
キックオフ前の自陣変更、強風の影響を受けながらの対戦、退場者が出て11人対10人となるなど、まるで第2節・鳥取戦のコピーかといった状況で。
ただし。コピーだったのは状況だけ。鳥取戦でひとり少ない中敗れたカターレは、町田戦ではひとり少ない相手に敗れてしまった、という。
前節の琉球戦の結果に見るまでもなく、そんなシーズン開幕当初から今に至るまで、「耐えるべきときに耐えきれない」「チャンスで決めきれない」といった悪癖を引きずったまま。
そんな中迎える、今節。
前述のように、メンバー変更を余儀なくされている状況。その上、チャンスで決めきれないと言いながら、相手はここまでリーグ最少失点の町田。
分が悪いどころの話ではないけれど。
それでも。
それでも、やらねばならない。ここまで散々勝負所で勝ち点を逸していたけれども、それでも。
ここで意地を見せずして、なんとするか!

期待したいのは、かつて町田に所属し、この町田市陸上競技場での対戦には人一倍思い入れがあることであろう北井。
当時を知る人も多く来場するであろうなかで、今はカターレ富山の主力選手として躍動するその力を、存分に示さねばなりません。
同じく松本から期限付き移籍している盟友・椎名の離脱には、やはり大きなショックを受けたことかと思います。
しかし、だからこそ。
椎名に対してしてあげられることは、同情でも憐れみを向けることでもない。カターレが勝利することで安心させることのみ。
攻撃的ポジションの選手として、やるべきことはただひとつ。堅守・町田のゴールをこじ開けることだけ!
そんな気概を、結果で示してほしいです。上位の町田を撃破することで、なにも終わってなどいない、と。
そしてもうひとり、町田戦と言えば。
昨シーズン町田に所属していた吉井。相手メンバーにしても「勝手知ったる」面々ということでしょう。
昨季、期限付き移籍で町田に加入しながら、怪我の影響で思うように活躍できなかった吉井。期限付き移籍で所属するということはどういうことか、そこで結果を出せない悔しさというものは―――今回の椎名の無念は、彼にとっては、まったく他人事ではないことで。
自分自身に当てはめて考えられるからこそ。今何をすべきかは明白なはず。ならば、やらねばならないことは決まっています。失点なんぞしてたまるか!という思いを、無失点という結果に、ひいては勝利に結びつけなければならない。それが、今でなくていつだと言うのか。
他のメンバーにしても、同じこと。
ピンチであるからこそ、そのピンチをチャンスに。
必勝を期して臨まねば。

町田市陸上競技場での対戦といえば、2012年9月23日のJ2第35節以来となります。残留争いの中で迎えた裏天王山でした。
幸先良く先制しながらオウンゴールで同点、さらに逆転を許してしまい敗れたという苦い経験。ここぞという一番で勝てない勝負弱さを露呈してしまった試合でした。
今回は、その借りを返すための試合でもあります。
負けるわけにはいかない・・・勝つしかない試合。
2位の町田との勝ち点差15は、現時点で相当にキツイ。
けれども。今回を含め2度の直接対決を制することが出来れば、状況は一変します。
もちろん、もしあえなく敗れるようならもうおしまいという不利どころではないなかでの対戦ではありますが・・・それでも。
勝つしかない試合に、勝つ。上位だろうが関係なく、勝ちきる。
勝ちたいという気持ちは当然として。それを、結果に繋げる強さを!!

町田に連敗をくれてやれ!!
必勝の覚悟で、勝利に導け!
勝たれ!!!富山!!!!!!
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