行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

不甲斐なし。気概はどこへ?夜遅くまで応援したファン・サポーターの期待を裏切る連敗  グルージャ盛岡戦

2016-07-11 22:05:44 | カターレ富山
1-3で敗戦。
もちろん勝負ごとであり、勝つこともあれば負けることもあるでしょう。
負けたからと言って短絡的に応援するクラブを悪しざまに言う、なんてことはしたくありません。
しかし。
それでも、言わずにはいられません。
「無様すぎる」と。

ハッキリ言って、優勝を目指すクラブの戦いぶりとは、到底思えませんでした。いや、それ以前に・・・目先の試合に本当に勝ちたかったのか疑わしい、と思ってしまったくらいで。
連勝を継続した首位・栃木との勝ち点差は8にまで開き、自力優勝の可能性が消えました。シーズン半分を過ぎたばかりなのに悲観するのは時期尚早?そりゃ、単にこの1試合だけが調子が悪かったとか、ベストを尽くしていたけれどそれ以上に相手の出来が良かったので脱帽、とかなら、そんな言い方はしません。
良い部分はあっさりと途切れる一方で、悪い部分はいつまでも引きずる―――カターレの悪い意味で伝統的な悪癖。
今季ワーストと言われた内容で敗れてしまった前節。
悔しくはなかったのか?こんなままで良いわけがない、と顧みなかったのか?次節こそは!と気合を入れ直さなかったのか?
1週間のインターバルを経て迎えた今節。ホームでの巻き返しを期待するファン・サポーターが見たのは、悪い意味での「いつも通り」でした。

“横を向いたサッカー”という表現で揶揄したこともありますが、そんな様が今節も。練習通りということなのでしょう、後方から横パス、横パスで機をうかがい続けるやり方。
ボールを保持、自分たちのリズムを作って攻撃につなげていく・・・というコンセプトそのものは問題ないのですが。問題なのは、それが相手ゴールへと迫っていく推進力につながっていないこと。
どうにも、「相手をおびき寄せつつパスを出してマークを散らす」というよりは、「相手の寄せでパスコースを限定されてしまって、結果、横や後ろに逃げる」という場面のほうが多かったのでは?というくらいで。
手数をいたずらに増やしている一方で、明確に前に進んでいく意思というものに欠けるというか。
パスをつなげることは、最終的にゴールを決めるための過程であり手段に過ぎない―――そのはずなのに、その流れというものが感じられない。パスの出し手は「とりあえず安全なところ」にパスし、受け手も次なる攻撃のために積極的に動いて引き出しているのかといえば、そうでもなくただ受け取っているだけというか。
そりゃ、いつもいつも自分たちの思い通りになるとは限らない。競り合いに負けて奪われることもある。攻撃への主体性が感じられないパスなら、なおのこと。
実際のところ、失点はそういった連携のほころびから隙を突かれて決められてしまっています。
そして、追う立場になってもやっていることは一緒。とりあえず後方からコネコネとパス回しから始める、と。
なんで、そこで緩急をつけられないのか?と。
相手からしたら、「ああ、またこのパターンね」と、対応しやすいというだけでしょう。
練習通りにやることを愚直に続ける・・・というのも、考え方のひとつではあるのかもしれません。練習でやっていないことを試合でいきなりやろうとしてもうまくはいかない、だったら積み重ねてきたことをしっかりやり切るのが大事、と。
しかし。
だったら、普段は攻撃の、シュートの練習はしていないのか?という話になります。
どうにかこうにか攻め込んでも・・・ペナルティーエリアあたりまで侵攻しても、相手ゴールに向かっていない。大事なのは「パスを出す“誰か”を探すこと」だと言わんばかりに。余計なことは考えずにシュートすべき場面まで、自分ではない“誰か”が決めてくれ、というような・・・まるで、シュートの責任を回避したいのではないか?というくらいに。決められないことで攻撃の流れを切ってしまうことを恐れて、より可能性の高い選択を模索、ということなのかもしれませんが・・・。チャレンジしての失敗であるならともかく、相手ゴールを脅かす積極性を感じられないままに攻めあぐねて結局ゴールならず、のほうが、より失望感も大きいわけですが。
そして、攻撃に関しても通り一辺倒というか。
なんで、ときには強引にでもシュートにいく、とか、ミドルからでも果敢に狙う、とかしないのでしょうか。
ミドルが来ないとわかり切っていたら、そのぶんの選択肢が減る守備側は楽で仕方ないでしょう。
練習通りにやることが大事、だからパスをつなぐというのであれば・・・まさか「ゴール前まで攻め入ってラストパスを出して“誰か”にきめてもらう」という練習しかしていないわけではないでしょう?なのに、なぜ攻撃に多様性を出すことをしないのかと。プランAがダメならプランBというような、臨機応変さが出せないのはなぜなのかと。
攻撃に厚みというかプレッシャーというか・・・相手に後手を踏ませるくらいの迫力あるものに、なぜできないのかと。
パターン通りのパス回しから始まる攻撃に対処され、それだって盤石とは言い切れないものだからミスもする。そのミスを突かれて失点とか。
なにも、出来もしないことをやれ、と言っているのではなく。
事実、同点ゴールはコーナーフラッグ付近にこぼれたボールを必死に追った苔口がライン際で残す執念を見せたところからつながっています。
得点へのガムシャラさというものが無いわけでは決してない。
なのに、なぜそれを有効なかたちで相手へのプレッシャー、攻撃の迫力という形から得点へと結びつけられないのかと。

悔しいというか、歯がゆいというか。
連勝を7に伸ばし、首位を堅持する栃木。その栃木も、開幕ダッシュの失敗をはじめ、連勝の始まり・富山戦の時点では内容ではカターレのほうが上回っていたくらい。初めからなにもかもが順調立たわけではありません。ですが、反省を活かして勝ち進んでいくなかで自信をもってプレーできるようになり、それが更なる勝利につながる好循環となっているからこその連勝でしょう。
反省を活かすという意味においては、前節の藤枝もそうでしょう。鹿児島戦で終盤に失点して惜敗した悔しさを富山戦にぶつけ、見事に勝利。その勢いで今節も連勝しています。
そして、今節の対戦相手・盛岡も。“裏天王山”を制して最下位脱出、その勢いを、見事に連勝につなげてみせました。
他クラブは、「次こそは!」という思いをきちんと活かして、結果につなげている。
なのに。
カターレはと言うと、反省が活かせないまま。
連敗阻止、ホームで恥ずかしい試合をしてはならない―――当然、その思いはあったはず。
だったら、なぜそれを体現できないのかと。なぜ悪いところだけ次に繋げてしまうのかと。

監督のコメントで「目先の勝敗に一喜一憂するのではなく、シーズンを大局的に見て努力を続けていくべき」という内容のものがありましたが。
ハッキリ言います。

それは違うよ、と。

いつまでも悪いままではない、いつかは良くなる―――そう信じていても。
ついに改善しないまま、降格という最悪の結末を迎えてしまった一昨年。
一向に上昇の気配を見せぬまま、アマチュアに敗れて天皇杯出場ならず、プロ失格の烙印を押され、監督が引責解任されてしまった去年。
「いつか」が来るまで、状況が待ってくれるわけでなく。対戦相手がカターレの調子が上向くまで現状維持でいてくれるわけでなく。
要するに。目先の勝利を全力で追い求めることが出来ないチームに未来などない、ということです。
だから、言うのです。
「手遅れになってからでは遅い」と。一昨年、去年のような絶望的状況に追い込まれてしまっては元も子もないのだと。

何度でも言います。手遅れになってからでは遅い。
現に、ここ2試合で首位と6も勝ち点を離され。自力優勝も不可能となり。試合数がまた減って、困難度は上がり。
幸い、というか・・・現時点ではまだ、取り返しがつかない状況ではありません。
だったら。
やるべきことは、ただひとつ。
まずは、現状を打破し勝つこと。反省を踏まえ、勝ち切る意思を勝利という結果につなげること。
改善は、次の試合で、なんて言っているようじゃ遅い。
時は、待たない。

今すぐ。1分1秒でも早く、と。
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第16節  グルージャ盛岡戦

2016-07-10 07:26:04 | カターレ富山
シーズンの折り返し、2巡目の対戦が始まる今節。ホームで開催される今シーズン初のナイトゲームでグルージャ盛岡を迎え撃ちます。
内容がいまひとつながらも3連勝を成し遂げ、達成できていなかったところの4連勝の壁を越えて勢いに乗らねばならなかったはずの前節。しかし、結果は自縄自縛と言えるほどに持ち味を出せないままに敗戦。他クラブの結果を鑑みれば致命的な差とはならなかったものの、それでもやはり、これまでの積み重ねてきたはずの土台が揺らぐような、ただの1敗以上のダメージを被る敗戦であったとも言えます。
もちろん、そのままで良いわけがない。引きずって良いわけがない。
後半戦のスタートは、今節の盛岡に続き福島、鹿児島と、奇しくも前回対戦で勝てなかったチームとの対戦が連戦で続きます。
対戦成績だけで言えば、昨季は3戦全勝だったところの藤枝に敗れた前節。相手側も「富山相手では負けるかも」とはならず、「今度こそ勝つ」との意気込みでいることでしょう。
簡単に勝てる相手などいないことは、これまでの対戦で思い知ってきたはず。
わけても、わずかに中5週という記憶にも新しい前回の盛岡戦では、相手が最下位だから勝てるわけではない、ということを思い知らされたところ。
要は、相手どうこうではなく、自分たち次第。
このまま調子を上げられずに悪い流れをズルズルとひきずってしまうのか。
それとも、ここで踏ん張って巻き返していくのか。
当然、後者でなくてはなりません。
ただの1勝以上の意味を持つであろう、今節の勝利にかかる重さ。それを踏まえ、止まってしまった連勝を再びスタートさせる勝利を挙げねばなりません。

前節、鳥取との“裏天王山”を制し、最下位脱出を果たした盛岡。その手ごたえを連勝につなげるべく乗り込んできます。
下位だからと侮れないのは、前回対戦の結果が示すとおり。せっかく前半のうちに先制点を挙げながら突き放すことができず、そのうちにワンチャンスをものにされて同点に追いつかれ、そのままドロー決着。その前の秋田・栃木戦の連敗にも通じる、自分たちの甘さが招いた結果でした。
その後は3連勝したものの、甘さの根本的な解決には至らないまま。前節の敗戦は、そのツケを支払わされた結果という見方もあるかと思います。
過去4戦で2分け2敗と富山戦で勝利が無い盛岡にとっての今度こそという意気込みは、やはり侮れません。連勝を果たした先にある手応えと自信の大きさを思えば、ここは勝つしかないと全力で挑みかかってくることは間違いないでしょう。それも、前回対戦で負け試合を引き分けに持ち込めたという裏付けあってのこと。やればできるという根拠あっての挑戦には、生半可な対応で退けることは難しいでしょう。
そうして全力で挑みかかってくるであろう相手を返り討ちにするためには。
ミスを連発、肝心なところで決めきれないというこれまでの悪い流れを引きずっていたのでは、その勢いに負けてしまうのではないかと。、

いまいちど、原点に立ち返らねばなりません。その意味で、後半戦開始というこのタイミングを、いかに自分たちのものにできるか。
期待したいのは、苔口。
やはり、チームのなかでも“決めるべき選手が決める”ということが、どれだけ大きい意味を持つのか。それを、改めて示さねばならないはずです。
それができてこその、エース。
良くない状態を自らのプレーで改める、そんな活躍が求められます。
「ああ、やっぱり苔口だ」と、ファン・サポーターに安心感を与える、優勝争いを繰り広げるチームにふさわしい格を示す、そんな活躍を。

今節はこの富山-盛岡戦がいちばん遅い開始。他クラブの結果を踏まえたうえで臨むこととなります。上位陣が揃って勝つ、なんてことになれば、プレッシャーがかかることとなるやもしれません。もちろん気になることであることは間違いありません。
しかし。
そんなことを気にして力が発揮できない、などということは論外であって。そもそも、今節に挑むにあたり、前節までの悪い流れを断ち切らねばならないことが最低条件。
それを前にして、他のクラブ云々もありません。自分たちがいかに力を発揮できるかにかかっているのであって。
連勝が途絶えたなら、個々からまた始めたらいい。
なんなら、7月のうちに越えられなかったところの4連勝を成し遂げてしまえばいい。
前節、監督に対し、怒りを通り越して落胆させてしまった選手たち。その汚名返上は、試合での活躍で、勝利でみせるしかありません。今度は、両手放しでの賛辞が得られるような、そんな勝利で。
ならば、勝て!!
日曜の19時30分開始と、観戦にはちと厳しいスケジュールながらも、それでもカターレの勝利を信じて応援するファン・サポーターに、「来た甲斐があった」という勝利を!!
後半戦開始を、新たな連勝の開始とせよ!!
勝たれ!!!富山!!!!!
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自滅で連勝ストップ。課題を克服できぬまま苦い敗戦 藤枝MYFC戦

2016-07-05 06:22:56 | カターレ富山
2-1で敗戦。
試合後に、監督に「負けから得ることは多いが、きょうの敗戦にはなにもない。」とまで言わせてしまう低調ぶりでは、何をかいわんや、というところでしょうか。
内容的には良くなかったものの、それでも積み重ねてきた3連勝。そこから、これまで越えられなかったところの4連勝の壁を越えることができたならば、単なる1勝以上の価値があったであろうに。
ここぞ!という試合で力を出せない、結果を出せない悪癖が、敗戦という最も避けねばならないかたちでのしかかった試合とも言えるかもしれません。
無敗対決で勝てば首位、という大事なシチュエーションで敗れてしまった秋田戦しかり。
その敗戦をバネにライバル撃破を果たさねばならなかったのに、内容で上回りながら連敗となってしまった栃木戦しかり。
スカパーの中継があって注目度も高かったところ、しっかりとカターレの実力を見せつけねばならなかった相模原戦。しかし、結果的に勝利も、内容はとても満足のいくものではなかったり。
そして、今節。前述のとおり、J参入後のクラブ新記録である4連勝を成し遂げれば、それは大きな自信となったはず。監督も、自身の出身地である静岡で、目の肥えたサッカーファンにカターレの力を存分に見てほしいと気合も入っていたはず。
にもかかわらず。
せっかく前半のうちに同点に追いついたにもかかわらず、そのわずか2分後に自分たちの緩みから勝ち越され。選手2人を代えて逆転への決意をもって臨まねばならなかったはずの後半にも、結局ゴールは成し遂げられず。
ある意味、チームの悪いところが悪いように出た試合、という見方もできるかもしれません。
やらなければならないことは明確であるにもかかわらず、肝心なところで力が発揮できず、求むべき結果につながらない。

ハッキリ言って、甘い。
是が非でも優勝を成し遂げるという覚悟が、決定的に足りない。

結果論でものを言うのはいささか卑怯な気もしますが、それでも言わずにはいられません。
こうも、肝心な場面で力を発揮できないことが続いてしまっていては。
一生懸命やっている、たまたま結果がついてこなかっただけ?
はたしてそうでしょうか。
覚悟がたりないからこそ、結果がついてこない。肝心な場面で結果が出せないことが、こうも続くのは、やはり足りないものが大きいからこそであって。

前節、首位であった鹿児島と互角かそれ以上の試合を展開しながら、終盤の1点に泣いて敗れてしまった藤枝。その悔しさを今節に活かし、きっちりと勝利という結果に結びつけました。
同じように。前節、PKによる失点のみでカターレに敗れたYS横浜は、その敗戦をバネに格上の大分を破る勝利を挙げました。
順位が下だから弱い、だから楽に勝てる・・・そんな単純な話ではまったくないのであって。
順位が下でも、気力の充実していた藤枝。一方、反省を活かせないままに大事な場面で力を発揮できずじまいであったカターレ。
そこで、勝てなければ。力を発揮できなければ。
優勝を目指すクラブにふさわしい格を見せられるクラブにならなければいけないのです。

幸い、と言っていいかは微妙ですが・・・今節の結果、栃木が連勝を伸ばした以外は、鹿児島、大分、長野がそろって勝利ならず。消化数が1試合少ないぶん、まだ自力優勝の可能性も消えてはいません。
ただ。
こんな、“肝心なところでやらかす”ということが今後も続くようでは、優勝の可能性がなくなるのは早いか遅いかの違いでしかありません。
ファン・サポーターが見たいのは、強いカターレ。
それは、“ここぞという場面で勝って、期待に応えてくれるクラブ”と同義ではないでしょうか。
もうシーズンも折り返し。
足踏みしている暇など、ありはしません。
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第15節  藤枝MYFC戦

2016-07-02 22:05:23 | カターレ富山
暴風の影響で延期された鳥取戦を除けば、今節が前半戦最後の試合。J参入後初となる4連勝をかけて、アウェイで藤枝MYFCと対戦します。
リーグ戦も折り返し点を迎えるなか、首位の鹿児島と勝ち点差2で4位につけるカターレ。前節も同じ勝ち点差でしたが、上位陣が揃って勝利したため、順位の変動はありませんでした。今節も、勝ち点差2以内である1位から5位までのチームに直接対決は無し。つまり、勝ったとしても、他チームの“やらかし”が無い限り、順位が変動しないままに1節ぶん消化、ということになるやもしれません。
言うまでもなく、勝つことが大前提。もしやらかしてしまったとしても、今節の結果だけで即優勝戦線から脱落、ということにはならないでしょうが、それでも。「あと半分ある」ではなく、「あと半分しかない」と捉えるべきでしょう。混戦であるからこそ、食らいついていかねばならない。そのためには、4連勝の達成は、それ自体が目的ではなく、過程の一部に過ぎないとも言えるのではないかと。

昨シーズン、カターレの対藤枝戦は、全対戦クラブ中で唯一の3戦勝ちっぱなし。中でも第19節のアウェイ戦は4得点を挙げ、シーズン最多得点での勝利でした。ただ、だからと言って楽勝だったわけでもなんでもなく。あの時は前節の山口戦で史上最悪の逆転負けを喫してしまったあと、という試合でした。ルーキーであった馬渡の初ゴールで先制したものの、力では劣っていたはずの藤枝を相手に甘さを露呈、追いつかれてハーフタイムを迎えることに。それでも後半8分という早い段階で勝ち越しゴールを奪うことができ、その後は追いつくために前がかりになる相手にしっかりと対処、逆に追加点を重ねるというかたちでの勝利でした。
結果でこそ惨敗を引きずらなかったものの、スコアはともかくとして、力の差をみせつけての圧勝というわけではなかった試合でした。そのあとの桃山でのホーム戦も1-0の辛勝。どうにも、全勝と言いながらも“お得意様”などとは決して言えない相手であった、という印象です。

奇しくも、そのアウェイでの試合からちょうど1年、再び7月第1週にエコパスタジアムでおこなわれるアウェイ藤枝戦。
ほぼ対戦が1巡した今季リーグ戦にあって、現在5勝2分け7敗で10位の藤枝。順位こそ振るわないものの、決して下位だからと侮ることなど出来ない相手でしょう。
頑張りが結果に結びつくときと結びつかないときとの差が大きいチーム、と言えるのではないかと。
ここまでの総得点16は決して少なくない・・・というより、カターレと同じ。そもそも、単純に弱いだけのチームでは、まずこの時点で5勝もできていないのでは?と。
現在の調子も、悪いわけではまったく無く。
6月の戦績を見ても、FC東京U23戦では10分という早い段階で先制されながらも追加点を許さず、後半に追いつく粘りを見せてドロー。次の秋田戦では引き分けかと思われた後半アディショナルタイムに勝ち越し点を挙げ、見事に撃破。カターレが敗れた秋田に勝利しています。そして前節こそ敗れてしまったものの、好調を続ける首位・鹿児島を相手に0-1の惜敗。
さらには先日、清水から期限付き移籍でFWの加賀美 翔が加入。ここぞという場面で決めきれずに敗れることが多かったチームにおける巻き返しの起爆剤として、大いに期待されているようで。
そうやって雰囲気も高まっているなか、それでなくともホーム戦。富山戦初勝利に向けて、気合も十分といったところではないかと。

4試合連続負けなしで3連勝中という事実は事実として。しかしながら、順風満帆かと言えばそうではないと言わざるを得ないのが今のカターレでしょう。
複数得点は逆転勝ちしたセレッソ大阪U23戦くらいで、いずれも1点差。粘り強く戦い、それを結果に結びつけていると言えば聞こえはいいですが・・・前節のYS横浜戦が顕著な例ですが、やはり、得点力不足の深刻さというものの影響は大きいです。自分たち次第でもっと楽に、もっと自信をもってプレーできるのに、それが出来ずに苦戦しているというのであれば、どうにも・・・。
守備陣の頑張りが失点数の少なさにつながっているのは確かで、総得点数で同じ藤枝との成績差は、ひとえに守備力の差と言える部分もあり。
ただ。
相手を完膚なきまでに封じ込んで仕事をさせなかったかと言われたら、そうでもなく。相手の決定力不足に助けられたシーンも少なくはありません。
だからこそ複数得点を挙げて優位に試合を進めねばならないところ、どうにも決めきれない試合が続く、と。
勝ちはしたものの相模原戦の反省を活かせなかった前節。
その前節・YS横浜戦での反省―――一言で言えば決定力不足を、いかに今節で克服するか。
連勝を目指すのは当然として。楽な相手でないことを承知の上で、それでもクオリティーと結果とが合致する勝利でなくては。

期待したいのは、中西。静岡学園出身で思い入れもあるエコパスタジアムでの試合。昨年の同カードでもゴールを挙げて勝利に貢献しました。
今シーズンはなかなか結果が出せずスタメンからも外れる試合が続いていますが、ここで奮起してほしいところです。
獲るべき試合で得点するという、ストライカーとしての仕事を十全にこなすこと。
その役割を求められるシチュエーションで、ぜひとも期待に応える活躍をしてほしい。それを、後半戦への活力としていってほしいと願うばかりです。

混戦の上位争いを勝ち抜いていくために。
やらかしなど、やっている場合ではないのは明らか。足踏みしている暇などありません。
J初の4連勝は、通過点。
勝ちながら、内容も良化させていかねば。
簡単な相手ではないからこそ、結果にこだわって勝利しなければ。
成長し続けろ!勝ち続けろ!
勝たれ!!!富山!!!!!
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