1-3で敗戦。
もちろん勝負ごとであり、勝つこともあれば負けることもあるでしょう。
負けたからと言って短絡的に応援するクラブを悪しざまに言う、なんてことはしたくありません。
しかし。
それでも、言わずにはいられません。
「無様すぎる」と。
ハッキリ言って、優勝を目指すクラブの戦いぶりとは、到底思えませんでした。いや、それ以前に・・・目先の試合に本当に勝ちたかったのか疑わしい、と思ってしまったくらいで。
連勝を継続した首位・栃木との勝ち点差は8にまで開き、自力優勝の可能性が消えました。シーズン半分を過ぎたばかりなのに悲観するのは時期尚早?そりゃ、単にこの1試合だけが調子が悪かったとか、ベストを尽くしていたけれどそれ以上に相手の出来が良かったので脱帽、とかなら、そんな言い方はしません。
良い部分はあっさりと途切れる一方で、悪い部分はいつまでも引きずる―――カターレの悪い意味で伝統的な悪癖。
今季ワーストと言われた内容で敗れてしまった前節。
悔しくはなかったのか?こんなままで良いわけがない、と顧みなかったのか?次節こそは!と気合を入れ直さなかったのか?
1週間のインターバルを経て迎えた今節。ホームでの巻き返しを期待するファン・サポーターが見たのは、悪い意味での「いつも通り」でした。
“横を向いたサッカー”という表現で揶揄したこともありますが、そんな様が今節も。練習通りということなのでしょう、後方から横パス、横パスで機をうかがい続けるやり方。
ボールを保持、自分たちのリズムを作って攻撃につなげていく・・・というコンセプトそのものは問題ないのですが。問題なのは、それが相手ゴールへと迫っていく推進力につながっていないこと。
どうにも、「相手をおびき寄せつつパスを出してマークを散らす」というよりは、「相手の寄せでパスコースを限定されてしまって、結果、横や後ろに逃げる」という場面のほうが多かったのでは?というくらいで。
手数をいたずらに増やしている一方で、明確に前に進んでいく意思というものに欠けるというか。
パスをつなげることは、最終的にゴールを決めるための過程であり手段に過ぎない―――そのはずなのに、その流れというものが感じられない。パスの出し手は「とりあえず安全なところ」にパスし、受け手も次なる攻撃のために積極的に動いて引き出しているのかといえば、そうでもなくただ受け取っているだけというか。
そりゃ、いつもいつも自分たちの思い通りになるとは限らない。競り合いに負けて奪われることもある。攻撃への主体性が感じられないパスなら、なおのこと。
実際のところ、失点はそういった連携のほころびから隙を突かれて決められてしまっています。
そして、追う立場になってもやっていることは一緒。とりあえず後方からコネコネとパス回しから始める、と。
なんで、そこで緩急をつけられないのか?と。
相手からしたら、「ああ、またこのパターンね」と、対応しやすいというだけでしょう。
練習通りにやることを愚直に続ける・・・というのも、考え方のひとつではあるのかもしれません。練習でやっていないことを試合でいきなりやろうとしてもうまくはいかない、だったら積み重ねてきたことをしっかりやり切るのが大事、と。
しかし。
だったら、普段は攻撃の、シュートの練習はしていないのか?という話になります。
どうにかこうにか攻め込んでも・・・ペナルティーエリアあたりまで侵攻しても、相手ゴールに向かっていない。大事なのは「パスを出す“誰か”を探すこと」だと言わんばかりに。余計なことは考えずにシュートすべき場面まで、自分ではない“誰か”が決めてくれ、というような・・・まるで、シュートの責任を回避したいのではないか?というくらいに。決められないことで攻撃の流れを切ってしまうことを恐れて、より可能性の高い選択を模索、ということなのかもしれませんが・・・。チャレンジしての失敗であるならともかく、相手ゴールを脅かす積極性を感じられないままに攻めあぐねて結局ゴールならず、のほうが、より失望感も大きいわけですが。
そして、攻撃に関しても通り一辺倒というか。
なんで、ときには強引にでもシュートにいく、とか、ミドルからでも果敢に狙う、とかしないのでしょうか。
ミドルが来ないとわかり切っていたら、そのぶんの選択肢が減る守備側は楽で仕方ないでしょう。
練習通りにやることが大事、だからパスをつなぐというのであれば・・・まさか「ゴール前まで攻め入ってラストパスを出して“誰か”にきめてもらう」という練習しかしていないわけではないでしょう?なのに、なぜ攻撃に多様性を出すことをしないのかと。プランAがダメならプランBというような、臨機応変さが出せないのはなぜなのかと。
攻撃に厚みというかプレッシャーというか・・・相手に後手を踏ませるくらいの迫力あるものに、なぜできないのかと。
パターン通りのパス回しから始まる攻撃に対処され、それだって盤石とは言い切れないものだからミスもする。そのミスを突かれて失点とか。
なにも、出来もしないことをやれ、と言っているのではなく。
事実、同点ゴールはコーナーフラッグ付近にこぼれたボールを必死に追った苔口がライン際で残す執念を見せたところからつながっています。
得点へのガムシャラさというものが無いわけでは決してない。
なのに、なぜそれを有効なかたちで相手へのプレッシャー、攻撃の迫力という形から得点へと結びつけられないのかと。
悔しいというか、歯がゆいというか。
連勝を7に伸ばし、首位を堅持する栃木。その栃木も、開幕ダッシュの失敗をはじめ、連勝の始まり・富山戦の時点では内容ではカターレのほうが上回っていたくらい。初めからなにもかもが順調立たわけではありません。ですが、反省を活かして勝ち進んでいくなかで自信をもってプレーできるようになり、それが更なる勝利につながる好循環となっているからこその連勝でしょう。
反省を活かすという意味においては、前節の藤枝もそうでしょう。鹿児島戦で終盤に失点して惜敗した悔しさを富山戦にぶつけ、見事に勝利。その勢いで今節も連勝しています。
そして、今節の対戦相手・盛岡も。“裏天王山”を制して最下位脱出、その勢いを、見事に連勝につなげてみせました。
他クラブは、「次こそは!」という思いをきちんと活かして、結果につなげている。
なのに。
カターレはと言うと、反省が活かせないまま。
連敗阻止、ホームで恥ずかしい試合をしてはならない―――当然、その思いはあったはず。
だったら、なぜそれを体現できないのかと。なぜ悪いところだけ次に繋げてしまうのかと。
監督のコメントで「目先の勝敗に一喜一憂するのではなく、シーズンを大局的に見て努力を続けていくべき」という内容のものがありましたが。
ハッキリ言います。
それは違うよ、と。
いつまでも悪いままではない、いつかは良くなる―――そう信じていても。
ついに改善しないまま、降格という最悪の結末を迎えてしまった一昨年。
一向に上昇の気配を見せぬまま、アマチュアに敗れて天皇杯出場ならず、プロ失格の烙印を押され、監督が引責解任されてしまった去年。
「いつか」が来るまで、状況が待ってくれるわけでなく。対戦相手がカターレの調子が上向くまで現状維持でいてくれるわけでなく。
要するに。目先の勝利を全力で追い求めることが出来ないチームに未来などない、ということです。
だから、言うのです。
「手遅れになってからでは遅い」と。一昨年、去年のような絶望的状況に追い込まれてしまっては元も子もないのだと。
何度でも言います。手遅れになってからでは遅い。
現に、ここ2試合で首位と6も勝ち点を離され。自力優勝も不可能となり。試合数がまた減って、困難度は上がり。
幸い、というか・・・現時点ではまだ、取り返しがつかない状況ではありません。
だったら。
やるべきことは、ただひとつ。
まずは、現状を打破し勝つこと。反省を踏まえ、勝ち切る意思を勝利という結果につなげること。
改善は、次の試合で、なんて言っているようじゃ遅い。
時は、待たない。
今すぐ。1分1秒でも早く、と。
もちろん勝負ごとであり、勝つこともあれば負けることもあるでしょう。
負けたからと言って短絡的に応援するクラブを悪しざまに言う、なんてことはしたくありません。
しかし。
それでも、言わずにはいられません。
「無様すぎる」と。
ハッキリ言って、優勝を目指すクラブの戦いぶりとは、到底思えませんでした。いや、それ以前に・・・目先の試合に本当に勝ちたかったのか疑わしい、と思ってしまったくらいで。
連勝を継続した首位・栃木との勝ち点差は8にまで開き、自力優勝の可能性が消えました。シーズン半分を過ぎたばかりなのに悲観するのは時期尚早?そりゃ、単にこの1試合だけが調子が悪かったとか、ベストを尽くしていたけれどそれ以上に相手の出来が良かったので脱帽、とかなら、そんな言い方はしません。
良い部分はあっさりと途切れる一方で、悪い部分はいつまでも引きずる―――カターレの悪い意味で伝統的な悪癖。
今季ワーストと言われた内容で敗れてしまった前節。
悔しくはなかったのか?こんなままで良いわけがない、と顧みなかったのか?次節こそは!と気合を入れ直さなかったのか?
1週間のインターバルを経て迎えた今節。ホームでの巻き返しを期待するファン・サポーターが見たのは、悪い意味での「いつも通り」でした。
“横を向いたサッカー”という表現で揶揄したこともありますが、そんな様が今節も。練習通りということなのでしょう、後方から横パス、横パスで機をうかがい続けるやり方。
ボールを保持、自分たちのリズムを作って攻撃につなげていく・・・というコンセプトそのものは問題ないのですが。問題なのは、それが相手ゴールへと迫っていく推進力につながっていないこと。
どうにも、「相手をおびき寄せつつパスを出してマークを散らす」というよりは、「相手の寄せでパスコースを限定されてしまって、結果、横や後ろに逃げる」という場面のほうが多かったのでは?というくらいで。
手数をいたずらに増やしている一方で、明確に前に進んでいく意思というものに欠けるというか。
パスをつなげることは、最終的にゴールを決めるための過程であり手段に過ぎない―――そのはずなのに、その流れというものが感じられない。パスの出し手は「とりあえず安全なところ」にパスし、受け手も次なる攻撃のために積極的に動いて引き出しているのかといえば、そうでもなくただ受け取っているだけというか。
そりゃ、いつもいつも自分たちの思い通りになるとは限らない。競り合いに負けて奪われることもある。攻撃への主体性が感じられないパスなら、なおのこと。
実際のところ、失点はそういった連携のほころびから隙を突かれて決められてしまっています。
そして、追う立場になってもやっていることは一緒。とりあえず後方からコネコネとパス回しから始める、と。
なんで、そこで緩急をつけられないのか?と。
相手からしたら、「ああ、またこのパターンね」と、対応しやすいというだけでしょう。
練習通りにやることを愚直に続ける・・・というのも、考え方のひとつではあるのかもしれません。練習でやっていないことを試合でいきなりやろうとしてもうまくはいかない、だったら積み重ねてきたことをしっかりやり切るのが大事、と。
しかし。
だったら、普段は攻撃の、シュートの練習はしていないのか?という話になります。
どうにかこうにか攻め込んでも・・・ペナルティーエリアあたりまで侵攻しても、相手ゴールに向かっていない。大事なのは「パスを出す“誰か”を探すこと」だと言わんばかりに。余計なことは考えずにシュートすべき場面まで、自分ではない“誰か”が決めてくれ、というような・・・まるで、シュートの責任を回避したいのではないか?というくらいに。決められないことで攻撃の流れを切ってしまうことを恐れて、より可能性の高い選択を模索、ということなのかもしれませんが・・・。チャレンジしての失敗であるならともかく、相手ゴールを脅かす積極性を感じられないままに攻めあぐねて結局ゴールならず、のほうが、より失望感も大きいわけですが。
そして、攻撃に関しても通り一辺倒というか。
なんで、ときには強引にでもシュートにいく、とか、ミドルからでも果敢に狙う、とかしないのでしょうか。
ミドルが来ないとわかり切っていたら、そのぶんの選択肢が減る守備側は楽で仕方ないでしょう。
練習通りにやることが大事、だからパスをつなぐというのであれば・・・まさか「ゴール前まで攻め入ってラストパスを出して“誰か”にきめてもらう」という練習しかしていないわけではないでしょう?なのに、なぜ攻撃に多様性を出すことをしないのかと。プランAがダメならプランBというような、臨機応変さが出せないのはなぜなのかと。
攻撃に厚みというかプレッシャーというか・・・相手に後手を踏ませるくらいの迫力あるものに、なぜできないのかと。
パターン通りのパス回しから始まる攻撃に対処され、それだって盤石とは言い切れないものだからミスもする。そのミスを突かれて失点とか。
なにも、出来もしないことをやれ、と言っているのではなく。
事実、同点ゴールはコーナーフラッグ付近にこぼれたボールを必死に追った苔口がライン際で残す執念を見せたところからつながっています。
得点へのガムシャラさというものが無いわけでは決してない。
なのに、なぜそれを有効なかたちで相手へのプレッシャー、攻撃の迫力という形から得点へと結びつけられないのかと。
悔しいというか、歯がゆいというか。
連勝を7に伸ばし、首位を堅持する栃木。その栃木も、開幕ダッシュの失敗をはじめ、連勝の始まり・富山戦の時点では内容ではカターレのほうが上回っていたくらい。初めからなにもかもが順調立たわけではありません。ですが、反省を活かして勝ち進んでいくなかで自信をもってプレーできるようになり、それが更なる勝利につながる好循環となっているからこその連勝でしょう。
反省を活かすという意味においては、前節の藤枝もそうでしょう。鹿児島戦で終盤に失点して惜敗した悔しさを富山戦にぶつけ、見事に勝利。その勢いで今節も連勝しています。
そして、今節の対戦相手・盛岡も。“裏天王山”を制して最下位脱出、その勢いを、見事に連勝につなげてみせました。
他クラブは、「次こそは!」という思いをきちんと活かして、結果につなげている。
なのに。
カターレはと言うと、反省が活かせないまま。
連敗阻止、ホームで恥ずかしい試合をしてはならない―――当然、その思いはあったはず。
だったら、なぜそれを体現できないのかと。なぜ悪いところだけ次に繋げてしまうのかと。
監督のコメントで「目先の勝敗に一喜一憂するのではなく、シーズンを大局的に見て努力を続けていくべき」という内容のものがありましたが。
ハッキリ言います。
それは違うよ、と。
いつまでも悪いままではない、いつかは良くなる―――そう信じていても。
ついに改善しないまま、降格という最悪の結末を迎えてしまった一昨年。
一向に上昇の気配を見せぬまま、アマチュアに敗れて天皇杯出場ならず、プロ失格の烙印を押され、監督が引責解任されてしまった去年。
「いつか」が来るまで、状況が待ってくれるわけでなく。対戦相手がカターレの調子が上向くまで現状維持でいてくれるわけでなく。
要するに。目先の勝利を全力で追い求めることが出来ないチームに未来などない、ということです。
だから、言うのです。
「手遅れになってからでは遅い」と。一昨年、去年のような絶望的状況に追い込まれてしまっては元も子もないのだと。
何度でも言います。手遅れになってからでは遅い。
現に、ここ2試合で首位と6も勝ち点を離され。自力優勝も不可能となり。試合数がまた減って、困難度は上がり。
幸い、というか・・・現時点ではまだ、取り返しがつかない状況ではありません。
だったら。
やるべきことは、ただひとつ。
まずは、現状を打破し勝つこと。反省を踏まえ、勝ち切る意思を勝利という結果につなげること。
改善は、次の試合で、なんて言っているようじゃ遅い。
時は、待たない。
今すぐ。1分1秒でも早く、と。