行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

やられたらやり返す!前回対戦の借りを返す逆転勝利 FC岐阜戦

2022-10-10 20:45:37 | カターレ富山
3-1で勝利!
ライバルチームがそれぞれ勝利を積み上げていくなかで、後れを取るわけにはいかないカターレ。必勝の気概とともに乗り込んだ、アウェイ岐阜戦。
序盤からペースを握ったカターレではあったものの、PKから先制点を奪われてしまうことに。
しかし、それでも。
前半のうちに追いつくことに成功し、勝負の後半。今度はカターレの側がPK獲得。それを確実に決めきり、逆転に成功。
勝利への機運高がまる中で、さらにダメ押しの3点目を決め、試合の趨勢を決定づけると。
岐阜の反撃を許さず抑え込み、見事に勝利して前回対戦のリベンジを達成。
雨中の決戦を制し、駆け付けた多くのカターレファン・サポーターと共に勝利を分かち合ったのでした。

ホームの岐阜にとって、残り7試合の時点で昇格の望みは絶たれたものの、それでもおよそ4500人が詰めかけた今節。
そのなかでも、アウェイ戦としては行きやすい隣県対決でもあり、カターレファン・サポーターもまた多く駆け付け、ビジター側スタンドを青く染めたのでした。
選手入場時、岐阜の選手たちはアキレス腱断裂で戦線離脱となってしまったキャプテン・柏木を激励すべく、揃いのTシャツを着て入場。
思い起こせば、昨シーズンの同カード。そのときには、前の試合で大怪我・長期離脱を余儀なくされることとなった柳下を激励すべく、カターレ選手たちが揃いのTシャツを着ていました。
そのときには、必勝の誓いもむなしく敗れてしまったわけですが・・・。
今回、立場が真逆というならば。結果もまた真逆に、すなわち今度はカターレ側の勝利とせねば!と。
小田切監督体制となって3試合目、過去2試合は同じスタメンであったところ、今節は変更が加えられることに。
昨シーズンまで所属していた岐阜に凱旋するかたちで、川西がスタメン起用。また、控えメンバーでも、最近はメンバー外であった吉平、シルバといった面々が名を連ねることとなりました。

試合開始に合わせたかのように降り始めた雨の中、キックオフ。
試合は序盤からカターレが持ち味を発揮。相手に圧力をかけつつ、機を見て果敢に攻め上がるというスタイルを、この試合でも。
なかでも、出色の出来と言えたのが松岡でしょう。巧みなボールコントロール、そして得意のドリブルでの攻め上がり。明らかに、相手は嫌がっていました。
そしてさらに岐阜にとって厄介であったであろうことは、松岡だけでなくマテウスも同じように脅威を与えていたこと。その2人を中心に攻めの形を作り、川西にフィニッシュを託そうとする形が、しっかりと見てとれたのでした。
しかし。
先制点は、岐阜の側に。25分、PKから失点し、リードを奪われることに。
ペナルティーエリア内で足をかけられて転ばされた、との判定ですが・・・どうにも納得できない、誤審では?というもの。
確かに足を伸ばして防ぎにいっていたものの、それはあくまでボールに向かっていて、相手選手の足を削った、というものではなく。
それがかわされるかたちとなって、足が伸びていた状態。それには、ひっかけて転ばせようとする意図はなく。
それに自分から引っかかりにいって転ぶという、明らかなシミュレーション。
ただ、その判定が覆ることはなく。
岐阜県出身で地元凱旋となった山田が立ちふさがったものの・・・FW藤岡 浩介にリーグトップタイとなる14得点目のゴールを決められることに。
攻勢に出ていたカターレが優位に試合を進めていたなかでの、ショッキングな失点。

小田切監督体制となって3試合目にして初の失点。初めてビハインド状態で追いかける展開となりましたが。
けれど、失点によって意気消沈することはありませんでした。
松岡、マテウスの仕掛け、それをバックアップする柳下や松本。中央では陽次と柴田のボランチコンビが的確につなぎ、カターレのペースを形成し続けました。
得点の予感というものは、確かにある。
ならば、それをいかに実現するか。最低限2点を獲る必要があるなかで、まずは同点に追いつくために。
そんななかで、前半も残り少なくなった43分。
ここでも果敢にドリブルで仕掛けた松岡がゴールライン付近まで攻め上がり、中央へとマイナスのクロス。それを左足で蹴り込んだのは安藤!
相手を引きつけつつの崩し、それをドンピシャのタイミングで決めるという理想的なゴールによって、前半のうちに試合を振り出しに戻すことに成功したのでした。
先の讃岐戦で2ゴールを挙げた安藤と、1ゴール1アシストを記録した松岡。その2人が、またもアウェイ戦で結果を残すことに。
ここまであまり芳しくない結果が続いていたアウェイ戦にあって、勝利に向けて勢いのつく同点ゴールとなったのでした。

後半に入っても、カターレの攻勢は変わらず。
切り込んでいくだけでなく遠目からも狙っていくなど、硬軟織り交ぜた攻撃でリズムよく攻め立て。
明らかに、カターレのペース。ならば、いかに逆転ゴールを挙げて勝利への道筋をつけるか。
スタンドから応援していても、焦りのようなものは感じませんでした。
勝利は、既定路線。それを、いかにものにするかというだけの話。
しかして、チャンスはめぐってきました。
75分、ペナルティーエリア内で安藤が倒され、今度はカターレがPKを獲得。
そう、今度はしっかりと相手のファウルとわかるプレー。判断は妥当と言えました。
PKで先制されたこの試合、こちらにもそのチャンスが訪れたならば、なんとしても決めて逆転せねば!というところ。
ここ最近のカターレにあっては、PKのシチュエーションでは吉平がキッカーを務めてきたものの、この試合では控えからまだ出場しておらず。
誰が蹴る?と思っていたら、川西からボールを託されるかたちで、マテウスが蹴ることとなりました。
スタンドのカターレファン・サポーターが固唾をのんで見守るなか、冷静に蹴り込んで見事に決めたマテウス!ついに、逆転に成功したのでした。

このシチュエーションに関して、個人的な見解なんぞを。
PKを誰が蹴るかについて、明確には決まっていなかったとのことですが・・・川西が蹴るという選択もあったのではないかと。
それでなくとも、失点というかたちではあったけれど、前半にPKがあったこの試合。
「もしも自分たちがPKを得たら、どうするか?」という意識は、頭の中にあったのではなかろうかと。
しかして、実際に自分たちの側にPKのチャンスがおとずれたわけですが。
逆転ゴールを挙げる、大チャンス。勝手知ったる長良川競技場で、恩返しゴールを決めるーーーその絶好の機会を、川西は敢えて譲った。
人によっては、「せっかくのチャンスをフイにするのか?甲斐性なしめ!」などとなじる者もいるやもしれませんが。
そのあたりは、解釈の違いというか。正しいとも正しくないとも、どちらにもとれるところ。
私見ではありますが、川西の選択は支持したいです。
必ずしも消極的だったとは思いません。勝手知ったる古巣対戦であるなら、なおのこと。
岐阜のGK・松本 拓也は、川西にとって昨季までのチームメイト。キックの傾向、タイミングや呼吸といったクセが知られている相手とも言えるわけで。
キッカーの側が絶対的に有利であるPKではありますが、必ず決まる保証があるというものではない。それが見知った相手ならばなおのことで。
情報量としては他の選手にも増して少ない、ブラジル人助っ人のマテウスに託すという判断。それによってゴールが決まる確率が1%でも2%でも上がるならば、自分のゴールにこだわることはない。こだわるとするなら、それはチームの勝利についてだーーーそのあたりの考慮が実際にあったかどうかは、傍目にはわかりませんが。
結果、マテウスは期待に応えて見事にゴール。託した側、託された側の双方が覚悟を決め、それを結果に繋げてみせた。なかなかに趣のあるシチュエーションであったかと。

逆転ゴールによって勝利への道筋をつけたカターレでしたが。
それを見ていたサポーター仲間が、「まだだ」と言いました。
ホーム戦では、逆転負けで1-3で敗れている。そのリベンジと言うなら、2-1では足りないだろうが、とのことでした。
まさに、そのとおり。
同じ勝つにしても、岐阜サポーターから「PKというアンラッキーがあって負けた」などと言われては、面白くない。
そうだ、少なくともあと1点獲らないとな!と、頷き合ったのでした。
そんななか、試合も終盤の83分。
自陣ゴール前の混戦から、こぼれたボールを押し込まれるかたちでゴールに入れられてしまい・・・大型ビジョンにGOAL!の表示が。
しかし、それがオフサイド判定。
辛くも事なきを得て、大きく息をつくことに。
すると、その直後でした。
再びPKを与えるわけにはいかない岐阜のディフェンス陣に対し、ペナルティーエリア内で果敢に体を張る安藤。その頑張りから相手に渡さなかったボールを、懸命に足を出して蹴り込んだのは、途中出場のシルバ!
まずは同点に、という岐阜の意志をくじく、決定的な3点目が決まり、勝利を大きく引き寄せたのでした。

5分あったアディショナルタイムも、しっかりと気を抜くことなくプレーし続け。
そして、タイムアップ。
逆転負けを喫したホーム戦の借りを返す勝利でもって、見事にリベンジを果たすことに成功したのでした。
降り続ける雨のなかにあっても、ビジター側スタンドに咲く笑顔。
内容に結果が伴う見事な勝利を挙げて、3連勝。アウェイ戦で勝ち点3を持ち帰ることが出来たのでした。

いわき、鹿児島、藤枝の上位陣がそれぞれ勝利し、差を詰めることは叶わなかったものの。藤枝との直接対決に敗れた松本と、勝ち点で並ぶこととなりました。
依然として厳しい、勝ち続ける以外にない状況ではありますが。
それでも。
やれるという手応えは、あるいは今シーズンでもいちばんの高まりのように感じられます。
出場した選手たちだけでなく、チーム全体が良い雰囲気を作り出し、それがファン・サポーターにも伝播しているように感じられる。そんな実感があります。
ならば、やるべきことはシンプル。
勝ち続けること。
まずは、次節の今後を左右する重要な決戦である藤枝戦に向けて。
精進を続けていかねば。
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第28節 FC岐阜戦

2022-10-08 16:30:26 | カターレ富山
今シーズンも残すところ7試合。終盤戦、第4コーナーを回ってラストの直線にさしかかるあたりで、心臓破りの坂道を駆け上がり、ライバルを差し切ってゴールになだれ込んでいかねばならないところ。
坂道という例えについてもーーー1巡目、シーズン前半戦に5敗を喫したカターレ。2巡目の試合のうち、その5敗の相手が5チームとも終盤戦に集中。なかでもラスト4試合は、連続で前回敗れた相手だったり。
前回敗れた借りを返さねばならないリベンジマッチ。その皮切りとなる、今節・アウェイ岐阜戦。
前節の相模原戦の勝利によって、クラブ記録を更新するホーム11戦連続負けなしを達成したカターレではありますが。シーズン序盤で2連敗したなか、そのうちのひとつが、岐阜戦。せっかくの先制ゴールを活かせず、無念の逆転負けをくらってしまった借りというものは・・・直接対決で勝ちきる以外に返せません。
必ず、やり返す。強い決意をもってアウェイ戦を制し、勝ち点3を持ち帰らねばなりません。

2022シーズンに臨むにあたり、同じJ3のみならず、Jリーグ全体が注目するほどの大型補強を敢行した岐阜。昨シーズンから所属する元日本代表・柏木 陽介に加え、やはり元代表・宇賀神 友弥、田中 順也といった誰もが知るビッグネームが加入。J3のライバルクラブからも、藤岡 浩介、ンドカ チャールスといった実績が知られたメンバーを加え。オフの話題を独占、「J3の銀河系軍団」として優勝候補にもあげられました。
しかし。
開幕直後、それこそ前回対戦にあたる富山戦に勝利したあたりまでは、まだしも。
その後なかなか勝ち星を伸ばせず苦しい状況を強いられ。監督交代を経ていささか持ち直したかにも思えたものの、再び伸び悩み。
最近は2分け3敗と5試合連続勝ちなし。シーズンワーストの状況で、7試合を残して昇格の可能性が消滅。
さらに追い打ちをかけるように、キャプテンの柏木がアキレス腱断裂の大怪我に見舞われ、今季絶望。
まさに、弱り目に祟り目、泣きっ面に蜂といった状況で今節を迎えることとなります。
期待値が大きかったぶんだけ、落胆も大きい現状。
遺憾ながらも“J2復帰失敗を続ける先輩”であるカターレにとっては、同情を禁じ得ないところではありますが。
とはいえ。
それでなくとも、前回敗れた借りを返さねばならないリベンジマッチ。さらには昇格の可能性を残すカターレにとって、勝たねばならない理由しかありません。
たとえ相手の状況がどうあれ、侮ることもみくびることも、決してあってはなりません。

不調の相手だから楽に勝てる、というわけではないことは、これまでも手痛い授業料を払うかたちで思い知っています。
下位に沈んでいた鳥取に0-3の惨敗を喫したり。7戦連続勝ちなしが続いていた沼津に久しぶりの勝利をプレゼントしてしまったり。
8月の長野戦も含め、1巡目で勝利したにもかかわらず2巡目でやり返されてしまった、という敗戦が、3試合も。
1巡目で負けている岐阜に再び敗れて2連敗など、あってはならない。必ずやリベンジを果たし、1勝1敗とせねばならないことは言うまでもなく。
岐阜にとって、いかに大目標であるところのJ2復帰が無くなったとはいえ。「だからこそ吹っ切れた」とばかりに持ち直すかもしれない。
キャプテンであり試合の中でもゲームメーカーである柏木の離脱というダメージは計り知れないものの、それでも。
「陽介さんのために!」と奮起して結束が深まるかもしれない。
それでなくとも、もともと名の知れた実力者が揃うだけに。うまくかみ合わなかった歯車が、遅ればせながらもガッチリとハマってホームに勝利を届ける力になる!という可能性も・・・決して低くはなかろうと。
なかでも、クラブとして結果が残せていないなかにあっても、気を吐いているのが藤岡 浩介。
昨季の宮崎躍進の立役者。移籍した岐阜においても、今シーズンもまた存在感を示しており、ここまでリーグ2位の13ゴール。しかもここ3試合連続得点中だとか。
決して簡単に行くとは思えない、今節。心してかからねばならないでしょう。

とはいえ。
相手の事情がどうあれ、カターレにとっては、「そんなもん知らん」とばかりに突っぱねなければならないところ。
ホームで結果が出ている一方で、満足のいかない戦績のアウェイ戦。今節、もしも敗れるようなことがあれば、「やっぱりダメなのか」と、ただの1敗以上のダメージを被る結果になりかねません。
上位に喰らいつき、さらには追い抜かねばならないカターレにあっては。
必ずや、勝つ。
監督交代にまで踏み切ったのは、なんのためか?
当然、J2復帰を成し遂げるため。そのために、すべてをかける覚悟の表れ。
だったら。勝たねばならない。なんとしても。

小田切監督の就任から、2試合連続で同じ選手起用となったスタメン。
2度あることは3度あるのか、はたまた今節は変更を伴うのか。
わからない部分のほうが多くて断言こそできないものの、そんななかで個人的見解を述べるなら。
やはり、岐阜戦には他の選手以上の思い入れがあるであろう、古巣対戦となる川西に期待したいところ。
昨季リーグ得点王、いかに大型補強に乗り出した岐阜とて、継続オファーがなかったとは思えません。
そんなか、山形時代に薫陶を受けたイシさんこと石﨑監督を慕うかたちで富山移籍を決意。新天地でも中心選手として活躍してきましたが。
そんななかで、石﨑監督の退任。川西の心中は、いかばかりか。
思うところはあるでしょうし、すべてが万事納得いってもいないかと。
それでも。
やらねばならないことそのものには、変わりはないのであって。
すなわち、カターレの悲願たるJ2復帰。
それを託された選手としてやらねばならないことは、状況がどうあれ、変わらないはずで。
それを今節、前所属クラブ・岐阜との対戦で示してほしい。
昨年まではどうあれ。今は、J2復帰に向けて勝ち続けねばならないカターレを背負って立つ選手・カターレ富山背番号18・川西 翔太なのだから。
岐阜のサポーターが「川西が残っていれば、同じことにはならなかったんじゃねぇのか?」と歯噛みするような、そんな活躍でもって。恩返しゴールでもって、カターレに勝利をもたらしてほしいです。
そしてもうひとり、大畑の活躍にも期待。
岐阜戦に勝利するにあたっては、相手の稼ぎ頭であるところの藤岡をシャットアウトすることは不可欠でしょう。
昨シーズンまで宮崎でチームメイトであった藤岡と大畑。それぞれがJ2を目指すクラブに引き抜かれるかたちで、道を分けることとなりましたが。
岐阜にとっては、J2復帰という目標は叶えられなくなったとはいえ。2年連続で岐阜から得点王を!というモチベーションまでもが消えたわけではなく。
藤岡と大畑、どちらの道が良かったのかは、シーズンが終わった最終結果でしか知り得ないところではありますが。
大畑にも、チームをJ2に導くという大目標があり、それは現在進行形。決して止まることがあってはならないのであって。
元チームメイトを唸らせるプレーでもって、カターレ富山の大畑 隆也をみせつけてほしい。そして、勝利を!

隣県対決であり、多くのカターレファン・サポーターが現地へと駆け付けることかと。
個人的に、松本、長野、鳥取、沼津と、アウェイ参戦4試合連続無得点負けという悔しい思いをしているだけに。今節にかける気持ちは並みならぬものがあります。
前回対戦のリベンジマッチであると同時に、昨シーズン秋のアウェイ戦で敗れた借りを返す場でもあります。
シーズン終盤の大事な時期に3連敗を喫してしまい、いよいよ苦しくなってしまった苦い苦い敗戦であったのを、覚えているからには。
今年は、違うと。
がっつりと勝って、上位クラブにふさわしい、J2を目指すに相応しいという力を見せつける勝利を!!!

情けは無用、容赦なく勝て!!!
必ずや勝利し、勝ち点3を持ち帰れ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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勝ちきるしぶとさで無失点勝利。小田切監督のホーム初戦を飾る SC相模原戦

2022-10-04 01:11:32 | カターレ富山
1-0で勝利!
監督交代からいきなりの4-0快勝をおさめた前節。連続勝ちなし中の讃岐が相手で、その讃岐にしてもスカウティングが役に立たなかったであろうことを思えば、その勝利のみで判断するわけにもいきませんでしたが。
迎えた今節。やはり全部が全部うまくいくばかりではなかったものの、それでも。
相手のミスを見逃すことなく得点に繋げると、守ってもホームでは久々に失点ゼロに抑えての勝利。
他クラブも勝利を挙げたことで昇格圏までの差を詰めることは叶わなかったものの、それでも。
上位直接対決を残す状態で差を広げられることが無かったのは、まだ希望が残るわけで。
まだまだこれから。そう感じさせる勝利となったかと。

天候不良が続き、それが動員にも影響してしまって無念・・・そんなここまでのホーム戦でしたが。
晴れ渡った青空の下、あるいはここまで13試合のうちで、いちばんの好天に恵まれていたかもしれません。むしろ、10月に入ったはずなのに暑い、と思わせるほどの。
そういえば。前回対戦のアウェイ相模原戦も、5月だったのに夏か!?という暑さであったことが思い出されました。
その時と同様に、勝ちきる強さを見せねばならなかった今節。
就任から2試合目、監督がどのような方針でメンバーを起用するかが注目されましたが。
前節と同じスタメンでの継続路線らしい、と。
それでも、控えメンバーには夏移籍で加入したビンビンが初のメンバー入り。そしてトレーニングマッチで得点を挙げてアピールした高山の名も。
やはり好天の影響か、平均を超える3347人が見守るなかで、キックオフ。

初見殺し的な要素もあった前節とは違い、相模原としても讃岐戦のデータをもとに対策をしてくるわけで。それをかいくぐっての勝利を挙げねばならないとあれば、いたずらに時間をかけていては、相手に対応されてしまう。
いかに自分たちのリズムで、ペースで試合を運び、まずは先制点につなげるか。
前半の早い段階で先制点を挙げ、そこから優位に試合を進めた讃岐戦のことを思えば。今節もまた、同じように早い段階で先制できればと、そう思っていたところ。
16分、相手が最後方でボールを回して体制を整えようとしていたところ、GKのキックミスを見逃さなかった高橋がそれを掻っ攫うと、容赦なくループシュートを蹴り込み。それが決まり、先制に成功したのでした。
「前の試合でも見た」と感じた人も多かったことでしょう。
前節でも、相手のパス回しを安藤が果敢にインターセプト、独走からGKとの1対1も落ち着いて蹴り込み、ゴールを奪いました。
それを彷彿とさせるような、高橋のゴール。
前節に続きスタメン起用となった高橋。讃岐戦では、試合開始早々にビッグチャンスを得ながら、GK正面で阻止されてものに出来ず、という場面も。
その無念さもあったことでしょう。今度はしっかりと決めてみせて、ホーム戦全試合得点の継続をもたらすことに。
そう、継続。
監督交代から大胆なメンバー変更、フォーメーション変更をおこなったカターレですが。それが間に合わせの付け焼刃などではなく、きちんとした選考の下で選ばれたメンバー編成である、そう証明するような。
同じようなかたちでの掻っ攫いゴールも、それぞれ選手たちがしっかりと自分のプレーに集中し、かつ攻めの姿勢がなければ生まれないもの。それが2回も続けてとなれば、偶然ではないでしょう。
連勝に向けて、大きな意味のある得点で優位に立ったのでした。

讃岐戦が「できすぎ」との評価でしたが、それでも。
できすぎでない状況、つまり1点差のままで推移していくなかにあっても、アグレッシブな姿勢は維持し続けていました。
これまでのパターンとして、頑張って守っていてもどこかしらで隙を露呈、そこを突かれての失点というケースがままあっただけに。
決定的なピンチを招く前にしっかりと対応、時間的に苦しくなってくる試合終盤になっても、その姿勢は堅持されて。
前回の相模原戦の勝利から5試合連続ウノゼロ勝ち、なんて期間がありましたが。
その時でも、守備が鉄壁で何の不安もなく守り切れていたかと言えば、さにあらず。相手の決定力不足に助けられてなど、ラッキーとまでは言わないまでも、状況に救われた面もなきにしもあらず、といったケースも。
それを振り返ったとき。
今回の1点差リードは、状況的には同じでも、これまでよりも守れているような印象を受けました。
各選手がしっかりと動けていて、集中している様子が見てとれて。

スコアはそのまま動かず、1-0で試合終了。
本音を言えば、追加点でさらに突き放して盤石の勝利といきたかったところではありますが、それはそれ。まずは、勝ち点3がなによりも重要で。
福島戦の後半のような、リードしていたにもかかわらず激しい追い上げをくらって冷や汗の勝利、なんてことがあったことを思えば。
僅差ではあっても、そこまで悲観的な内容ではなく。ラッキーなどではない、実力で勝ちきった試合と素直に言える結果であったかと。
前節に続いての、無失点勝利。そしてクラブ新記録を更新するホーム戦11戦連続負けなしにして、ホーム戦全試合得点の継続。
ホーム戦で連続負けなしが続いていたとは言うものの、6連勝を達成した6月の長野戦を最後に、それ以後はずっと失点も伴っていただけに。久しぶりに、ホームでの無失点の達成。
2連続で満足せず、次節以降も継続せねば。それこそ、前回の相模原戦から5試合連続で無失点を達成したように。

他会場では、上位のいわき、鹿児島、藤枝が揃って4-1の圧勝劇を見せて勝利。そのなかで松本がドローで勝ち点1にとどまる、といった内容。
上位との差を詰めることが出来なかったわけですが、それでも。
悲観せねばならないとすれば、それは上位チームが勝ってカターレだけ負ける、という状況のことでしょう。
差を詰めることが出来なかったけれど、引き離されることもなかった。
残り試合が少なくなっていくなかではあっても、やれることをやって、可能性を維持したということ。ベストの結果ではなくとも、ベターではあって。
肝心なのは、そのやれることをやる、ということ。それを続けるということ。
その意味で、この監督交代からの2連勝は大きい。
できすぎであった初戦を、単なるビギナーズラックで終わらせなかった。
難しくなると予想された2戦目を、勝ちきった。
もちろん、次節の相手である岐阜をはじめ、各対戦クラブはカターレ対策を練って相対することになるでしょうが。
それを踏まえつつ、こちらも後れを取ることなくしっかりと対応すること。
そしてなにより、やれることをやりきること。
つまり、勝つこと。
さしあたっては、3連勝を目指して。次節岐阜戦に向けて、精進していかねば。
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第27節 SC相模原戦

2022-10-01 12:06:15 | カターレ富山
前節の小田切新監督の初陣を、4-0という快勝で飾ったカターレ。今節はホームでの初試合。10まで伸びているホーム連続負けなしの更新、並びにホーム全試合得点の更新を期して、16位・SC相模原を迎え撃ちます。
もちろん、勝って2連勝での更新でなければならないのは、言うまでもなく。必勝を誓い、挑まねばなりません。

福島、宮崎を連破してホーム2連戦2連勝を成し遂げて挑んだアウェイ2連戦であったものの。
低調な内容に終始してしまい、自滅に近いかたちで敗れた沼津戦を受けて、石﨑監督が退任。そして後任の小田切監督のもとで迎えた讃岐戦で大勝し、なんとか昇格戦線に踏みとどまることに成功したカターレ。
3週ぶりのホームゲームとなる今節ですが、なにか、実際の期間以上に長く空いたような気がします。
前節の勝利は、ただのビギナーズラックだったのか?それともチームのポテンシャルを存分に引き出したからこその、納得の結果であったのか?
試される、今節。
新監督が率いることとなっても、それでもホームの期待に応えるカターレであることができるのか。
もちろん、「できる」と言い切れる気概を、勝利という結果に繋げねばなりません。

昨シーズンはクラブ初のJ2の舞台で戦った相模原であったものの、1年で降格の憂き目に。
1年での復帰を期した今シーズンであったものの、苦しい戦いを強いられ下位に低迷。藤本 淳吾、船山 貴之らの名の知れた実力選手を有するものの、なかなかうまくハマって結果につなげるまでには至っていないようで。
最近の試合では、第24節ではYS横浜に4-0と快勝して前回対戦のリベンジに成功したものの。続く藤枝戦では0-1、前節八戸戦では0-2と、いずれも無得点で敗れて2連敗中。得点力に課題を抱えていて、それがなかなか勝てない要因となっているようで。
前回は第10節にアウェイで対戦。前半8分という早い時間帯に碓井のゴールが決まって先制すると、その1点を守り切って1-0で勝利。そこから5試合連続で続くことになるウノゼロ勝ちの最初の試合となったのでした。
その第10節は、相模原が高木 琢也監督の解任から薩川 了洋監督に監督に代わった最初の試合でした。
今節、小田切監督にとって2試合目とはいえ、ホームでの試合ということで言えば初試合。なにか、前回対戦の状況と符合するところもあるような。
そんななかで。交代した側のホームクラブが敗れるという状況は、同じとしてはならない。同じとせねばならないのは、今度もまたカターレが勝つということであって。
残りシーズン、今節を含め8試合。待ったなしです。
一戦必勝。勝ちにこだわり、ホームクラブのプライドを勝って示さねば。

スタメンを大きく入れ替え、フォーメーションすらもこれまでの3-5-2から4-4-2に変更するという変革に打って出た小田切監督。
さすがに、前節の1試合だけでは評価のできない部分はあります。例えば、スタメンをほぼ固定とし、メンバー変更は最小限というイメージのあった石﨑前監督。その前の監督だった安達さんのときには、試合ごとに大幅変更も辞さない、というポリシーがあったりしましたが。
Jリーグのトップクラブを率いるのは今回が初という小田切監督が、果たしてどういう方針で残り試合を戦っていくのか?今節、その見極めの材料になろうかと。
スタメン起用に応えて先制ゴールを挙げたマテウス。自身J初得点を含む1ゴール1アシストの活躍を見せた松岡。そしてFWへのコンバートもしっかりと役割を果たし、2ゴールの大活躍であった安藤など。前節結果を残した選手たちの引き続きの活躍を見たい一方で。
試合翌日の月曜日に行われたツエーゲン金沢とのトレーニングマッチでは、メンバー外であった川西、吉平がゴールを挙げてアピール。負けてたまるか!とばかりに、出場機会をうかがっているはずです。
もちろん、そういったギラギラした切磋琢磨は大歓迎。出場が確約されてはいないなかで、出場を勝ちとったからには全力を尽くす。そうでなければ外れた選手に対して申し訳が立たない。そんな思いで出場するからには、不甲斐なく無得点で敗れることなど、あってはならないと。
監督交代を契機に、そのへんに喝が入れられたならば。
結果で応えるしかありますまいよ。

そんななかで期待したいのは、やはり松岡でしょうか。
なんというか、ストライカーとしての雰囲気を持っている選手であり、出場機会を得たからには、初ゴールは時間の問題とは思っていましたが。
その初ゴールは、とても“らしい”もののように思われました。
こぼれ球を押し込むだけのごっつあんゴール、というものもあるなかで・・・いや、それを決めるのも才能だし、それが悪いとは決して言いませんが。
彼の初ゴールは、自分から果敢に仕掛けていくという持ち味を発揮しての・・・遠目からでも躊躇なく蹴り込む気概・度胸というものを見せてのシュートが決まったもの。そのあたり、「こうだったらいいな」を具現化してくれたような、まさに待ち望んだままのゴールでありました。
手応えと自信が結果につながり、そこから迎える次の試合。
マグレなどとは言わせない、実力がなせる業であるという証明のためにも。
積極果敢に、今度はホーム初得点を目指してほしい。そして、応援するファン・サポーターの期待に応えてほしいです。
そして、久しぶりの零封勝利を挙げた守備陣の奮起にも期待。
結果として無失点であった前節ではあったものの、もっとうまくやらねばならなかった部分があったこともまた、しかり。
ここ2試合連続で無得点という苦境にある相模原が、得点奪取にむけて気合を入れているであろうことは間違いないでしょう。そこを封じ込めつつ、相手に好きなように、思うようにやらせないこと。そこで焦ってプレーが雑になるようなことがあれば、しめたもの。「どうやってもゴールを奪えない」と意気消沈させるような堅守でもって、相手に隙をしょうじさせるような、そんなプレーが出せればと。

前節・讃岐戦の勝利は、相手の不振とか、こちらのデータがほとんどなかったことで後手に回っていたとか、ビギナーズラック的な部分も・・・なかったわけではありませんが。
今節は、当然のことながら相手も前節のデータをもとにスカウティングしてくることかと。
たまたま結果が出ていないけれど、もともと実力の高い選手が多い相模原にあっては、その戦力が十全に機能していたなら、こちらとしても苦戦は免れないかと。
そんなときに、「監督交代から日が浅いから」などという言い訳は、通用しません。
そこで。
前節のデータがあっても、それが全力フルパワーではなかったと・・・実力の片りんにすぎなかったと、勝って証明してほしいところ。
そのためにも、連勝はマスト。ただでさえ追う立場。勝つしかありません。

下位だから勝てる、などという認識が甘いことは、先の沼津戦の敗戦などで、苦い経験として刻み込まれたはず。
であれば。
相手云々ではない、自分たちが勝つためのサッカーをやり遂げること。その重要性をいまいちど共有し、それを勝利につなげてほしい。なんなら、2試合連続で4点を挙げる、あるいはそれ以上でもって勝つ、そんな姿勢を見せることで。

石﨑監督体制で積み上げてきたホーム連続負けなしを、継承せよ!
11戦連続負けなしを、勝利で達成すべく、力を尽くせ!!!
勝って、ファン・サポーターの期待に応えるカターレであれ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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