行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第35節 奈良クラブ戦

2023-11-12 04:40:17 | カターレ富山
11月に3戦組まれている長距離移動アウェイ戦の初戦となった、前節琉球戦。これまで培ってきたチームとしての力を遺憾なく発揮し、3得点を挙げる大勝で制しました。
リーグ最南端のアウェイ戦を経て、迎える今節。11月唯一のホーム戦に迎えるは、前節終了時点で8位、数字上は昇格の可能性を残す奈良クラブ。
言うまでもなく連勝を成し遂げねばならないカターレにあっては、立ちふさがるならば撃破するのみ。
残り2試合となった今シーズンのホームゲーム。直近2試合では試合終了間際に失点して勝ち点を獲りこぼすという悔しい思いをさせてしまっているだけに。今節はしっかりと勝利し、地元のファン・サポーターと喜びを分かち合わねばなりません。

奈良クラブとの前回対戦は、7月22日。リーグ前半戦最後の試合でした。
今シーズンJ新参入の奈良クラブとの初対戦にして、初のアウェイ戦。それだけでも十分にやりづらさはあったろうに。
暑い盛りの7月に15時キックオフ、公式記録で32.7℃という酷暑の中での対戦。それそのものは相手も同条件といえたかもしれませんが、カターレはアウェイ戦として移動を伴う側。さらに、カターレの側だけが、天皇杯3回戦・新潟戦の再開試合を経ての中2日。残り15分だけの対戦であったとはいえ、心情的には公式戦1試合分とまったく変わらず。条件的には不利であったことは否めません。
試合のほうは、前半終了間際の2ゴールで優位に折り返したまでは良かったものの。
後半開始早々にイエロー2枚目で柳下が退場、およそ40分も1人少ない状況を強いられてしまうことに。
ただでさえキツいコンディションであった上に、81分には1点を返され、さらにピンチ。まさに絶体絶命という厳しい状況でしたが。
それでも、勝った。数々の逆境に屈することなく、しっかりと勝ちきった。価値ある大きな勝利であったことが思い出されます。
あれから4か月近く経って、今度は寒さすら意識せねばならない時期の試合となりますが。
やるべきことは、変わりません。そう、勝利あるのみ。

その前回対戦以後も、持ち味の堅守でもって上位に喰らいついていった奈良ではあったものの。ここまで12勝12分10敗。昇格の可能性も消えてはいないものの、数字上のもの。この富山戦に勝てなければ即終了です。
奈良のリーグ戦ここまで失点29は、27のFC大阪に次ぐリーグ2位。前々節こそ3失点したものの、リーグ後半戦、つまりは前回の富山戦以来、複数失点はその1試合のみという手堅さ。守備に確たる自信をもっているチームといえます。
攻撃面では、絶対的エースであるFW浅川 隼人がリーグ2位の15ゴールを挙げる奮闘ぶりでチームを牽引。7ゴールのFW酒井 達磨が7ゴールで続くこととなりますが、この2人合わせて22ゴールは、ここまで全39ゴールの奈良の過半数を占めることとなります。特定の選手にかかる比重が大きい、といえるかと。
カターレが最多でもシルバの8ゴールでありながら、総得点は51。そのバラけ具合は、ある意味対照的かもしれません。
その両チームの差が顕著に出ているのが、引き分け数に表れているのかも。
リーグ最多・鳥取の13に次ぐ12引き分けの奈良に対し、最少5のカターレ。
もちろん、カターレの側が、引き分けにせねばならない試合で負けてしまった数が少なくないという面もありますが。奈良にしても、負けを引き分けにした試合もありましょうが、勝ちきれずに引き分け止まりだった試合もまた多かった、ということでもあるかもしれません。
前々節、首位の愛媛と対戦し、先述のように3失点を喫する完敗。そして前節は、2位の鹿児島を相手に先制を許すも、しぶとく追い付いて引き分けに持ち込んでいます。
そして、今節。図らずも1位、2位ときて3位の富山との対戦となりますが。
奈良にとっても、ここが意地の見せ所でしょう。それでなくとも、富山は前回対戦で敗れた相手。リベンジを期して乗り込んでくるはず。

迎え撃つ、カターレ。
前々節終了時点では2位の鹿児島に勝ち点差4をつけられ、残り試合も少なくなってきたなか、1試合あたりでは逆転できない差となっていたなかで。
前節、奈良が鹿児島に引き分けてくれたおかげ、というべきか。その差を2に縮めることに。
迎える、今節の直接対決。せっかくもらったチャンスは、最大限に活かすことにしましょうか。
ここで奈良にリベンジを許してしまうことになっては、元の木阿弥。残り試合数からしても、悪化でしかありません。
今節カターレが勝つことが、すなわち奈良の昇格の可能性を消すことに、息の根を止めることを意味することにもなるわけですが。
もちろん奈良も必死でしょうが、それとカターレの昇格とは関係がない。
返り討ちにするまでのこと。J2復帰という悲願成就のために。
上り調子であることは、見て明らかーーーカターレファン・サポーターの共通認識でしょう。
それを、結果につなげること。勝つこと。
それでなくとも、ホームでは沼津戦、岐阜戦と、それぞれ無念の結果が続いています。
ホーム残り2試合、地元で勝つことの意義を再確認する場にせねばならない。
必勝の気概をもって、奈良の挑戦を粉砕せねば!蹴落とさねば上がれぬというならば、粛々とやり切るのみ!勝ちきるのみ!

期待したいのは、マテウス。
前節の琉球戦では追加点を挙げて勝利に貢献、このところの好調ぶりをゴールという結果につなげてみせました。
やはり、スタンドから見ていても、同じく応援するファン・サポーターのマテウスのプレーへの期待、ワクワク感というものが伝わってきます。「そうそう、俺らが見たかったのはコレだよ!」というような。
相手と競り合っても簡単に負けることがない上手さ、そして必死にボールにくらいついていく積極性。それらの持ち味が、この後半戦にきて洗練されてきた印象があります。
それを今節のホーム戦勝利にも、是非ともつなげてほしい。2試合連続ゴール、大いに期待したいです。
そして、ここ最近は途中出場となることが多いですが、大野の活躍にも期待。
奈良との前回対戦では先制となるPKを決めて勝利に貢献しているだけに、今節もまたゴールでもってカターレを勝利に導いてほしいところ。
なにより、前回対戦の、あの過酷な条件下での試合を勝ちきった経験を、今節の勝利にフィードバックしてほしいという思いも。
5連戦の5戦目、アウェイ初めての地、そして酷暑、さらに1人少ない数的不利。
それらを耐えきり、勝利につなげた経験。
リベンジに乗り込んでくる奈良を返り討ちにするにあたり、その経験は、なににも勝る武器ではないかと。勝つべくして勝つ、その根拠となり得るもの。
勝たねばならない理由しかない試合ならば、なおのこと。
奮戦、期待します。

過去9シーズン、リーグ終盤戦のこの時期には、力尽きていました。
たとえ終盤まで争ったとしても、数字上の可能性を残すだけの状態から、その消滅をただみつめるのみ、といったような。
けれども。
今シーズンは、今は違う。
自分たちの頑張りが直接的に昇格につながる、J2復帰につながるという手応えがある。だからこそ、頑張れる。
ならば。
やればできるーーーそう、これまで勝てなかったアウェイ琉球戦で、初めて勝ったことも然り。
できるかどうかじゃない、やるかどうか。
そう、やればできるんだ!

昇格したいなら、奈良に勝て!

勝たれ!!!富山!!!!!
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鮮やかなる3ゴール!アウェイ琉球戦初勝利で価値ある勝ち点3を挙げる FC琉球戦

2023-11-05 19:02:39 | カターレ富山
3-1で勝利!
前節の負けに等しい引き分けのダメージを引きずり、連続勝ちなしで昇格からさらに遠のくーーープレッシャーとなって、重荷となって、いつも通りのプレーができない可能性もありましたが。
そんな危惧を、見事に払いのけてくれました。
前半のうちに駿太と松岡の師弟コンビによる先制点を奪ってリードすると。
前節はチャンスがありながらも奪えなかった追加点を、後半の早い段階でマテウスが決め。
さらに、駿太が今度は伊藤の2試合連続ゴールもアシスト。一気に勝利への機運を高めたのでした。
またしても試合終了間際に失点してしまうという反省もあったものの、それでも。
自分たちの積み重ねてきたサッカーを信じ、それをやりきることで勝利につなげてみせた。
アウェイ琉球戦で挙げた初勝利は、そんな自分たちのサッカーへの手応えと自信を深める、価値ある勝ち点3をもたらしたのでした。

過去1度も勝利したことのないアウェイ琉球戦での初勝利を目指す今節。11月というこの時期としては珍しい、17時キックオフの試合となりました。
過去には2016年の4月に16時開始という試合があったものの、沖縄の地で照明に灯が入る時間帯に対戦するのは初めて。キックオフの時間には、まだあたりは明るく。地元の富山ではすでに日も落ちて暗くなっているなかであったので、同じ日本国にありながらはるか遠くという、地域差を感じさせられました。
スタメンはここ最近のメンバー編成を踏襲したものであったなかで、前節の試合途中に痛んで交代した今瀬に代わり、脇本が入ることとなりました。
誰が出場してもチーム力が落ちない、という今シーズンのカターレ。その力を、しっかりと今節も発揮せねばと。
そして、控えメンバーには、久しぶりに吉平が。
当然ながら、勝利には得点が必要。そして、得点に繋がるバリエーションというものは、多いに越したことはない。負傷離脱が続いていた吉平ですが、この最終盤に間に合ったのは頼もしい限り。

カターレボールでキックオフとなった試合開始、その直後。
伊藤が果敢にゴール付近まで攻め込んで圧力をかけると、クリアされたボールを拾った大山がロングフィード、それを走り込んできたマテウスが合わせられれば・・・というところで、惜しくもゴールならず。
とはいえ、ここ最近の試合でも見せてきた自分たちの攻めのかたちが、いきなり発揮された格好。「今節もいけるぞ!」という期待を持たせました。
良いかたちで試合に入ったカターレ。自分たちのやりたいかたちを体現していくなかで、もちろん得点への意識もしっかりと。
15分、遠目から果敢に狙っていった末木のミドルシュートだったものの、ポストに弾かれてしまい、先制ならず。
それでも、得点への期待というものがしっかり高まった、その直後のことでした。
16分、自陣左サイドから安光が蹴り出したロングボールを、相手DFと競り合いながら走り込んでいた駿太が、素晴らしいボールタッチで奪取。
その勢いでシュートに行く選択もあったでしょうが、自らに相手の意識を集めたのを確認すると、シュートをパスに変え。すると、逆サイドから走り込んできたのは松岡!
見事に決めて、幸先よく先制に成功したのでした。
かつての古巣・琉球との対戦にあたって、気合も入っていたであろう駿太。当然、恩返しゴールのイメージも固めていたでしょうが。
それでも、私情よりもチームの勝利を優先。より高い可能性として、松岡に託しました。
シーズン開幕戦のYS横浜戦では、松岡のクロスを駿太が合わせてのゴールでしたが、今回は逆のパターン。
駿太が自らの後継者としてカターレの背番号8を託すこととした、松岡。その師弟コンビによる鮮やかなゴール。感慨深いものがありました。

先制後も、しっかりと自分たちのスタイルを貫いたカターレ。相手にチャンスらしいチャンスを作らせず、主導権を握る展開。
1-0で折り返すこととなり、勝負の後半。
良いかたちを作って自分たちのペースでリードしつつ後半、というのは、前節もそうであったところ。しかし、最後の最後でしてやられて、勝ち点2を失う結果となってしまった。
今節は、それを繰り返すわけにはいかない。断じて。
気を引き締めて臨んだ後半開始から程なく、51分でした。
自陣からのカウンターの流れで、右サイドのマテウスと大山がパス交換。スペースの空いたところに蹴り出されたパスに、駆け上がるマテウスがスピードそのままに突進すると。一気にエリア内に侵入、相手の動きを冷静に見極めつつグラウンダーのシュート、それがポストに当たってゴールイン。欲しかった2点目が決まったのでした。
さらに、勢いは止まらず。
55分、前線へと蹴り出されたボールが、オフサイドラインギリギリの駆け引きを制した駿太につながり。
目の前にはGKのみ、一気にシュートか?というところで、充分に自分に意識を引きつけながら、並走してきた伊藤にパス。それをしっかり決めた伊藤が2試合連続ゴール!勝利を大きく引き寄せる3点目が決まったのでした。

進む時計、近づく勝利のとき。
ただ・・・今節もまた、最後の最後、アディショナルタイムにやられてしまいました。
90+2分、ゴールライン際から上げられた折り返しのクロスをゴール前で神山がヘッドでクリアしたまでは良かったものの。それがペナルティーアークやや外というゴール真正面に空いたスペースにいたMF平松 昇への絶好のパスのようなかたちになってしまい。ドフリーの状態で勢いよくグラウンダーのシュート。それを決められ、一矢報いられてしまうことに。
画竜点睛を欠く、という言葉で済ませたくはありませんが。課題は課題として受け入れつつ、それでも。
同じ試合終了間際被弾。けれど、今節は違う。
しっかりと追加点を挙げて勝利の道筋をつけるというミッションを成し遂げ、勝ちきった。その成果は、充分に評価されねばなりません。
見事に勝利し、アウェイ琉球戦初勝利。
試合後、アウェイゴール裏に挨拶に向かった駿太に、琉球のファン・サポーターから「17年間お疲れさま」という横断幕が。
恩返しゴールこそなかったものの、2アシストで勝利に貢献。富山でもしっかりと活躍している姿を見せられた。駿太にとって、思い出の地での忘れ得ぬ試合となったことでしょう。

他会場の結果、首位の愛媛が勝利し、いよいよJ2復帰に王手。それでも、今節の時点で決定する可能性もあったなか、させなかった。それも、カターレが勝ったからこそ。
昇格確定したければ、自力でどうぞ。カターレは、負けてアシストするつもりはありませんので。カターレは、勝ち続けますので。
他方、奈良と対戦した2位・鹿児島がドロー。勝ち点差を2に縮め、1試合の結果で逆転する可能性を復活させました。残り4試合とチャンスが少なくなっているなかで、可能性を高めたという意義の大きさよ。
次は、その鹿児島に待ったをかけた奈良が相手。
まったく予断を許さない、ヒリヒリした展開が続くことになりますが。
それでも。
それでも、やりきる。それでも、勝ち続ける!
戦いの先に、目指した、掴み取るべき栄光があると信じて。

戦いは、続きます。
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第34節 FC琉球戦

2023-11-03 19:39:27 | カターレ富山
2023シーズンも残すところ5試合。12月2日の最終戦まで、あと1か月を切りました。
11月にはアウェイ戦の残り3試合が行われますが、今節の沖縄、ホーム奈良戦を挟んで八戸、そして宮崎と、どうにもこうにも、えげつないばかりの移動を強いられるスケジュールとなっています。
とはいえ。長距離移動が伴う相手であろうが、どこが相手であろうが関係なく。やるべきことは変わりません。
残り5試合を、5連勝。
まずは、今節。タピック県総ひやごんスタジアムに乗り込み対戦する、FC琉球戦。
必ずや勝利し、残り全勝への足掛かりとせねばなりません。

残り5試合という今節の時点で、首位の愛媛が勝利し、なおかつ3位であるカターレが勝利できずに引き分け以下であった場合、愛媛のJ2復帰が確定します。
目下3連勝中の愛媛が今節も勝利する可能性は十分にある、そして前節終了間際にやらかして勝てなかった富山が、引き続き取りこぼす可能性もまた、少ないとまでは言えない。となれば、今節決まってもおかしくない!なんて見方もされているかもしれません。
ひとつ、言えるのは。
カターレにしてみれば、愛媛を援護してやる義理もなにも、ありはしないということ。土曜開催の琉球戦で引き分けか負けるかして、日曜開催の愛媛-YS横浜戦の試合を待たずにJ2復帰確定おめでとう!なんてお膳立てなど、してやるものかと。
もちろん、今節で確定しなかったとしても、それが次節にスライドするだけかもしれません。一応、この先愛媛が5連敗して昇格圏外へ、という可能性もゼロではありませんが・・・正直、非現実的なほどに低い可能性というところかと。
けれども。
昇格ライバルがどうあれ、カターレのやるべきことはなにかといえば、勝つことのみであって。
そこがぶれることがあってはならない。簡単に自滅してガッカリ、なんてことがあってはならない。
ならば。
勝てば先送りというならば。琉球戦、しっかりと勝利して愛媛にプレッシャーを与えてやろうじゃないかと。愛媛が勝つかどうかは別として、少なくとも自分たちの頑張り次第で次節以降に持ち越しとさせることはできる。だったら、ソレで。

2018シーズンのJ3リーグで優勝、その後J2で戦い、降格を経て今シーズンJ3に戻ってきた琉球。アウェイでの対戦は、2018年のシーズン開幕戦以来。実に5年8か月ぶりとなります。
うれしくないデータとして、過去3分2敗、アウェイ琉球戦では1度も勝ったことがありません。ついでに言えば、カターレ発足初年度・JFL時代の対戦でも敗れています。
J3では2015年の2回、そして2016年と、3戦連続引き分け。2017年はシーズン最終戦で対戦し、スコアこそ0-1という僅差ながら、内容的には「ハーフコートなのか?」というくらいに一方的にボコられ、惨敗と言える内容でした。
そこからわずか3ヵ月、2018年のシーズン開幕戦で戦うこととなったのですが・・・前半のうちに3失点をくらうという散々な内容で。3ヵ月前にはボコる側であった、琉球から移籍してきた才藤 龍治の2得点などで反撃するも、3-4で敗戦。チームはその後、転げ落ちるように不振を極め、ゴールデンウイークごろには最下位、監督交代にまでつながっていくことに。
今シーズン、ここまでも相性の悪い相手であった鹿児島や沼津にシーズンダブル敗戦をくらっているなど、相性問題というものは、なかなか捨て置けないものではありますが。
その意味では、アウェイ琉球戦未勝利というのも、なかなかにキツいものを感じないではないものの。
それでも。
そんなことを気にしていられる時でも場合でもない。
勝ったことがないなら、初勝利を。それ以上でもそれ以下でもないでしょうよ。

1年でのJ2復帰を期す今シーズンであったものの、苦戦を強いられ、現時点で17位と低迷を余儀なくされている琉球。
それでも、監督交代を経て前鳥取監督であった金 鐘成氏が指揮を執るようになってからは改善傾向。ここまで総失点54はリーグワーストながらも、最近はそこに歯止めもかかってきており、前節の宮崎戦も2-0で勝利。
直近5試合で2勝2分け1敗。この勢いをホーム連戦となる今節の3位・富山戦、次節の2位・鹿児島戦にぶつけて意地を見せんと意気込んでいることでしょう。

琉球との前回対戦は、7月15日の第18節。ホームで1-0の勝利を挙げています。
これも、ただの1勝というわけではなく。
アウェイで愛媛にハットトリックをくらって2点差を逆転負けというキツい敗戦、その後の天皇杯3回戦での新潟との対戦が、雷雨の影響で試合中断という、とてもいつもどおりとは言えない状況を経ての試合でしたが。
ターンオーバー編成での選手起用、なによりも試合に臨む選手のモチベーションなど、難しいところも多分にあった試合でしたが、それを制しての勝利。チームの底力を示す、価値あるものとなりました。
今節、勝たねばならない状況で5連勝を目指す足掛かりとせねばならない重要な一戦。やはり、肝心なのは気持ち、高いモチベーションで臨むことかと。
それでなくとも、前節は勝利目前で逃してしまうという、モチベーション的には大ダメージを被ったばかり。
リバウンドメンタリティというものが、殊更に重要となるなかで。
いかに、勝つか。
下位だからといってたやすい相手ではない。むしろ、下位だからこそ上位撃破を目論み、いつも以上の力を発揮してくることすらある。
それを、いかに跳ね返して勝ちにつなげるか。
今こそ、今シーズンのカターレ富山の真価が問われるときでしょう。

期待したいのは、やはり駿太。
かつて、JFL時代の琉球に3シーズン所属。2012年にはリーグ得点王に輝く活躍を見せています。
富山一高から山形に加入してプロのキャリアをスタートさせたものの、活躍できないままに退団。地域リーグの栃木ウーヴァを経て琉球へ。そこでの活躍を足掛かりに、J3の発足とともに長野へ移籍し再びJリーガーに。群馬を経て故郷の富山に凱旋、34歳の今シーズンをもって、現役引退を決意に至ると。
平均の選手寿命が25歳前後という厳しいプロサッカー選手という職業にあって、ベテランと言われる年齢にまでそのキャリアを続けてこられたのも・・・やはり、彼にとっては琉球での活躍がターニングポイントとなっていたのではなかろうかと。
現役最後と決めた年に、思い出の地・沖縄での試合に臨む。余人には計り知れない思いをもっての試合になるのではなかろうかと。
カターレ富山の選手としては、最初で最後の沖縄入り。在籍当時を知る琉球のファン・サポーターから拍手を送られる、なんてシーンもあるのではないかと。
けれど、それはイベントとしての引退試合などではなく。
昇格戦線の最前線で、是が非でも勝ち点3を奪い獲らんがために乗り込んでくる対戦相手、その急先鋒。琉球を打ち負かすためにゴールを奪うハンターにほかならないのであって。
むしろ、しっかりと恩返しゴールを決めたあかつきには、「なんでそれだけやれるのに引退とか言っているんだ」なんてあきれられるくらいでなければ。
思い出の地での躍動、大いに期待します。

まずは、勝たねば。勝たねばなにもはじまらない。
あえなく敗れては、愛媛のJ2復帰を確定させて喜ばせるだけ。邪魔だから3位の座からどけよ!と他クラブに追い落とされるだけ。
そうじゃない。
勝って、カターレがJ2復帰に足るクラブだと示すこと。
もちろんプレッシャーもある。あるけれど、それがどうした。
やらねばならないことに、なにも変わりはない。
残り全勝・5連勝。
勝って、その覚悟を示すため。
あきらめないとは、こういうことだーーー真価が問われる試合を、勝ちきれ!!!

相性などに、ジンクスなどに屈するな!
遠距離アウェイ、もちろんお土産は勝ち点3!
勝ち続ける、強さを!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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