行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第14節 FC大阪戦

2024-05-17 18:55:29 | カターレ富山
ゴールデンウイーク3連戦の3戦目、アウェイでの今治戦に勝利し、今シーズン初めてアウェイ戦勝利をを成し遂げたカターレ。
前週の県選手権決勝・富山新庄クラブ戦の勝利を経て、連勝をかけて臨む今節。勝ち点差3の3位・FC大阪を迎え撃ちます。
これまで勝てなかったアウェイ戦に勝利した手応えを、今度はここまで成し遂げていない連勝につなげるためにも。
リーグ最少失点の難敵を、いかに攻略し、勝利するか。
県選手権、ルヴァンカップ、天皇杯と、イレギュラーな試合が続くなかで。シーズンの「本筋」たるリーグ戦、ゆめゆめおろそかにするわけにはいきません。
必勝を誓い、勝ち点3へと昇華させねば。

J3リーグ参戦2年目を戦う、今シーズンのFC大阪。
昨季途中まで鹿児島を指揮していた大嶽 直人氏を監督に招聘し、ここまで総失点7はリーグ最少、8試合で無失点という堅い守備を構築しているようで。
首位の大宮・前節敗れた琉球と、ここまでの敗戦は僅かに2。カターレと同じく6の引き分けがあるものの、粘り強さが結果に結びついての上位と言えるだけに。今節もまた、スタイルのハイプレスからの速攻・堅い守備でもって、連敗阻止を誓って乗り込んでくることでしょう。
ただ、難があるとすれば、決定力。
第3節・金沢戦で6得点と、爆発した試合もあるものの。無失点が8試合あるのと対照的に、無得点試合もまた、7試合もあるようで。
得点力に関して言えば、ここまで3得点以上挙げた試合が無いカターレも、他所のことをとやかく言えませんが。
前節、琉球に逃げ切りを許すかたちで、0-1で敗れたFC大阪。攻守両面で、巻き返しを図ってくることでしょう。
一方のカターレは、課題であったアウェイ戦で勝利。懸案事項であったところのセットプレーからの得点、突き放す追加点を挙げられたことは、連勝に向けての好材料。
今シーズンここまで、似た課題に向き合っているような両チームですが。
勝ち点差3を詰めて、まずは同勝ち点に並ばねばならないカターレとしては。
相手のストロングポイント・守備力をしっかりと攻略する一方で、今シーズン8試合目となる無得点試合を突きつけねばならないところ。
連勝を目指すという確たる信念のもと、難敵撃破を成し遂げねばなりません。

5月6日に一斉に開催された前節・第13節以来のリーグ戦となるのは、双方とも同じながらも。
先の日曜日に県選手権決勝を戦っていたカターレに対し、同日にFC大阪は試合無し。
それというのも、FC大阪は天皇杯進出をかけた大阪府予選の決勝に進出していないため。
準決勝で桃山学院大学に敗れて敗退。決勝でその桃山学院大学を破った関西大学が、大阪府代表として天皇杯出場。1回戦で富山県代表・カターレ富山と対戦することとなりました。
つまり・・・可能性としては、FC大阪にとっては2週連続でアウェイ富山戦となることも有り得たところだったのですが。そうはなりませんでした。
ルヴァンカップも、3月の1回戦でJ2・いわきFCに敗れ敗退。今節のあと22日に3回戦・ヴィッセル神戸戦を控えるカターレとは異なるスケジュールで今節に臨むこととなります。
そのあたりが、今節に影響を及ぼす可能性も、有り得るかもしれません。
連戦を戦うカターレの側が不利という見方もありましょうが、視点を変えてみたならば。
試合数が多いことは、マイナスとは限らない。
それだけ、真剣勝負の場数を踏むことは、成長の糧とするチャンスにもなり得ます。
事実、前節の富山新庄クラブ戦を振り返ってみても。
決して楽な試合ではありませんでしたし、あわや!というピンチに肝を冷やした場面もあったり。
それでも、粘り強く負けられない一戦に臨み、勝ちきったこと。90分でケリをつけて勝つというミッションを、完遂したこと。
上手くいくばかりではなく、課題もありましたが。それを含めての、貴重な経験。それを活かさぬ手はないでしょう。
FC大阪が試合無しの週としていた時期に得た経験を、今節にフィードバックせねば。
それを、勝利に繋げねばなりません。

ここまで、得点力不足が解消されたらもっと良化するのに!という課題を抱えている両チーム。それだけに、今節の対戦でも1点を争う試合展開が予想されますが。
それでなくとも勝たねばならないホーム戦であるカターレにとっては。
引き分けで良しとはなりません。勝って勝ち点3を積み上げることが、必要不可欠です。
リーグきっての堅守を誇る相手からゴールを奪わねば、勝利はない。ならば、それをやりきるのみ。
期待がかかるのは、やはりショウセイでしょう。
ここ最近、リーグ戦2試合連続、そして県選手権決勝でも決めて、公式戦3試合連続ゴール中。その記録更新を期待するファン・サポーターに、是非とも応えてほしいです。
実際、ゴールを決めていること、結果を残していることそのものが、状態を上げていることにつながっているようで。
ダメ押し点として事実上の決勝ゴールとなった、新庄クラブ戦のゴールなどを見ても。ヨシキの素晴らしいスルーパスが通ったところから、相手GKの動きを感じながら冷静に蹴り込んでみせました。
PK戦にまでもつれたルヴァンカップの清水戦では、延長終了間際に絶好機がありながら決めきれず、という場面もあっただけに。可能性としては、その繰り返しとなってしまう事態も有り得たところでしたが、そうはならなかった。
自信と手応えをつかみ、経験値を上げたことで、ここぞ!というチャンスをしっかりとモノにすることにつながった、とみてとることも出来ようかと。
ならば。
今節、守備の堅いFC大阪からしっかりとゴールを奪うことで、チームを勝利に、連勝に導くことで、その自信に箔がつくというもの。だったら、狙っていくよりほかないでしょうよ。
そしてもうひとり。
昨シーズンはホーム・アウェイともに勝利し、シーズンダブルを達成したFC大阪戦。ホーム勝利の立役者となったのが、2ゴールを決めた椎名でした。
昨シーズンから主力選手が継続しているFC大阪においては、月間ベストゴールにも選ばれた椎名のゴールに対するイメージを忘れていない選手もいることかと。ならば、その脅威を今節もまた突きつけてやろうじゃないかと。
ともすれば、チームの約束事にこだわるあまりに自分から積極的にゴールを狙っていく姿勢が欠ける傾向も見せるカターレにあっては。事実、新庄クラブ戦でもその傾向がみられたりもしましたが。
ベストゴールに選ばれた椎名のゴールが、まさにそうであったように。ベテラン選手が率先して、貪欲にゴールを狙う姿勢を見せること。それは約束事を軽んじることではないんだよ、矛盾してなどいないんだよ、ということをプレーでもってみせてほしい。そうあってほしいです。
前節・今治戦では、左足から繰り出される正確なFKによって先制ゴールをお膳立てしたりもしましたが。チームが勝つために、やるべきことをやりきる大切さ。ベテランのプレーでもって、若い選手も多いカターレを引き締め、連勝を成し遂げてほしい。そう願います。

苦手のアウェイで勝利、苦手の今治に勝利。これまで結果を出せなかった部分をクリアした後だからこそ。
今度は、連勝という課題をクリアしなければ。
勝利した、よし次も!という試合で、つなげられなかったこれまで。
ここが、勝負どころ。
上位につける堅守のFC大阪?上等だ。むしろ、相手にとって不足なし。
首尾良く課題クリアにつながったならば、次戦・ルヴァンカップ神戸戦にも弾みがつくというもの。
ならば、勝つしかないでしょうよ!

11位ながら、2位とは3差。この混戦を抜け出していくには、連勝必須。
もちろん、優勝だってあきらめていない。
ならばこそ。上位争いに喰らいついていくためにも、勝ち点3を是が非にも!
アウェイ勝ちなしの呪縛は解いた。
ホーム負けなしは、続行。言うまでもなく、当然に!
勝ちきる強さを、連勝につなげろ!
堅守を打ち破り、必ずや勝利を!

勝たれ!!!富山!!!!!


追伸
17日付で、法政大学4年・溝口 駿選手の2025シーズン新加入ならびに2024シーズンJFA・Jリーグ特別指定選手承認が発表されました。
元カターレ選手にして現在はトップチームコーチを務める長山 一也コーチが母校の監督を務めていた経緯もあって、いわゆる法政大ルートが確立している感のあるカターレ。末木、安光、ヨシキに続き、またひとり、同大学からの選手を迎えることとなりました。
前節・今治戦で揃い踏みを果たした、今季新加入の大卒カルテット。なかでも昨シーズンの特別指定選手コンビ・ヨシキとショウセイで決勝ゴールを挙げたシーンには唸らされましたが。
新加入となる溝口選手にも、プロ入り前の特別指定選手のうちから、是非とも果敢にチャレンジし、先輩たちに引けをとらない活躍をもってカターレのチカラになってほしいです。
カターレ加入を決めた要因として、法政大卒でチームの主力として活躍するの選手たちの存在があったことは、間違いないでしょう。ならばこそ、自身もまた、その系譜を継ぐ活躍をしてほしいと。その活躍が、次代の選手たちにもつながっていくのでしょうから。
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勝ちきるミッションを完遂。90分で決着をつけ、天皇杯進出 富山新庄クラブ戦

2024-05-13 17:59:49 | カターレ富山
2-0で勝利!
正直言って、苦戦しました。
舐めてかかったわけでもないでしょうが、新庄クラブの気迫に押されてヒヤリとさせられる場面もあり。カテゴリ差を見せつけるだけの強さを発揮できたかと言えば、さにあらず。
それでも。反省材料もあるなか、手放しでは喜べない部分もあるにせよ。
勝つべき試合を、勝ちきった。それはなによりということで。
一昨年は延長まで、昨年はさらにPKまでもつれた同カードでしたが、90分でケリをつける勝利。
富山県代表として、第104回天皇杯への出場権を得たのでした。

13時キックオフの試合でしたが、それまで曇っていた空模様が、試合開始に合わせたかのように弱い雨が降り出して。
その雨も、霧雨程度ならばほとんど気にならなかったであろうところ、雨粒自体は気になる程度。さりとて、しとしとと降り続くような、雨で濡れたピッチに足をとられるほどではないくらい。実際、スタンドでも雨具を身につける人とつけない人、気にする人と気にしない人、という塩梅で。
それよりも、気にしなければならなかったのは。
南から北、アウェイ側からホーム・電光ビジョン側に向かって、強い風が吹いていたこと。
大旗の使用が禁止、いつものリーグ戦のようなスポンサーボードが設置されないなかでの試合でしたが、もし設置されていれば撤去も視野に入れていたようなレベルであったかと。
前半は新庄クラブが風上、カターレが風下という状態で、試合開始となりました。

メンバー編成は、いわゆる「ガチメンバー」で構成。試合間隔が詰まっていないということで、現時点でのベストメンバーを起用するという監督の方針に沿ったものとなったようで。
出場経験の少ないメンバー編成が仇となるかたちでジャイアントキリングを許してしまう、というシーンは、これまでの天皇杯をはじめとしたカップ戦では、しばしばみられてきたものですが。
このままのメンバーでリーグ戦、と言われても遜色ない編成で臨むということは、実戦での試合勘の面でも安心感はあります。
ただ、一方で。
ガチメンバーだから格下相手には余裕かと言われたら、そうではないでしょう。
格上として、挑戦を受ける側。挑む側のガムシャラ感に比べては、守るものがある立場としてのやりにくさは、やはりあることでしょうし。
そう、これが出場経験の少ないメンバーであれば、もしも敗れたとしても、それを理由に言い訳めいたものも成り立つかもしれませんが。
なにが起こるかわからない一発勝負。
ガチメンバーで不覚をとることがあったなら・・・そのダメージというものは、いかばかりか。
ある意味、諸刃の剣という一面もあったかと。

そんな思いを、知ってか知らずか。
試合開始からわずか3分ほどで、河井が接触プレーで頭をうって倒れ込む、というアクシデントが。
幸いにして程度は軽かったようで、しばらくした後に立ち上がりはしたものの。
大事をとってということでしょう、ほどなくして末木に交代。リーグ戦とは違ってサブメンバーが9人という体制でしたが、その交代枠のひとつを戦略以外のところで使うこととなりました。
どうしたって、優先度で言えばカップ戦よりもリーグ戦。出場経験の少ないメンバーに経験を積ませるという以外にも、主力選手の怪我を未然に防ぐため、あえて起用しないという選択もあります。
いろいろな条件を考慮に入れつつも、それでも勝利を追い求めねばならない。
その難しさというものを、開始早々に突きつけられた格好。

カテゴリ違いの対戦では、上位カテゴリをリスペクトし過ぎて実力を発揮しきれない下位カテゴリチームもいる一方で。失うもののない下位カテゴリチームのほうが、守るもののある上位カテゴリチームよりもイキイキとプレー出来る傾向も、またしかり。今回の対戦では、新庄クラブには後者の傾向が。
実際、見ていても北信越リーグという2カテゴリ下、という差は感じられず。
16分ごろには、バー直撃で難を逃れるという肝を冷やす場面があったり。
もちろん、無視できないほどの風の強さがあり、その影響は顕著。
カテゴリ差には関係ない部分として、やはり風下の不利は否めず。カターレとしては、なかなか攻勢に出られない展開が続きました。
本音を言えば、「それでもなんとかしてほしい」というところだったのですが。

0-0で前半終了。両チームにとって勝負の行方は、後半の出来如何にかかってくることに。
新庄クラブ側としてみれば、有利な風上であった前半のうちにどうにか得点したいところだったことでしょう。それでも、無失点に抑え込めたことは上々の成果。GK田村 直樹を中心に集中した守備が出来ていた手応えというものは、感じていたことかと。
一方で。
カターレの側はと言えば。
なんというか・・・悪い意味で、リーグ戦とあまり変わらないな、と。
新庄クラブを侮っていたつもりはないのは、もちろんとして。良し悪しではない部分で、いつものリーグ戦とは違うリズムというか・・・プレースピードなどの微妙な違和感が、試合を難しくしていた部分もあったかもしれませんが。
それよりも。
なにか、自分たちが試合を難しくしていないか?と。
リーグ戦でも、ここまで13試合で12得点は、正直言って不満です。得点力の無さ、決定力不足という面もさることながら・・・仕掛けの数が、そもそも少ないのでは?と。
後方からボールを繋いで攻めのかたちを組み立てていく、というスタイルそのものは理解するにしても。
そこは戻したりせずに前へ、だろ!とか。時間を使いすぎじゃないか!とか。
ともすれば、消極的にすら見えるプレーぶり。相手に守備の余裕を与えて攻め切れないでは、本末転倒じゃないのかと。
そういった部分が、この県選手権決勝でも。
いやいや、カテゴリ差のある対戦と言っても、その難しさに自分たちからハマっていってやしないか?と。
なんなら、リーグ戦ではないからこそ、リーグ戦にも通ずる強度でもって挑み、次節以降の試合に向けて自信を深める機会にせねば、という部分もあったはず。
そんな目論見が、どうにも機能していないのではないか?と。

0-0のままに試合が進み、延長、PKにまで持ち込まれては、去年と同じ。PKまで行けば運の部分も絡み、敗退の危機感も高まるというもの。
なにより、ガチメンバーで挑みながら勝てないのは、いかにリーグ戦とは別物とはいえ、今後に暗い影を落とすことになりかねないと。
そんななか、試合が動いたのが59分でした。
ペナルティエリア内で椎名が倒され、PK獲得。
リーグ戦においては、ここまで4度のPKがらみの失点があった一方で、こちらのPKは無し。つまり、今シーズン初めての試合時間内でのPKシチュエーションでした。
キッカーは、マテウス。
チーム内でもPKに自信を持つ彼が、この場面でもしっかりと決めて、先制。過去2回の同カードで90分のうちには動かなかったスコアでしたが、カターレの側に得点が入ることとりました。
前半から強度の高い積極的なプレーぶりを見せていた新庄クラブにも、やはり疲労の色が出てきたところ。たたみかけるべく、ヨシキやショウセイといった主力を投入して、試合を締めにかかることに。
引き分けのない試合において、モノを言うのが選手層の厚さを基にした交代策。
2022年の天皇杯では、ヴィッセル神戸を相手に試合終盤までリードする展開としたカターレだったものの。試合最終盤に投入された日本代表・大迫 勇也に、まさにハンパない2ゴールをくらって逆転負け、ジャイアントキリングならず、という試合がありました。
下位カテゴリのクラブが善戦できたとしても、それが必ずしも勝利につながるとは限らない。
昨シーズンの天皇杯で京都に勝利するまで、前述の神戸戦を含めて、J1勢にまったく勝てなかったのも、まさに選手層の厚さに圧し潰されたカタチとも言えたかと。
話は戻って、この富山新庄クラブ戦。
今回は、カターレが上位クラブであり。
善戦を続ける新庄クラブ。それでも、最後に勝つのはカターレだ!と。

試合最終盤、1-0でカターレのリード。ただ・・・このまま勝っても、それでいいのか?と。
プロクラブたるカターレに一歩も退かない奮闘を見せる新庄クラブ。その頑張りは、しっかりとリスペクトしなければならない一方で。
プロクラブとして、VAR検証もないなかで主審の判断に委ねられている部分を含むPKからの得点、それだけでいいのか?と。つまり、審判によっては採らなかったかもしれないPK、そのおかげで勝てたからと言って、プロの面目躍如となるのか?と。
このままでは・・・たとえ勝てたとして、あまりにしょっぱい結果ではないか?と。
そんななかで迎えた、アディショナルタイム。90+1分のことでした。
ピッチ中央から、ヨシキが鋭いスルーパスを前線に送ると。
それがドンピシャのコース、タイミングでショウセイにつながり、GKと1対1。
もしここで慌てて蹴ってしまっていたら、ふかしてしまって枠を外れてしまう、ということにもなりかねなかったところ。ショウセイは、冷静でした。
相手の動きを見定めつつも冷静に右足で蹴り込むと。ボールはネットを揺らし、駄目押しゴールに。
直近2試合連続ゴールを決めている自信が、ここでの冷静なプレーにもつながったということなのでしょう。ショウセイの公式戦3試合連続ゴールで、勝負あり。
試合終了。
90分でしっかりと勝ちきるという目標を達成、勝ちきるミッションをコンプリートしてみせました。
決して簡単な試合ではなかったけれど。それでも勝ったカターレが、今シーズンホーム負けなし記録を更新。富山県代表の座を掴み取り、天皇杯出場を確定させたのでした。

もう、毎年毎年の定型句のようになって申し訳ない気もしますが・・・それでも、言っておかねばならないでしょう。
「富山県代表としての出場は、今年で終わらせなければ。来シーズンはJ2クラブとして、天皇杯に無条件出場を!」
・・・毎年言っていますが、今回も。
スーパーシードとして決勝だけ勝っての富山県代表ではなく。その座を新庄クラブをはじめとした県下クラブに譲り、カターレはJ2、あるいはJ1クラブとして天皇杯2回戦以降の登場とならねば、というところ。
ともかく。
最後の富山県代表として臨まねばならない、第104回天皇杯。
1回戦は5月26日に、高岡スポーツコアにて大阪府代表・関西大学と対戦することが決まりました。
それまでの間にも、リーグ戦のFC大阪戦、ルヴァンカップ3回戦・ヴィッセル神戸戦と、いずれもホームでの試合が控えていますが。
勝ち取った、富山県サッカークラブ最強の称号、そして代表の座。
その名に恥じぬ活躍でもって、今回撃破した新庄クラブが誇れるカターレの姿を見せねば。

戦いは、続きます。
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第29回富山県サッカー選手権大会 決勝戦 富山新庄クラブ戦

2024-05-11 17:52:47 | カターレ富山
かつてはシーズンの半ば、8月頃に行われていた、天皇杯に出場する富山県代表の座をかけた試合ともなる県選手権決勝戦。近年は5月中旬の開催が定番となりましたが、今年もまたその季節が来ました。
これまでどおり、と言うべきか。
スーパーシードとして決勝戦のみの参加となるカターレが対戦するは、富山新庄クラブ。
引き分け無し、負けたら終わりの一発勝負。
富山県サッカー界の頂点を決める戦い。プロの威信をかけて、勝利を手にせねばなりません。

今大会の開催時期そのものは、近年の傾向どおりのスケジュールであるとして。
今年が例年と違うのは、レギュレーション変更によって、既にルヴァンカップというノックアウト方式のカップ戦に出場済みであるということ。
大会こそ違え、カップ戦としては3月の山形戦、4月の清水戦に続き、今シーズン3試合目の公式戦となります。
例年であれば、それまでのリーグ戦において出場機会の少なかった選手が出場、真剣勝負の公式戦で貴重な実戦経験を積む場、という傾向がありましたが。
実際、昨年の同大会において、2年目のGK平尾、大卒ルーキーであった鍋田、伊藤といった面々が出場し、公式戦初出場を果たしました。リーグ戦の前の試合から中2日というスケジュールもあり、ターンオーバー編成で臨んだ、という面もあり。
ルヴァンカップへの参加、さらにシーズン終了後のJ2昇格プレーオフの開催によりスケジュールが圧縮され、日程が詰まったこともあって。
開幕からこのかた、常にターンオーバー編成を、出場選手のやりくりを考えながらのシーズンとなっています。
そのなかにあってはーーー単純な比較はできないものの。前節・今治戦で怪我から復帰のガブが起用されたこともあり、既に登録フィールドプレイヤーが全員公式戦出場を果たしている状態。
リーグ戦とカップ戦でメンバーを完全に分けて編成する、というよりは。今回に関して言えば、前の試合から中5日、次の試合までも中5日という間隔。控え選手主体というものではなく、調整の意味も込めてレギュラークラスの選手も起用されるかもしれません。
そういった事情で、今回の出場選手については、予想しづらい部分もありますが。
それでも。
カップ戦としては。ルヴァンカップで勝ち残り、次なる3回戦・ヴィッセル神戸戦を控えている状態でもあるカターレにあっては。
カテゴリ的には下にあたるアマチュア・富山新庄クラブが相手ではありますが、いわゆる「捨て試合」として流す、ということは、ありますまい。
貴重な実戦経験を積む場として、最大活用すべく。
なにより、勝って天皇杯出場を成し遂げるべく。
監督をはじめとした首脳陣の熟慮を重ねたメンバーが出場し、優勝を勝ち取ってくれることでしょう。

これまでどおり県選手権のトーナメントを勝ち抜き、今年もまた決勝戦に進出、カターレと対戦することとなった富山新庄クラブ。2020年度以来の天皇杯進出をかけて、県総を舞台に雌雄を決することとなります。
昨シーズンの同カードは、まさに紙一重。PK戦の末に辛くも勝利したカターレが優勝、天皇杯進出を果たしました。
リーグ戦から中2日、前述の公式戦初出場となった3人をはじめ、フレッシュなメンバーで臨んだカターレでしたが。雨の降り続くピッチ状態も相まって、なかなか自分たちのペースに持ち込めず、得点には至らず。逆に、後半に安光がイエロー2枚で退場、数的不利の状態を強いられることに。
それでも延長前後半をなんとかしのぎ切り、120分を戦って0-0、決着はPK戦へ。
そこで魅せたのが、公式戦初出場となったGK平尾。ファインセーブでチームを救い、勝利に貢献してみせたのでした。
あれから1年。
新庄クラブにとっては、1年越しのリベンジマッチ。
昨季あと一歩まで迫ったカターレ撃破を、今年こそ!気合を入れて臨むことでしょう。

MF佐々木 一輝、DF松原 優吉、FW西 晃佑ら元カターレ選手が在籍している新庄クラブ。そのなかでもカターレでキャプテンを務めた経験もあるMF窪田 良がコーチを兼任、古巣撃破に闘志を燃やしていることかと。
確かに、現役サッカー選手としてのピークは過ぎているかもしれないけれど。
言いかえれば、それだけ経験を積んでいるということでもあり。
かつては、挑まれる立場。今は挑む立場。その両方を知るからこそ。
アマチュアクラブのプロクラブ撃破も、決して不可能ではないーーーそれを、知るからこそ。
カターレの側が若手主体となるのであれば、なおのこと。
これまで練習試合として新庄クラブと対戦してきたこともあるでしょうが、それと本番・公式戦とは全く別。
いかに、一発勝負を勝ちきるか。
カテゴリが上か下かは関係なく。勝ったほうが優勝・天皇杯進出。
ならば。
それを手にするのはカターレだ!その強い意志を試合で存分に発揮し、勝利に繋げなければ。

出場メンバーについては、これまでの過密日程・ルヴァンカップ対応を見ても流動的で、固定メンバーというかたちではないだけに、予想はしづらいですが。
期待したいのは、松岡。
今シーズンここまで、正直言って合格とは言えないプレーぶり。
得点力不足にあえぐ現状も、「松岡がもっとやってくれていたら」と思わないでもないところ。
金髪のヤンチャそうな見た目とは裏腹に。どうも、真面目過ぎるきらいがあるというか。
自分がなんとかしなければならないのに、という思いが空回りしてしまっている感があります。
良い意味で、もっと我を通すことができていれば・・・もうすこし自分の殻を破っていく手応えを掴んだらならば、もう一回りも二回りも良いプレーが、チームに貢献するプレーが出来ると思うのですが。
そこで、この県選手権決勝。
リーグ戦ではない、さりとて軽んじることのできない真剣勝負。
そこで、一皮剝けてほしい。
手応えを自信に変えて、スケールアップしてほしい。
この対戦を、そのきっかけにしてほしい、そう願います。
この対戦を制したプレーが、リーグ戦にもつながっていくことを信じて。

カターレは今シーズンここまで、アウェイではなかなか勝てずにやきもきさせられてきましたが。
直近のリーグ戦、今治戦において、今季アウェイ初勝利。
苦手としていた難敵を撃破、充実感とともに今回の県選手権決勝に臨むこととなります。
もちろん、勢いを継続しつつ勝利あるのみ。
思い返せば。昨年の同カード、PK戦の末に辛勝しましたが。
もし、そこで敗れていたならば。
その後の天皇杯で、クラブ初となるJ1クラブ撃破・京都戦の勝利もありませんでした。
延長、中断からの再開試合にまでもつれ込んだ、新潟との激闘もありませんでした。
あるいは、今シーズンのルヴァンカップで、ここまでの山形戦、清水戦の連続格上撃破もなく、あえなく初戦敗退に終わっていたやもしれません。
勝てば、つながる。
ならば。
勝つ以外に、無いでしょうよ。
いかに重視すべきはリーグ戦とはいえ、この勝負を軽んじて良い理由など、ありはしません。
必ず、勝つ。
必勝の気概を、力に変えろ!富山県サッカーのトップはカターレ、名実ともに証明しろ!

番狂わせは、あり得る。自分たちも、そうしてきた。
だからこそ、油断も慢心もなく。新庄クラブ、撃破あるのみ!
富山県代表の座を手にし、天皇杯へ!
ただ勝つのではない、これからにつながる成果を!

勝たれ!!!富山!!!!!
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天敵を撃破し、今季アウェイ初勝利!価値ある勝利を手にする FC今治戦

2024-05-07 06:55:04 | カターレ富山
2-0で勝利!
ゴールデンウイーク最終日、前節から中2日という過密スケジュールのなかで、全国各地で開催されたJ3リーグ第13節。
いつにも増して準備期間がないなかで、選手コンディションを考慮しながらのメンバー編成。各クラブとも、難しい対応を迫られたことでしょう。
それ故に、ということでしょうか。
各地で波乱が続発。
ここまで無敗であった首位・大宮についに黒星がついたとか。ここまで未勝利であった讃岐についに白星、最下位を脱出したとか。
前節終了時点での1位から5位までが、全て敗れるという大波乱。さらには6位と7位の直接対決もドロー。その結果、2位から11位までが勝ち点差3以内という大混戦に。
そんななかで。
波乱を演出した対戦のひとつが、今治-富山戦。
同カード7試合連続負けなしという圧倒的な戦績であった今治が、ホームで敗れるという。
今治にとって手堅い対戦であったはずのところ、それを覆してみせたカターレ。
今シーズンここまでアウェイ未勝利であったカターレが、ついに掴んだ今季初勝利となりました。

前節のスタメンから今治は8人、カターレは7人と、それぞれ大幅に変更して臨むこととなった今節。
連戦ゆえの準備期間不足、しかもカターレにとってはアウェイ戦。さらには「天敵」今治が相手ともなれば、いつにも増して難しい対応が迫られたところ。
それでも、試合は待ってはくれません。
チームのチカラを信じて、思い切りぶつかっていくよりほかなかったかと。
田川、安光、瀬良、布施谷の4人が、中2日ながら連続スタメンとなった一方で。
守備陣には、下堂と脇本のCBコンビ、右SBに西矢を起用。
ボランチに河井、トップ下には、今節の出場がJ通算100試合となった井上。
サイドには今シーズンリーグ戦初スタメンとなった椎名。
1トップにはマテウスを起用。松本の出場を予想していましたが、コンディションのほか、戦略上の都合もあったかもしれません。メンバー外となっていました。
ショウセイやヨシキといった前節のスタメンが控えにまわるなかで。
サブメンバーに、ガブリエル エンリケの名が。
昨年6月の天皇杯京都戦に出場するも大怪我、長きに渡って戦線離脱。
手術、母国ブラジルでのリハビリを経て、あれから約11ヵ月。とうとう戦列に戻ってくることに。
復帰を待ちわびたファン・サポーターにとっては感慨深い、嬉しい報せとなりました。

今治のほうも、中盤のユーティリティープレーヤー・新井 光が不在など、必ずしもベストなメンバーではなかったようですが。
それでも、昨シーズンハットトリックをくらったマルクス ヴィニシウスがキャプテンマークを巻き。ホームでの対戦で2年連続ゴールを決められてしまったMF近藤 高虎が、キックオフ直後に果敢にシュート、カターレゴールを脅かすなど。
不甲斐ない内容に終わってしまった前節・宮崎戦を引きずるようなことがあれば、苦戦は免れないばかりか、敗戦は必至でもあったことでしょう。
それでも。
脅威となるヴィニシウスには、下堂がしっかりとマークして好きにはさせず。
近藤には西矢が果敢に挑みかかり、集中したディフェンスを見せました。
それぞれの選手が、しっかりとうやるべきことをやるーーーそんな意志を感じるプレーぶり。
攻撃面においても、河井が中盤でしっかりとボールをコントロール。布施谷や瀬良がつなぎ、前線ではマテウスが持ち前のテクニックとともに攻め込む、と。
劣勢のままに時間が過ぎ、なおかつ改善していかなかった前節とは、明らかに集中力が違う。
どちらかにペースが偏るということもなく、まさに、鍔迫り合い。
前半が0-0で終わったのも、ある意味では納得というほどに。攻め切れないところはあったにせよ、相手にも主導権は渡さない。
ジリジリとした展開のまま、試合を折り返すことに。

上位につける今治を相手に、互角の展開。「天敵」を相手によくやっている、という見方もできたところですが。
それだけじゃ、駄目だ。足りない。
アウェイでドローなら良し、という試合じゃない。
我々は、勝たねばならんのだ!と。
現在12位、浮上のためには上位クラブと言えども・・・いや、上位クラブだからこそ。しっかり撃破し、順位を上げていかねばならないのだから。

そんななか迎えた、後半開始からすぐのことでした。
49分、相手陣内左サイドからFKという場面で。キッカーは、今シーズンリーグ戦初スタメンの椎名。
ゴール前に並ぶ選手たちに向けて、利き足である左足から蹴り出されたボールがキレイな弧を描くと。
中央で競り勝った下堂がヘッドで繋ぐと、そこへ猛然と走り込んできた安光が、頭で合わせて押し込む!
練習してきたかたちだというセットプレーが見事に決まり、先制に成功!安光の今シーズン3点目により、欲しかった先制ゴールを奪うことに成功したのでした。
今シーズンここまで、先制された試合は勝てていないという今治。カターレもそうなので、ヨソのことをどうこう言えなくはありますが、それでも。
だからこその、価値ある先制ゴール。今治戦の連続勝ちなしの阻止に向けて、勝利に向けて。しっかりと道筋をつけたのでした。

後半開始からわずか4分のゴールによって、追う立場となった今治ですが。
その失点から、やはり4分後の53分。
FW弓場 堅真にこの日2枚目のイエローカードが出され、退場。
ハイボール対応にジャンプした西矢に対し、ボールではなく体に向けて体当たり、という。解釈の分かれる微妙なプレーとは言えない、そりゃイエローも妥当でしょうよ、というもの。
ただでさえビハインド状態であった今治ですが、さらに数的不利まで抱え込むことになったのでした。
先制ゴールでリードし、しかも数的優位。勝利に向けて、カターレにとってさらなる追い風。
とはいえ。
ここで気を抜くわけには、断じていかない。
ヴィニシウスや近藤など、個の力で状況を打開できる選手がいるのが、今治。それに、今シーズンここまでにもあったように、ヘタをこいてPKでも与えてしまおうものなら。たちまち同点になってしまうでしょう。
どうしても勝ちたい一戦、ドローにでもなろうものならば、それは負けと同じ。
なにがなんでも、勝つ!
情けは無用。有利であるからこそ、非情なまでに勝ちにいかねば!

より勝利を大きく手繰りよせるべく、次の1点を目指していくなかで。
66分に、ショウセイとヨシキを同時投入。明確にゴールを狙っていくというメッセージ。
スタメン起用の西矢、瀬良と合わせて、今シーズン新加入の大卒ルーキーカルテットが、リーグ戦で初めて揃い踏みとなりました。
すると、その交代からわずか2分で。
相手陣内で、今治のパス回しが中途半端になった隙を見逃さず、布施谷がボールを掻っ攫って一気にドリブルで仕掛けていくと。
布施谷はそれまでにも2回ほど、攻勢をかけたなかで転がってきたボールを蹴り込むも、大きく外れて枠外、という場面がありました。
ゴール付近まで迫っていくなかで、こんどこそ決めるべくシュートに来るのでは?という判断も、今治側にはあったのではないかと。
しかし、布施谷は冷静でした。
シュートにはいかず、鋭い横パス。相手選手に囲まれたマテウスにつながると、マテウスもまた瞬時にボールをそらし。
そこに走り込んできたのは、ショウセイ!
グラウンダーのシュートが決まり、追加点!ショウセイの2試合連続ゴールによって、さらに勝利に近づけたのでした。
1点目のセットプレー同様、このパターンもまた、練習で何度も繰り返してきたものであったとのこと。前節までのような、手詰まり感や責任回避にさえみえた、消極的なプレーとしてのゴール前パスではなく。明確な意思を示しながらの、デザインされたプレー。
決定力不足のカターレにあって、その練習がしっかりと報われたゴールとなったのでした。

勝利を大きく手繰り寄せたものの、まだ油断は禁物。
実際に、今治のミドルシュートを田川が正面で弾き、それを押し込まれそうになりつつも枠外、という危ないシーンもあったり。
2連敗中の今治、焦りもあったなかで、ビハインド状態、さらには数的不利。精神的にもきつかったことでしょうけれど。
それに同情したとして、勝敗については話が別。上位撃破を成し遂げねばならないカターレに、相手の状況を慮る余裕などあるものか!
絶対に、勝つ!勝ちきってやるんだ!

そんななか、迎えた75分。
ついに、ガブがピッチに。11か月ぶりに、公式戦出場を果たしたのでした。
ルーキーイヤーであった2022年10月、左ひざ前十字靭帯損傷の大怪我で戦線離脱。そこからの復帰戦であった、昨シーズン天皇杯京都戦。
高校時代を過ごした思い入れのある京都の地。そこでの復帰戦に気合も入っていたであろうに・・・再びの、悲劇。その復帰戦で、またしても前十字靭帯損傷。
希望が一転しての絶望。その心中は、察するにあまりあるかと。
ただ、それでもくじけなかった。復帰を目指して努力を重ねてきた。
そして迎えた、今節。
出場してから早々にイエローをもらってしまった場面などがあったりもしましたが。
いや、それですら、出場したからこそとも言えるわけで。
独特なリズムを持ったボールタッチ、果敢に前線まで駆けだして攻勢に出る場面も。
今の状況は100%ではないかもしれませんが、それでも。
久しぶりに実践のピッチに立った姿は、一昨年のリーグ戦出場でワクワクさせられたプレーぶりそのもの。
おかえり、ガブ!
ファン・サポーターにとっては、何事もなくプレーしてくれるその姿に、まずはありがとうと。

元カターレの松本 雄真の投入など、数的不利にあってもあきらめることなく向かってくる今治。
それを跳ね返しながら、集中力を切らさずプレーを続けるカターレ。
欲を言えば、たたみかけるように追加点を奪えたら、なお良かったのですが。
それでも。
窮鼠猫を噛むではありませんが、追い詰められた今治がひょんなことから得点、などということがあっては、流れを奪われかねない。
そうはさせじと。流れも得点も、奪われてたまるか!
必ず、勝つ!
勝って、今シーズンアウェイ初勝利を成し遂げる!!
反撃を跳ね返し続け、集中力をきらすことなくプレーを続けた、カターレ。
そして。
タイムアップ、試合終了。
8戦ぶりに「天敵」今治を撃破。今シーズンここまで勝てていなかったアウェイで勝利を挙げ、ただの1勝にとどまらない、価値ある勝ち点3を手にすることができたのでした。

試合終了後のインタビューには、先制ゴールの安光が。そのなかで、ガブの復帰に言及。
高卒と大卒の違いこそあれ、ともにカターレ富山でプロキャリアをスタートさせた同期。普段からも仲が良い間柄ということのようで。
大怪我に見舞われながらも、不屈の闘志で戻ってきたガブ。その努力を見ているからこそ、感慨もひとしおだったということなのでしょう。
出場出来ないガブの分まで頑張る!という決意が、安光を今やカターレに欠かせぬ頼もしい選手に成長させた、という面もあるのではないでしょうか。
実戦復帰を果たしたガブと、安光。再び並び立つこととなった2人。
法政大の後輩・ヨシキをはじめとした大卒カルテットなど、頼もしい仲間も加わったカターレ。
実戦を通じて彼らのチカラが花開くことを、楽しみにしています。

前節の12位よりひとつだけ順位が上がり、11位。
しかしながら、上位陣総崩れによって、勝ち点差が縮まり。
初黒星の首位・大宮との差は12と、依然大きいものの。その一方で、2位・沼津との差が、11位だというのに、わずかに3。
大混戦どころの話ではなく。
次節、やはり上位のFC大阪との対戦となりますが、そこで首尾よく勝利を、連勝を成し遂げたならば。一気に大幅ジャンプアップも果たせようというもの。
それもこれも、今節の今治戦でこれまでどおりにあえなく敗れていては、たどり着けなかったチャンス。勝った意味の大きさを、あらためて感じます。
やれば、できる。
その手応えを、さらに強固に、確実なものとしていけば。
久しぶりに得失点差をイーブンに戻すことが出来たからには。それを、プラスに転じさせ、さらに積み重ねていかねばなりません。
大きな勝利を掴み取った今節の成功を、さらなる飛躍へとつなげていくために。
しばらくホームでの試合が続くこととなる、この5月。
この先、次節のFC大阪をはじめ、沼津、大宮といった上位陣との直接対決に勝つために。
しっかりと足場を固め、勝っていく、連勝していくために。
この成功体験を、しっかりとフィードバックしていかねばなりません。

戦いは、続きます。
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第13節 FC今治戦

2024-05-06 04:15:05 | カターレ富山
カターレにとっては実質的に2連敗に等しい、ここまでのゴールデンウイーク連戦。
中2日でアウェイ戦という強行軍のなか、遠く愛媛県は今治市・アシックス里山スタジアムへと赴き、3試合ぶりの勝利を目指してFC今治と対戦します。
ただでさえ好調とはとても言えない今シーズンここまでのなか、さらに低調なここ2試合を経て、「天敵」とも言える今治戦。
正直、かなり厳しい戦いとなることでしょう。
けれど。相手は窮状を察してなどくれません。
自分たちで立ち直り、改善していく以外に、無いのだから。

未だ無敗を継続する首位・大宮が勝ち点30であるのに対し。12位・カターレは15。ダブルスコアというやつです。
シーズンはまだ2/3も残っている!まだ挽回のチャンスが失われたわけではないのに、今から悲観していてどうする!ーーーとは言っても。
大宮が、この先どこかで不調に陥って勝ち点を取りこぼす展開を祈ることが、必須となってしまっている一方で。
優勝を目指していたカターレであったはずが、それとは程遠い戦績であるばかりか。
勝利・勝ち点3どころか、得点を挙げることすらままならない体たらくを続けて、浮上どころか足元すらおぼつかない始末。
上位戦線での戦いを繰り広げて、他クラブにとって無視できない存在とならねばならないはずが。
前節の結果などを見ても。
リーグにとってどうでもいいクラブがどうでもいい結果になった試合、でしかなかったことでしょう。
今節対戦するのは、4位の今治。上位につけるクラブにとっては、どうでもいい相手に不覚をとって勝ち点を逃すことなど、痛恨の極みというところでしょう。
カターレにとってみれば。
上位クラブが相手だから苦戦してもしょうがない、勝てなくてもしょうがない・・・なんてことが、あったならば。
のこりシーズン2/3程ある?どれだけあっても、同じでしょう。
ここであえなく敗れるならば。
ただの消化試合が、この先も続いていくだけ。
それでいいのか?
いいわけがないだろう。
ならば、やるべきことは明らかなはず。

カターレが開幕から3分け1敗、初勝利に5試合を要したという、ガッカリもガッカリなスタートダッシュ失敗をしていた裏で。開幕4連勝と絶好のスタートを切っていた今治。
昨シーズン3位のカターレと、4位の今治。あとちょっとだった無念を乗り越え、2024シーズンこそは、悲願のJ2へ!という思いは、お互いに同じであったはず。
それが、どうしてこうも差がついてしまっているのか・・・カターレの低迷ぶりに、暗澹たる気分になってしまいもするのですが。
ただ、今治は直近の試合では2連敗、J1・神戸と対戦したルヴァンカップを含めては公式戦3連敗中と、歯がゆい思いをしているようで。
それでも。
昨シーズンの同カードでハットトリックをくらってしまったFWマルクス ヴィニシウスがここまで5得点を挙げているなど、昨シーズンからの継続路線をとるメンバーの実力そのものには、疑いがないところでしょう。
むしろ、今治にとってはチャンスと見ているやもしれません。
対戦成績で5勝2分け1敗、その1敗も初回対戦で、7戦連続負けなしという好相性の富山戦。しかも、上位争いをしていた昨季とはうって変わって低迷、12位にとどまっているとあれば。
ここでしっかりと不甲斐ない富山を叩いて悪い流れをシャットアウト、「お得意様」からしっかりと勝利を挙げて、なんなら今回もハットトリックで!・・・などと思っているかどうかは、さておくとして。
昨シーズンから運用しているホームスタジアムである今治里山スタジアムが、ネーミングライツの取得によって、この5月1日付でアシックス里山スタジアムに名称変更。今節が、その取得から初めての公式戦となります。
それだけに、新たな出発を勝って気分良く!という思いでいるであろうことは、間違いないことかと。

一方の、カターレの側としては。
先述のように、相性最悪クラスの相手である今治。
全く同じメンバーで対戦しているわけでなし、思い込みや気にしすぎでは?という向きもあるでしょう。ただ、得意というYS横浜には、とくにアウェイでは10年も対戦し続けて1度も負けていなかったりするので。一概に思い込みだけとも言いきれないところは、やはりあるかと。
それでなくとも、昨シーズンのメンバーがベースという今治。相性の良い富山に苦手意識などは無く。むしろ、勝たねばならない相手にいかに勝つか?というところに意識を割いているのでは?と。
やはり、問題はカターレのほう。
とても満足とは言えない・・・むしろ不満足な今シーズンここまで、2連敗にも等しい状況で、天敵との対戦。さらには中2日アウェイ戦で、準備期間不足は否めない、と。
どうにもこうにも、苦しい。
ただでさえやりにくい相手だというのに、ここであえなく敗れてしまい、上位との差をさらに広げられてしまった日には。
正直、考えたくもありませんが・・・ただの1敗どころではない、多大なダメージを被るであろうことは、間違いありません。

悪い意味でのこれまでどおりを続け、敗れて失意の底に沈んでしまうのか?
それとも、天敵に牙を剥き、ただの1勝以上の価値のある勝利を挙げて反撃の狼煙を上げるのか?

後者でなければならないことは、言うまでもありません。
これまでを、覆さねば。
これまでどおりでは、なにも変わらない。
変えなくては、未来はありません。

期待したいのは、松本。
これまでの好相性を自信に、富山撃破を狙ってくる今治に対して。これまでのカターレには居なかった、今シーズン新加入の松本が、そのチカラをもって今治撃破への嚆矢となってほしい。そう願います。
一昨年は讃岐に在籍していたこともあり、彼自身、今治の脅威というものは体験していることでしょうが。
それでも。今治対富山という相性の面では、無縁と言えるはず。
ヴィニシウスをはじめとした強力なアタッカーを擁し、攻撃は任せつつ、しっかりと守備を固めてくる今治に対しては・・・それを崩して得点に結びつけるのは、なかなか容易ではないでしょうけれど。
それでも、やる。
自身が、なんのためにカターレ富山に移籍してきたのか、今一度思い出してほしい。
ストライカーとして得点を挙げ、チームを勝たせるためではなかったか?
チームプレーを重んじるという建前のもとで、ボールをこねくり回すことではないはず。
得点力不足・・・言われっぱなしでいいのか?いいわけがない。
やるべきことは、シンプル。
得点を挙げること。得点に絡むこと。
やるべきことを、やりきる。そして勝つ。
真価を発揮するのは、今を置いてほかにない。ならば、やるしかないでしょうよ。

正直言って、厳しい状況。
これまでどおりの試合しかできないようであれば、これまでどおりの結果、すなわち敗戦にしかならないでしょう。それが、今節・今治戦。勝算は、低いと言っていいでしょう。遺憾ながら。

それでも。

それでも、やらねばならない。勝たねばならない。
これまでを覆すには、勝つしかないのだから。
現状には、誰ひとり満足などしていない・・・不満でしかないでしょうけれど。
変えるのは、今。今治を倒す、今。
アウェイ戦勝率0%などというふざけた状況に、終止符を!
ここで勝てねば、「次」は無い。
背水の陣で臨まねば、一戦必勝の気概で臨まねばならない。

優勝をあきらめていないのであれば、勝つしかない。
昇格をあきらめていないのであれば、勝つしかない。
ならば、勝て!
勝って、苦手克服を!単なる1勝以上の、価値ある勝ちを!

勝たれ!!!富山!!!!!
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