東海随一学問の大伸とも称する磐田市見付に所在する「見付天神」は、旧暦の8月には「裸祭り」の例大祭が行われることでも有名です。
境内は広く、拝殿(小画像)の前には紅白の梅や願かけ牛がそれぞれ1対位置しています。参拝のあと、境内の後ろ手へ回り込むと「筆塚」や「印塚」が設置され、学問の神に通ずるところが見受けられます。さらに奥へ進むと、初夏の頃のつつじでも有名なつつじ公園へ進むこともできます。
願かけ牛(左部分)と筆塚の碑
更に見付天神は近年、名犬「悉平(しっぺい)太郎」伝説でもしばしば話題になりこれにちなんだ話題が豊富です。
入口の鳥居に掲げられる「見付天神」の額と悉平太郎の像
悉平太郎伝説とは・・・(要約)・・・昔、見付天神祭に人身御供の行事が行われ、その年、白羽の矢が刺さった家の年頃の娘がお供えされました。やがて怪神が現れ娘をもてあそびやがては食い殺してしまいます。1308年に雲水(僧)が来てこの話を聞き、修行の中で打開策を念じ、信州の国にいる悉平太郎(犬)なら妖怪を退治できると聞き、雲水と里人が駒ケ根市の光前寺に飼われている悉平太郎を借り受け、見付へ連れてきました。悉平太郎は妖怪と争い自分も重傷を負いながらも妖怪を退治したとの伝説です。悉平太郎はこの地で亡くなったとも、信州へ送り届けたともいわれるが、地元では見付天神で悉平太郎の銅像も作り、手厚く祀られています。