掛川市の北西部・和田岡地区には5世紀ごろに築造されたとする「和田岡古墳群」があります。
南北2.5km,東西1kmの中に前方後円墳4基、円墳16基、方墳3基が確認されていて、静岡県東遠地区の一大古墳群が形成されています。
主な古墳群には名称がつけられ、春林院古墳、行人塚古墳、瓢塚古墳(ひさごづか)、各和金塚古墳及び吉岡大塚古墳があります。
今日はこの中の吉岡大塚古墳の前方後円墳をご紹介します。場所は掛川市吉岡地区。県道沿いにある種苗メーカー「サカタのタネ」の掛川研究所の北側あたりになります。
この古墳は前方部は長さ13.7m,幅27.5m,高さ2.5mで、後円部は直径41.3m、高さ7.2mで、前方部が西向きで、和田岡古墳群の中では3番目に大きな古墳です。平成19年に訪れたときには後円部に沢山の大きな杉の木が植えられていましたが、今年再び訪れたときにはすべての木が伐採され、古墳が一望できる姿に代わっていました。
(平成19年時の古墳に木が立っている風景=見学に行った時の風景です)
古墳の前には案内板も立ち、現在では全体が見渡せますし、特に制限がないので円墳の上まで上がることができます。
(吉岡大塚古墳の案内板と円墳全景)
(伐採された円墳の上部とそこからサカタのタネの研究所が見えます)
先般ご紹介した素掘りのトンネルからも近いので、是非訪れてみてください。マイカーでも可能です。