気ままな趣味の散歩道

趣味にまつわる話題を、デジカメ画像などを活用し郷土の写真、菜園と園芸、郵趣、版画と年賀状などを紹介してまいります。

今年は「切手趣味週間」75周年。

2022-03-18 09:06:32 | 郵趣と切手
 今年は切手趣味週間制度ができてから75周年記念です。
 郵便制度と切手趣味の話題です。興味がありましたらお付き合いください。

 まず、切手収集の経緯をたどってみます。
 日本で郵便切手を使った郵便制度が始まって〔1871年〕今年で151年目になりますが、その郵便切手を集めるコレクターは全世界に及んでいます。
 それが趣味となり、日本でその趣味を推奨する「切手趣味週間」が創設され、最初にそれを記念した記念切手が発行されたのが今から75年前の1947(昭和22)年でした。

 その時発行された切手が、当時の1円切手を5枚組み合わせた記念名入りの小型シートでした。

 日本最初の切手趣味週間の記念切手。

 そして翌年(1948)発行された記念切手があの有名な「見返り美人」(額面5円)の切手でした。↓
 
 「見返り美人」という言葉はこの切手の普及により有名になり他の場所でも振り返る人の代名詞としても使われるようになっています。

 その翌年(1949)、切手を趣味とする人なら一度は集めてみたいとする日本切手の中で最も人気がある切手が次にご紹介の「月に雁」(額面8円)でした。 しかしこの切手は高額で、当時のコレクターの中心的存在の小・中学生には手が出ませんでした。(印面の大きさが縦、63.5ミリ、横26ミリの日本切手の中では最大の大きさです)↓
 
 
 そのあと少し間があり、1955年に切手収集趣味の再来により、郵政省は浮世絵の切手「ビードロ」の額面10円切手を発行しています。↓

「ビードロ」をシートでご紹介。↑(模刻版)

 更にその翌年(1956)役者絵「写楽」の切手が。↓
 「写楽」の切手(模刻版)

 その翌年(1957)には「まりつき」の切手が発行されました。↓
 「まりつき」の切手。
 
 このころから切手収集が大ブームとなりましたが、すでに前年やそれ以前に発行された、ビードロと写楽の切手は、プレミアム付きで高額で販売(切手商)されており、私を含めて子供たちは手が出せない価格に値上がりしており、何とか小遣いをためて集めたいと、人気はますます高まりました。
 又、このころからグリコのおまけに郵便切手が入っていたことをご存じの方もあるかもしれませんね。

 そこで、JP(日本郵便)は今年の切手趣味週間初日の4月20日切手趣味週間75周年を記念してこの3種の切手をデザインした現在の額面での復活発行を決めました。


 ↑ これがその切手で、当時、一度は切手を蒐集したことがある方もこのデザインの切手は懐かしいと思われることではないでしょうか。
〔上の見出し画像はシートでご紹介します。=本日のタイトル文字か画像をクリックすると拡大します。〕

 パソコンやスマホが現代の通信手段としても変わって来ていますので、切手の需要は落ちているとのことですが、まだまだ郵便と切手は切り離せません。

 あなたの思い出の一つの記念に今年の切手趣味週間の記念切手をお手元に集められてはいかがですか。
 シートでの販売価格は840円です。シートでなくてもお好きな1枚だけでも局の窓口では販売してくれます。
  • かなり人気が出ると思いますので窓口への予約もお勧めします。
 ※文章が長くなりましたが、趣味の世界の一情報でした。
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