最近漢字の書けない小学生が増えている。日本教育技術学会・ 向山洋一会長が全国の公立約480校、3万8000人の児童・生徒を対象に行った調査で、小学1年生で習う「一つ」を2年生の3割が書けず、5年生で出てくる「支持」の「支」を書けた6年生は1割足らずと言うことが明らかになった。 同学会は、漢字の学習を行った時間についてもクラスごとに調べた。その結果約4割が授業ではなく、ほとんど宿題でと回答した。「書き」の平均得点との関係をみたところ、高学年ほど授業で勉強したクラスの平均点が高いとの傾向が出た。 日本教育技術学会事務局長の明石要一・千葉大学教育学部明石要一教授・教育社会学は、「中学年以上では漢字の書ける子と書けない子の差が開いてきており、心配だ。授業中に教えるなど教員の指導次第で書ける子が増えることがわかってきたので、教員養成の段階でも改善点を検討したい」と述べている。
昔から「読み」、「書き」、「そろばん」が教育の基本であると言われて来ましたが。日本語教育において、漢字の「読み」、「書き」は大切です。私も漢字の宿題に出されると漢字の練習帳に漢字を書いて練習するのは単調でおもしろ無く、根気がなくなり途中で止めてしまったことが多いです。学校の授業で、漢字には正しい振り仮名を付け先生と一緒に学習し、担当の先生に教科のノート提出の時、文章の誤りや誤字・脱字を赤ペンで添削し貰いて、漢字の書けてない部分は、正しい漢字を記入して貰うように指導して貰うのが一番と思います。校務でお忙しいでしょうけれども、作文教育も増やし先生に文章の誤りや漢字の加筆・訂正をして貰えば国語力の向上に繋がると思います。小学生から手元に国語辞典を置き先生と一緒に引く習慣を付けたら良いと思います。分からない漢字は、自分で引いて見ると日本語表現や諺、文法の基礎も分かり自分で勉強出来ると思います。小学校の時から先生や親御さんに聞く前に、自分で国語辞典を引く習慣を身に付けることも国語教育では重要ではないでしょうか。書写教育を充実し、漢字の筆順や正しい書き方を学んだら良いと思います。書道は心も落ち着きますし、美しい字も書けますし、漢字の勉強にもなりますし、国語教育の一貫にもなります。理科教育の立場からも、国語教育の充実を求められている今日です。