教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

私大中退5万5000人・全国調査

2007年05月20日 17時51分18秒 | 受験・学校


 文部科学省の外郭団体の調査で、全国の私立大学で1年間に中途退学した大学生の数は、約5万5000人に上ると言う実態が初めて明らかにされた。
 日本私立学校振興・共済事業団私学経営相談センターが、2006年に実施した2005年度の「学校法人基礎調査」に大学中退者に関する項目を加え回答を纏めた。 大学院大学などを除く、ほぼ総ての私立大学の550校の中退者は5万5497人に上り。在籍した学生数約193万人の2・9%に当たる。国立大学の大学中退率は1・6%で、茨城大学内田千代子准教授の2004年度調査を上回った。
昔よりは、私立大学のキャンパスも綺麗になり設備や研究施設も良くなっていますが、教授陣を充実し、魅力ある私立大学にする必要が有ります。 自分の希望する大学像と違ったり、入学後希望する大学ではなかった場合退学する学生も多いのだと思います。ちょうど今の時期、自分のこれからの進路や目標について考え、思い悩むことが多く、五月病になりやすい時期にも当たっています。希望する大学で無かったり、希望学部でなかった場合は失望して再受験する学生も出て来ると思います。来年度の国立大学を目指す学生も出て来るとのでは有りませんか。これからは、私立大学同士の転入制度や大学内での転学部制度の緩和も必要ではありませんか。

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神奈川県、10県立高を進学重点校に 受験エリート養成

2007年05月20日 16時47分13秒 | 受験・学校

 神奈川県教育委員会が、受験エリートの県立高校の養成に乗り出した。神奈川県教委は「湘南、横浜翠嵐、光陵、柏陽、外語短大付属、多摩、横須賀、鎌倉、平塚江南、小田原の10校を『学力向上進学重点校』に指定した」と発表した。東京都の教育委員会は「都立高校復権」を掲げ、2001年に日比谷高校(2007年度は、東京大学に合格者数28名)、戸山高校(同じく3名)、西高校(同じく6名)、八王子東高校(同じく16名)の4校を進学重点校に指定し、東大合格者数を増やした。その成功実績例に習った形だ。  神奈川県教育委員会の公募に20校の県立高校が応募し、各高校の提示した取り組み内容や校内の推進態勢などをもとに選んだ。いずれも10校の高校は、後期選抜入試で高校の独自の問題を採用しているか、独自の問題の採用予定だ。難関大学への進学率を伸ばすのが目的で、各高校は進学率の具体的数値目標などを掲げて、3年後を目途に進学成果を検証する予定だ。県内の成績の良い中学生が、東京の私立高校進学しているのが現状だそうです。進学実績を上げている有名私立の中高一貫高校 に対抗するには、3年間と言う枠内のカリキュラムの中で授業時間数を増やし、熱心で優秀な先生を集め、転勤制を取らないことも大切です。正規の授業時間以外の補習や、週休二日制によらない土曜日の補習や夏休みや冬休み、春休みの講習会も必要となるでしょう。最低期間としては、大学への進学実績を上げるには、3年間は掛ると思います。3年目に合格数が増えるかどうかが勝負です。進学率が上がれば、県内の優秀な中学生も集まるでしょう。神奈川県教育委員会の引地孝一教育長は「県立高校の進学実績は県民の期待通りになっていない。各校に頑張って貰い、生徒の能力を引き出し、モチベーションも高めて貰いたい」と語っている。公立高等学校と私立中高一貫校の大学への進学実績の格差是正が今問題になっていますので、今後中高一貫校の無い県にも公立の進学重点高校化が増えるのではないかと思います。

 

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