東京都港区三田の慶応義塾大学東京都港区は、5月26日に学生34名のはしかの感染が確認されたとして、26日午後1時の3時限目の講義から東京都港区三田キャンパスや横浜市港北区の日吉キャンパスなど4キャンパスを6月1日まで休講とした。対象学生は約3万2000人。医学部がある信濃町キャンパス(東京都新宿区)などは対象外としている。
クラブ部活動は、部員の感染状況に応じて個別に対応している。野球部は活動しており、6月2、3日の早稲田大学との「早慶戦」は行われる予定だという。
滋賀県草津市の立命館大学びわこ・くさつキャンパスでは、男子学生1人がはしかに感染していることが分かった。立命館大学は、この学生が出席していた11科目の講義に出席登録している学生1289人に対し、5月25日にメールで出席停止を通知した。出席停止期間は、5月26日から6月1日までである。
はしかが流行している問題で、東京都千代田区神田駿河台の明治大学は、5月25日、はしかの感染者が増加しているとして、全八学部と大学院のほぼ全研究科の休講を決めた。6月3日までで、学生約2万8500人に影響が出る。早稲田大学の約5万5000名に次ぐ規模である。千代田区の神田駿河台、杉並区永福の和泉、川崎市多摩区東三田の生田の3キャンパスとも学生の立ち入りを原則として禁止したが はしかの流行が止まらない。2001年のはしか流行にせまる勢いだが、近年はしかの流行が減って来た為、はしかへの免疫を持たない若者が増えて来ている事情もある。 早稲田大学は、5月21日の午後にホームページで「学生の皆さんは、期間中のはしか感染防止に心がけ、大学外での課外活動を含め外出を自粛して下さい」と呼びかけた。 早稲田大学の斎藤佑樹投手が、活躍する東京六大学野球の「早慶戦」が6月2、3日に控えているが、5月22日以降に予定されていた観戦チケットの学内販売も延期された。 はしかの流行は、英語能力検定試験のTOEICにも及んでいる。5月27日に約800人が受験する予定だった東京都千代田区三崎町にある日本大学経済学部の校舎が使えなくなり、5月18日に日本大学からほど近い千代田区神田錦町にある東京電機大学に急遽変更した。受験予定者に速達で通知するとともに、受験料の返金や期日の延期も出来るように伝えた。ところが5月19日に、東京電機大もはしか感染の拡大を恐れるなどして使用をキャンセルして来たので、別会場への再変更を余儀なくされている。 5月6日までの約3週間休講した東京都八王子市の創価大学は、教職員が手分けして学部、大学院、短期大学の学生全員にはしかのワクチン接種を呼びかける電話を掛け、はしかに掛ったことが無いない約7000人の「ほぼ全員」がはしかの予防接種したことを確認した。 中央大学でも学生のはしか感染で、東京都八王子市の中央大学の多摩キャンパスが、5月28日まで休講・立ち入り禁止になっている影響で、中央大学・明星大学駅をもつ多摩都市モノレールが一部の列車を運休している。同社は「病気による運休は恐らく初めて」と言う。 5月22日から5月28日まで運休となる。 国立感染症研究所感染症情報センターによると「はしかは東京都、埼玉県、神奈川県など関東を中心に流行が続いていて、これまでのところ15歳以上では、半数が東京都からの報告」としている。国立感染症研究所感染症情報センター安井良則・主任研究官は「各地からの報告が増えている」と警告する。 また、東京都感染症情報センターの定点調査によると、「5月13日までの1週間に、1施設あたりの15歳以上の患者数は0.8名になり、1999年の調査開始以来、最多を記録した。」2007年の累積患者数は92名で、15歳から24歳が6割を占めている。 はしかの感染力は強く、同じ体育館内で、端と端で離れていても感染したケースもある。入学式、新入生の歓迎会など、人が多く集まる催しが開かれる4月から6月にピークとなる。 乳幼児に多い病気だが、今年は10代や20代が目立つ。安井良則主任技官は「子どもは行動範囲が狭いものの、若者は多少、体調が悪くても遠くまで出かける。この途中や行き先で、感染を広げる結果になる」と話している。 1回のワクチン接種で免疫がつかない人が数%いる。このほか時間の経過とともに免疫が落ち、近年のように流行が少ないとウイルスに接する機会が減って、免疫の増強効果が得られず、感染しやすい人が増えたとみられる。 はしかは、感染から約10日の潜伏期を経て、発熱やせきなど風邪のような症状が出た後、高熱と全身に発疹が出る。特効薬がなく、肺炎や脳炎などの合併症を起こすこともある。発症すると、安静や水分補給などの対症療法しかない。一度、かかると通常は発症することはなく、発症した人が多い中高年でかかることはまれ。心配な人は医療機関で、十分な免疫を持っているかどうかを調べる抗体検査を受けて下さい。国立感染症研究所感染症情報センターの多屋馨子室長は「はしかにかかっておらず、ワクチン未接種の人は、早急に受けて欲しい」と呼びかけている。 はしかを流行させないためには免疫を持っている人を一定数以上に保つ必要がある。一般的に95%以上のワクチン接種率が理想とされている。 医学実習や教育実習で、患者や児童、生徒らと接する医学部や教育学部のある大学では、はしかの免疫の有無を調べる抗体検査を行い、免疫を持っていることを実習参加の条件にするところも出て来た。 東京都小金井市にある東京学芸大学は、今年5月、東京都内での流行と大学内からのはしか発症者1名、はしかを疑われる2名が出たので、小中学校で教育実習などをする4年生ら約900名を対象に、抗体検査の実施を決めた。 費用は大学が負担する。抗体が陰性で、十分な免疫を持っていない学生にはワクチンを受けてもらう予定。東京学芸大学の村松泰子副学長は「学生の送り先に、はしかを持ち込んではいけないということで決めた」と話す。 はしかを流行させないためには免疫を持っている人を一定数以上を保つ必要がある。一般的には、95%以上のワクチン接種率が理想とされている。石川県金沢市の金沢大学では、2005年から新入生約1800人の全員に、はしか、風疹、おたふく風邪、水ぼうそうの4種の抗体検査を実施している。費用は1人約4100円。昨年は自己負担だったが、今年から大学側が費用を負担している。 もし十分な免疫がなければ一人ひとりに通知をして予防接種を受けることを勧める。医学部の学生だけは、免疫を持っていることが医学実習参加の条件になっているという。約5000円の予防接種の費用は自己負担である。 金沢大学の保健管理センターによると、はしかの場合、新入生の約1割が免疫を持っていないと言う。同センターは「強制はできないが、およそ半分の学生が自費で受けてくれる。全体として95%以上の学生が免疫を持っていることになる」としている。 「アメリカでは、免疫を持っていることを入学の条件にする大学もある。金沢大のような対策をとっていればはしかで大学を休講にする必要はなく、他の大学にも広まって欲しい」と専門家は話している。 何とかはしかの大流行の全国への拡大防止対策を立てて下さい。アメリカの大学がやっているからと言って免疫の無い学生に大学に入学を認めないのは少し行き過ぎと思います。入学時に免疫が無い人だけに予防接種を受ければ良いと思います。はしかに掛かったことがあるかどうかを聞き取り調査し、はしかの免疫検査をしてから、はしかに掛かったことの無い大学生や免疫の無い大学生には、はしかの予防接種を実施しはしかの流行を喰い止めて下さい。このままにして置きますと全国の各地の大学に広がり休講だらけになり、いろんなところに影響が及ぶと思います。はしかに掛かった場合の感染防止法や治療法のマニアルもはしかの流行を喰い止める為若い人達の為に作って説明して下さい。 <form id="srch2" action="http://sitesearch.asahi.com/.cgi/sitesearch/sitesearch.pl" method="post" alt="サイト内検索"> </form> |