教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

子どもら“漁師”になる 洲本 農・漁業の現場体験(兵庫)

2008年08月28日 10時49分31秒 | 受験・学校

『 小中学生たちが農・漁業者らとの交流を通じて仕事の“現場”に触れる「農林水産体験ファーム」(県など主催)が22日、兵庫県淡路島の洲本市五色町地区で始まった。今回は漁業体験で、兵庫県姫路市の小学3年~中学1年生53人が参加、民宿に泊まりながら最終日(24日)の「漁師検定」に挑む。 子どもたちは、五色町漁協の有志でつくる「煽(あおり)グループ」メンバーと5隻の漁船に分乗、都志港から沖合1~2キロへ。仕掛けてあった刺し網とカゴ網を引き揚げ、かかったタイやキス、ベラを見て名前を尋ね、氷を詰めた箱に入れた。 小さな魚は「大きくなれよ」と声をかけながらリリース。漁師になりたいという小学4年の岩澤啓二郎君(10)は「自分の仕掛けでしっかり魚をとるおじさんたちはすごい」と話し、祖父が漁師だったという中学1年の飯束瞬也君(13)は「燃料代が高くなる中、頑張る漁師さんに感心した」と話していた。』 読売新聞

最近の子供達は、魚の名前も知らない子供達が増えました。スーパーマーケットでは、魚は白いトレー入れられ切り身として販売されていますから、小さい時から食べている魚の名前やどんな種類のどんな形をした魚か分からないのです。家で魚を裁いたり調理するお母さんも減ったことも事実です。日本は、四面海に囲まれた島国で昔から魚業資源により、食生活が支えられた来ました。自然環境破壊が海の汚染や魚業資源にも大きな影響を及ぼしている現在夏休みを利用した『魚業体験』は小・中学生の魚業の体験学習に役立ったと思います。教科書の中の学習も大切ですが。日本の食を支える第一次産業を支える漁師の皆さんの働く姿や魚の取り方を学ぶことは本当の体験学習になります。日本の伝統ある魚法も知り、漁師の皆さんの実情も分かり学校外での魚業体験、漁師の皆さんと魚を取り、実際の魚見て学んだことはきっとこれから皆さんの勉強や日常生活に生かされると思います。最近教科書中心の知識詰め込み教育に偏りがちな今日、夏休みを短縮するより、兵庫県主催の「農林水産体験ファーム」で子供達が仕事に触れ、学ぶことのほうが夏休みの良い思い出になると思いますし、教育的効果と意義のあると事と思います。小・中学生の農、魚業を営む人達との交流により、仕事の現場に触れ、学ぶ体験学習が教育に取って大切だと思います。漁師検定も魚業体験から学んだ成果ですし、中学1年の飯束瞬也君の「燃料代が高くなる中、頑張る漁師さんに感心した。」と話してたことは、子供の目の高さで現実を見据えています。「将来漁師になりたい」と言う小学4年の岩澤啓二郎君もいて頼もしいですね。皆それぞれの自分の好きな適した道を歩んで下さい。魚を食べると生活習慣病にも為りにくいことが分かって来ました。魚類は、日本人にとって大切な食料資源です。日本の食料資源を支える第一次産業の農業も魚業も高齢化で後継者不足が問題ですから、将来日本を背負って立つ子供達と一緒に魚業の将来を考えて貰うことも大事ですね。ゲオルグ・ケルシェンシュタイナーが提唱した「労作教育」も今の日本には必要です。労作教育の作とは、作業ではなく、創作、創り出すこと、生み出すことですから子供達が皆が魚業体験により、これからの学校生活や勉強に、これから進む自分の道のヒントや何かを見出す元になれば良いですね。学校嫌いや不登校の子供達が減少していない現状を考えますと教科書だけで学ぶことだけではなく、田んぼや畑を耕したり、動物を飼育したり、物を作ったりする自発的な活動や創造的に係わって行く仕事から学ぶことが重要なように思えます。子供の時からの自然から学ぶ体験学習や体験実習が、地球の温暖化や自然環境保護の大切さを知り、日本の恵まれた自然を保護し、維持していくことに繋がるのではと思います。猛暑の日本の今年の夏に、自然に学ぶ大切さを感じました。

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