『 文部科学省は29日、小学6年生と中学3年生を対象に今年4月に実施した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。基礎知識をみる問題の平均正答率は、中学数学で参加校の約2割が70%以上を確保した一方、40~50%台の学校が約3割もあるなど、学校間格差が鮮明に浮かんだ。知識の活用力をみる問題の正答率は小中とも5~6割で、43年ぶりに実施した昨年度に引き続き課題が見られた。 全国の小6と中3のほぼ全員にあたる約224万人が参加。国語と算数・数学それぞれについて、基礎を問う「知識」(A)と応用力をみる「活用」(B)の2分類を出題した。生活習慣や学習環境の調査も実施した。 中学数学Aは平均正答率が63.9%だったが、学校ごとにみると▽70%台1749校(参加校の16.5%)▽60%台4921校(同46.6%)▽50%台2763校(同26.1%)▽40%台501校(同4.7%)--とばらついた。小学国語A(平均正答率65.6%)でも、正答率70%台の学校が22.4%ある一方、50%台の学校も19.1%で、基礎学力に学校間で大きな格差があることが分かった。 分類別の正答率は、小学算数Aが72.3%で、中学国語Aは74.1%。A問題4分類の正答率は昨年度より8.1~16.1ポイント下がった。B問題4分類は50.0~61.5%で、10.5~12.3ポイント低下。文科省は「過去の調査で課題が見られた内容を多く出題したため、昨年度より難しくなっている。昨年の正答率と単純には比較できない」としている。 平均正答率の都道府県間格差(公立校)は、最大の中学数学Aで22.5ポイントあり、最小の中学国語Aでも10.8ポイント。8分類中5分類で昨年度より差が拡大した。秋田が5分類でトップで、福井、富山も多くの分類で上位。沖縄は全分類最下位で、大阪や北海道、高知などが多くの分類で下位だった。上位層と下位層の顔ぶれは昨年度とほぼ同じだった。 昨年度と同様、就学援助を受ける児童生徒の割合が高い学校は、正答率が低い傾向が見られた。学習環境などの調査では、国数や総合学習を「役に立つと思う」と答えた児童生徒の割合が減った。』毎日新聞
全国学力・学習状況調査・全国学力テストの結果を踏まえて、学習指導要領を改正して、教科書の教える内容を増やし授業時間を増やす前に、現行の教科書の内容がどこまで、小・中学校で教えられているか全国的に調査する必要があるのではないでしょうか。中学校1年の国語なら1年間の授業で、どこまで進んでいるのか。教科の進度内容や教えられている内容を実際に調査、分析する必要があると思います。小学校でも中学校でも教えられている教科内容が進度によりまちまちなり、1年間の授業で教えられている教科書の内容も学校毎に遅い速いが存在し、習った内容の違いが現れていると思います。社会科の歴史・日本史の授業でも同じことを繰り返し、前に授業を進められなかった先生もおられました。繰り返し学習することが大切だと言う教育理念ですが。中学校の国語でも3年間通じ国文法は、助詞まで国語の先生が教えようになっていますが。実際国文法で動詞の活用形までしか習っていないという高校入試前の大阪府H市の女子中学3年生の話も聞きました。本当に私が聞いた事で、耳を疑う実話です。国文法の小冊子を上げたのを思い出しました。国語の教科書に古文や漢文の内容を今より充実し入れる前に中学校での教科書の進度や授業内容が、基礎学力不足にどのように影響しているか分析する必要があると思います。国語も他の教科の基礎になる科目です。今ゆとり学習が、基礎学力不足の根本原因と言われていますが。果たして現実に英語の教科書の内容が3年間で、英語の授業を通じて学校で教えられているかどうかを真剣に考えるべきです。学校間格差は、こんなところにも原因があるように思えてなりません。各教科の教科書の内容を総て先生が教えることは不可能です。中学3年間で、教えるべき教科内容は生徒の事も考え教えるべきです。有名な英語研究家N先生に伺いますと今の英語の教科書を完全にマスターしていれば、英語の内容を増やし教科書を分厚くする必要は無いと言われました。英語は、繰り返し練習し、教科書の内容を覚えることが大切で今の英語教科書の内容で十分で、担当される英語の先生が3年間の英語教科書に書かれてあるの内容をきつちり教えられるかどうかだと言われました。中学3年間で、生徒に最低限度教えるべき内容を授業で教えられれば、公立中学校の基礎学力不足や公立中学校への評価は下がらないと思います。私立の中高一貫校は、中学校のカリキュラムの2年間で中学3年間の各教科内容をマスターするように授業で教えます。教育方針や教育方法にはいろいろな意見も有りますが、高校に進学して高校の先生が基礎学力不足の生徒に直面して困らないように中学3年間で教科として教えて置くべきことは中学校で教えて置くべきでは有りませんか。ゆとり教育で、週休五日制で授業時間数が削減されたことによって余計に拡大したかも分かりませんが。公立中学校と私立中学校との学力格差は、世間で言われる以前から有りましたし、解決されていない基礎知識、基礎学力不足問題が先送りされ今の学力格差や学校間格差、地域格差の問題に広がりを生んだのに過ぎないのでは有りませんか。 今更始まった問題ではないように思います。義務教育の小学校・中学校での基礎学力の保障は、子供達や保護者にとっても大切な教育問題です。
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