◆野田佳彦首相は、これまでの在任1年3か月で、「政権交代」を「後退」させ、民主党政権を壊滅に導いた。12月4日公示の総選挙(16日の投開票)の結果、国民有権者が「民主党政権、さらば」の審判を下す。マスメディアのすべてが、世論調査で、そう予測している。
野田佳彦首相は、公示前に全国各地で行った街頭演説で、「日本を前に進めるのか、時計の針を後に戻すのかの戦いだ」「決断し前に進めないといけない。(そうしないと)困るのは子どもたちの世代だからだ」と絶叫してきた。
だが、せっかく、小沢一郎元代表が、「政権交代」を成功させたにもかかわらず、「内閣支持率と民主党支持率を後退」させて、事実上、「政権後退」させてしまった最大の責任者は、野田佳彦首相だった。
◆野田佳彦首相が、後退させたのは、こればかりではない。国民生活をますます貧しい方向に後退させた。生活保護受給者が増えたことが、その何よりの証拠である。これに追い討ちをかけようとしているのが、「消費税増税法」だ。各家庭の家計に過重な負担をかけようとしている。
国家最高指導者として、経済をよくして景気を浮揚する義務があるのに、景気がよくなるどころか、さらに悪くしている。前に進んだとすれば、「円高」である。国家財政も借金を減らすどころか、依存度を高めてきた。景気がよくなれば、国の税収も増えるはずだが、それを後退謡させた。
マニフェストに違反して、国民の信頼を失わせ、本来は「マニフェスト政治」を前進させなくてはならないのを、逆に「マニフェストへの信頼」を破壊して、「後退」させた。
◆政治というのは、多くの同志を集めて、党勢を拡大し、組織力を強化してこそ、戦闘力が増していく。これを源泉としてこそ、「政治力」(人とカネを動かす力)を発揮できるのに、野田佳彦首相は、「抱擁力」が欠如しているせいか、嫌いな政治家をどんどん排除してきた。その代表格が、小沢一郎元代表だった。代表選挙で協力して、総理大臣の地位に昇らせてくれた最大の恩人を、たかが「消費税増税法案」に反対したという理由だけで、除名処分し、排除した。そのうえ、民主党創立者の鳩山由紀夫元首相まで排除して、政界から葬った。この政治手法を「純化路線」というのだそうだ。党勢が衰えるのは、当たり前である。
そもそも、民主党が、初の小選挙区制実施を目前して、「救命ボート」として各党から脱出してきた政治家を集めてスタートした経緯を忘れている。つまり、個々の政治家のイデオロギーや政治理念、哲学、そして政策の違いを問わず、「選挙互助会」だったからこそ、「政権交代」を実現できたとも言える。いわば、「雑居集団」が可能だったのは、この政党が、鳩山由紀夫元首相が掲げてきた「友愛精神」に立脚した「友愛民主党」だったからである。「自由、平等、博愛」の博愛=友愛だ。自由民主党、社会民主党の間のバランスを取る、中庸政党としての友愛民主党だ。
ところが、「友愛精神」をほとんど理解していない野田佳彦首相は、「友愛」を排除して、何を目指している政治家であるか、つまりで存在意義(レーゾンデートル)が不明になっている。
◆野田佳彦首相は、「内憂」ばかりか、「外患」を深めてしまった。中国、韓国、北朝鮮とのいわゆる「近隣外交」を大幅に後退させた。
もはや野田佳彦首相が、その座にあること自体、近隣外交は、改善に向けて「前進」するのは絶望的な状況に陥っている。これ以上、「悪化=後退」させないためには、野田佳彦首相の退陣しか残された道はない。
以上を総括すると、野田佳彦首相は、「ドジョウの泥潜り」をしているうちに、どうも「
どちらが前で、どちらが後ろか」の方向感覚がなくなっているのだ。
あえて、付け加えるとすれば、「第3極」各党が何を考えているか理解できないでいる。読売新聞が12月4日付け朝刊「4面=政治面」で「第3極『理念よく見えない』野田首相インタビュー」という見出しをつけて、報じている。方向感覚のみならず、視界ゼロにも陥っている。
※Yahoo!ニュース個人
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BLOGOS本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
日本維新の会の橋下徹代表代行は、現代の「坂本龍馬」ではない、米国CIA対日工作者に魂を抜かれた「悪魔」に変質し、「売国奴」に成り下がった ◆〔特別情報①〕
日本維新の会の橋下徹代表代行(大阪市長)が、米国CIA対日工作者の「走狗」、「操り人形」にされている疑いを裏付ける「尻尾」を現した。「原発ゼロ」を「沖縄県米軍普天間飛行場移設」にダブらせて、困難であるとの見通しを示したからだ。これは、「原発ゼロ」を訴える多くの国民と「普天間飛行場の海外移設」を求める多くの沖縄県民に失望感を与えている。橋下徹代表代行は、大阪市民から「職務怠慢、給与を返還せよ」と監査請求されており、「米国に奉仕するのか、大阪市民に奉仕するのか」迫られている。果たして、いずれを選択するのやら?
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第12回 板垣英憲「情報局」勉強会のご案内
平成24年12月8日(土)
『どうなる総選挙とその後の政権枠組み』
~争点は、原発ゼロ・景気・TPP
※演題の文言を一部変更いたしました
**********板垣英憲『勉強会』の講演録DVD販売させて頂くことになりました********板垣英憲・講演録DVD 全国マスコミ研究会現在は、下記3種類(各定価3000円)をご用意しております。遠方でなかなか参加できない方など、ぜひご利用下さい。
『米国と核戦争』 ~悪の戦争経済・第3次世界大戦(2012年11月11日後楽園「涵徳亭」にて)『中国革命前夜~中国共産党1党独裁北京政府の崩壊』(2012年10月20日後楽園「涵徳亭」にて)『橋下徹市長を徹底解剖する』~果たして龍馬か悪魔か(2012年9月15日後楽園「涵徳亭」にて)【板垣英憲(いたがきえいけん)ワールド著作集】新連載を始めました。
『小沢一郎総理大臣』(2007年11月10日サンガ刊) ※この本は「小沢一郎ウェブサイト」の「著書・関連書籍 小沢一郎について書かれたもの」に紹介されています。
第1章 国家最高指導者の条件と統率力 ④
国家国民をあらゆる災難から守り、救い、被害を最小限に食い止めるのも政治の務め
「『最小不幸社会』と言うと何か弱々しいイメージを与えるかもしれません。しかし、私が皆さんにお伝えしたい考えはそういうものではありません。むしろ、多くの人々の不幸を最小化するためには、政治権力を使うことを辞さない決意です。治安と防衛もその一つです。『最小不幸社会』の実現のためには、国民のみなさんを犯罪、侵略、テロから守ることは当然です。最低限の政府の責務といえます。国民の生命と財産を守るためには、国家にとって適切な警察力と防衛力は欠かせません」
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『小沢一郎総理大臣待望論』(1994年11月1日ジャパミックス刊) 『ロックフェラーに翻弄される日本』(20074年11月20日サンガ刊)『ブッシュの陰謀~対テロ戦争・知られざるシナリオ』2002年2月5日刊『民主党派閥闘争史-民主党の行方』(2008年9月16日 共栄書房刊)『民主党政変 政界大再編』2010年5月6日 ごま書房刊 『国際金融資本の罠に嵌った日本』1999年6月25日刊 『政治家の交渉術』2006年5月刊 『カルロス・ゴーンの言葉』2006年11月刊「孫の二乗の法則~ソフトバンク孫正義の成功哲学」2007年7月刊 板垣英憲マスコミ事務所