◆菅官房長官が12月26日夕、第二次安倍晋三内閣安倍内閣の新閣僚を発表した。以下、各閣僚の特徴や印象を点描してみよう。
▽麻生太郎=副総理兼財務大臣、金融担当大臣、デフレ脱却・円高対策担当大臣に、麻生派会長、元総理大臣⇒自民党の重鎮・盟友。いずれも「お坊ちゃま」だ。祖父は、吉田茂元首相、安倍晋三首相の祖父は、岸信介元首相。吉田茂元首相は、日米安保条約を締結、岸信介元首相は、「60安保闘争」時の首相で、日米安保条約を自動延長した。
▽新藤義孝=総務大臣、地域活性化担当大臣に、額賀派、元経済産業副大臣⇒尖閣諸島、竹島などの領有権をめぐる強硬派。民族武闘派。
▽谷垣禎=法務大臣に、谷垣グループを率いる。前総裁⇒重鎮。ペーパー弁護士。
▽岸田文雄=外務大臣に、岸田派会長、元国会対策委員長=軽量外相。飾り。
▽下村博文=文部科学大臣、教育再生担当大臣、町村派、元官房副長官⇒東京都板橋区の学習塾「博文館」経営者から、文教のトップを極める。右寄り教育論者。
▽田村憲久=厚生労働大臣、額賀派、元総務副大臣→伊勢神宮で知られる伊勢松坂の出身。田中角栄元首相の「田中派」だった伯父・田村元衆院議員秘書。鳩山邦夫元文相秘書。建設族。
▽林芳正=農林水産大臣、参議院議員、岸田派、前政務調査会長代理⇒安倍晋三首相と同じ山口県出身。父・林義郎元蔵相(元日中友好会館会長)の長男、ハーバード大ケネディスクールに学ぶ。国際金融に精通。英語力がありTPP参加交渉で手腕発揮が期待されている。
▽茂木敏充=経済産業大臣、原子力経済被害担当大臣、産業競争力担当大臣、額賀派、元政務調査会長
▽太田昭宏=国土交通大臣に、公明党前代表⇒創価学会の池田大作名誉会長の秘蔵っ子。
建設利権、復興の分配に預かる。
▽石原伸晃=環境大臣、原子力防災担当大臣に、石原派会長、前幹事長⇒日本維新の会の父・石原慎太郎代表(前東京都知事)も環境庁長官を務めた。父と同様、原発推進派。原発利権、原発廃炉利権を掌握する。
▽小野寺五典=防衛大臣、岸田派、元外務副大臣⇒防衛問題を無難にこなすタイプ。
▽菅義偉=官房長官、国家安全保障強化担当大臣、無派閥、前幹事長代行⇒側近・お友達。
▽根本匠=復興大臣、福島原発事故再生総括担当大臣、岸田派、元内閣府副大臣⇒側近・お友達。
▽古屋圭司=国家公安委員長、拉致問題担当大臣、国土強靱化担当大臣、防災担当大臣、無派閥、元経済産業副大臣⇒側近・お友達。
▽山本一太=沖縄・北方担当大臣、海洋政策・領土問題担当大臣、IT政策担当大臣、参議院議員で、無派閥、元外務副大臣⇒側近・お友達。元国連職員。あだ名「おしゃべり一太」、安倍晋三首相の自称「スポークスマン」を名乗る。
▽森まさこ=少子化担当大臣、女性活力・子育て支援担当大臣、消費者担当大臣、参議院議員、町村派、元副幹事長⇒民族武闘派。「女ヤジ将軍」で有名。
▽甘利明=経済再生担当大臣、社会保障と税の一体改革担当大臣、経済財政担当大臣、無派閥、前政務調査会長⇒盟友・重鎮。経済、財政、産業啓作のプロ。
▽稲田朋美=行政改革担当大臣、公務員制度改革担当大臣、規制改革担当大臣、町村派、元副幹事長⇒民族武闘派。尖閣諸島、竹島など領有権問題で強硬路線。靖国神社参拝を推進。
以上、18人。
各派閥の数は、麻生派1人、額賀派3人、谷垣グループ1人、きしだ4人1、町村派3人、石原派1人、無派閥4人、公明党1人。このうち、参院議員は3人。
◆第2次安倍晋三内閣の全体的な印象は、「アベノミクス解消」という目標に全力で取り組む布陣がはっきりしている。「アベノミクスとは、デフレ経済を克服するために、インフレターゲットを設定し、これが達成されるまで日銀法改正も視野に、大胆な金融緩和措置を講ずるという金融政策。ロナルド・レーガンの経済政策であるレーガノミックスにちなんで、アベノミックスと呼ばれるようになった。
内容は、2%のインフレ目標、円高の是正、政策金利をマイナスにする、無制限の量的緩和、 大規模な公共投資(国土強靱化)、日本銀行に建設国債を引き取らせる、 日銀法改正。
このために、麻生太郎副総理が、財務大臣、金融担当大臣、デフレ脱却・円高対策担当大臣を。甘利明経済再生担当大臣が、社会保障と税の一体改革担当大臣、経済財政担当大臣を兼務して、それぞれの分野の司令塔となる。
◆安倍晋三首相は、この内閣を「危機突破内閣」と名付けている。見方を変えれば、「盟友・重鎮、お友達内閣」、「経済最優先内閣」「仕事師内閣」「景気押し上げ内閣」「参院選決勝戦内閣」「オール与党仲良し内閣」などと言える。
※Yahoo!ニュース個人
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嘉田由紀子代表は、自民党が「決勝戦」と位置付けている参院議員選挙を控えて、選挙の神様・小沢一郎元代表を「顧問」扱い、バカにするな! ◆〔特別情報①〕
小沢一郎元代表が12月26日午後1時から開かれた別国会での首班指名投票に際して、小沢グルーブの投票行動を決めたことで、今後の政治活動の方針を示した。日本未来の党の嘉田由紀子代表、飯田哲也代表代行、阿部知子衆院議員らと分裂して、別々の道を歩む。小沢一郎元代表が一党を率いて歩み出す「別の道」とは?
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第13回 板垣英憲「情報局」勉強会のご案内
平成25年1月12日(土)
『2013年の世界情勢』
~どうなる日本経済、どう動く景気
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『小沢一郎総理大臣』(2007年11月10日サンガ刊) ※この本は「小沢一郎ウェブサイト」の「著書・関連書籍 小沢一郎について書かれたもの」に紹介されています。
第7章 心を震わせる「撤文」集 ② (最終回)
「選挙は開けてみないとわからない」
この参議院議員選挙は、自民・公明両党の「強者・勝ち組」と、民主党はじめ野党の「弱者・負け組」との全面対決の様相を呈していた。一面では「思想戦」であり、もう一面では「経済戦」でもあった。国民の圧倒的多数が「弱者・負け組」であることからすれば、民主党はじめ野党が圧勝してもおかしくない状況にあった。
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『小沢一郎総理大臣待望論』(1994年11月1日ジャパミックス刊) 『ロックフェラーに翻弄される日本』(20074年11月20日サンガ刊)『ブッシュの陰謀~対テロ戦争・知られざるシナリオ』2002年2月5日刊『民主党派閥闘争史-民主党の行方』(2008年9月16日 共栄書房刊)『民主党政変 政界大再編』2010年5月6日 ごま書房刊 『国際金融資本の罠に嵌った日本』1999年6月25日刊 『政治家の交渉術』2006年5月刊 『カルロス・ゴーンの言葉』2006年11月刊「孫の二乗の法則~ソフトバンク孫正義の成功哲学」2007年7月刊 板垣英憲マスコミ事務所
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