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東日本大震災の被災地には10回以上行っていますが、
今年に入ってからは初めて被災地を訪ねました。
東京に比べると少し寒い宮城県石巻市に行きました。
地元のNPOの人に案内していただいて被災地を訪問し、
そこのNPOの雇用対策(職業訓練)プログラムなどを
見学させていただき、お話をうかがいました。
震災直後には寄付金や助成金もたくさん集まったものの、
このところ資金不足に悩むNPOも出始めています。
復興関連の公共事業では何百億や何千億円が必要ですが、
被災地のNPOが必要とするのは何百万や何千万円です。
公共事業に比べれば、ごくわずかなお金が足りません。
復旧事業の工事関係者でにぎわっている被災地もあれば、
相変わらず手つかずに近い被災地もありました。
プレハブの仮設商店街をお邪魔して食事をしましたが、
がんばっている人たちの姿に感銘を受けます。
復旧工事に関連して大勢の人がよそからやって来ていて、
活気づいている分野もあります(例えばホテル業)。
もうかっている業種や場所が偏っているように見受け、
バランスの悪い経済になりつつあるのかもしれません。
一番たいへんな人たちは苦しい生活から抜け出せずに、
一部の人たちは復興利権でもうかっているという現実も
あるのかもしれません(おそらくあるでしょう)。
バランスのとれた復興、そして弱者優先の復興を
考えていかなくてはいけないと思いました。