安倍政権の最初の予算案である補正予算が、
昨日参議院本会議で可決され、成立しました。
賛成117票、反対116票の1票差でした。
野党が連携して反対していれば、参院では否決され、
衆議院の優越をもって成立するはずでした。
しかし、野党の一部が政府案に賛成したために、
あっさりと参院で成立してしまいました。
公共事業と補助金のバラマキ、官民ファンド乱立、
不要不急の事業等、問題の多い補正予算でした。
みんなの党が中心になって補正予算の修正案を提案し、
それに民主党、社民党、生活の党が乗るかたちで、
対案を提出しましたが、残念ながら否決されました。
みんなの党を中心の野党でまとまる雰囲気ができて、
それなりに成果があったと思います。
自公政権が暴走した時に歯止めをかけるためにも、
野党の連携は重要になってきます。
それにしても安倍政権の滑り出しは順調です。
補正予算でもうまく成立させ、TPP対応も上手です。
党内で議論する前に、役員会で一任を取り付けたのは、
うまいやり方でした。議論すれば、党内は割れます。
正しいやり方かどうかは別として、うまいやり方です。
安倍政権への支持率が高いからできる芸当です。
第二次安倍政権の政権運営は、相当にしたたかです。
よほど工夫して、野党が連携しないと、止められません。
| 固定リンク