意外と「政党ブロック」論への理解は少なく、
新党の方が簡単だという意見があります。
自公は長いこと「政党ブロック」を組んで、
政権獲得に成功し、政権も安定しています。
先進国の多くで「政党ブロック」が存在し、
むしろ世界標準だと言ってもよいでしょう。
この1週間でオーストラリアとノルウェーで
国政選挙があり、政権交代が進んでいます。
オーストラリアでは小選挙区制の選挙で、
野党の「政党ブロック」が労働党を破り、
政権交代が実現しました。
ノルウェーでは与野党が「政党ブロック」で
比例代表選挙を戦い、野党ブロックが勝ち、
現在連立交渉中です。政権交代しそうです。
日本で「政党ブロック」論を主張すると、
政治家や記者に異論を持つ人が多いです。
「小選挙区制度の下の二大政党制こそが正しい」
という90年代政治改革論の呪縛だと思います。
この呪いを解くことから始めなくてはいけません。
比較政治学の基本書や欧州の選挙報道を見れば、
明らかに「政党ブロック」主流だとわかります。
そして「政権交代可能な二大政党制」というのが、
世界では少数派であることもすぐわかります。
政治を読み解くには、政治学は役立ちます。
しかし、政治学を勉強していない政治家が多く、
日本政治のガラパゴス化を招いています。
経済学を勉強していない経済人は少ないですが、
政治学を勉強していない政治家は多いです。
政治家はもっと政治学を学ぶべきだと思います。
引用元http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog