自動車レースの世界ラリー選手権(WRC)で年間総合優勝したトヨタ自動車チームのドライバーらが20日、記者会見を開き、今季の戦いを振り返った。WRCは来年11月、愛知県岐阜県で日本大会が開催される。

 トヨタは1973年~99年にWRCに参戦したが、F1に注力するために撤退。リーマン・ショック後の2009年にはF1からも撤退した。しかし17年、「『もっと良い車づくり』のど真ん中にモータースポーツを位置づける」(豊田章男社長)として、18年ぶりにWRCに復帰した。

 トヨタは、小型車ヤリス(日本名ヴィッツ)の改造車で参戦。復帰2年目の昨季は、チーム部門で年間総合優勝。今季は、所属するオット・タナク選手=エストニア=がドライバー部門で、タナク選手の車両に同乗したマルティン・ヤルヴェオヤ選手=同=がコ・ドライバー部門で年間総合優勝し、2冠をかざった。