森田健作・千葉県知事<本澤二郎の「日本の風景」(3490)
<仕事しない、出来ない、無教養の悪徳俳優崩れ>
ともかく腰を抜かしてしまった。仕事をしないのだ。したくてもできないのか。経歴を調べると、教養のない俳優崩れである。たとえ民主主義社会とはいえ、彼が手を出してはならない世界だ。千葉県民のためにはなれない人間であることがわかる。差別ではない。人それぞれ役割がある。知事としての識見がなければ、やってはならない。県民がかわいそうだ。かくいう筆者も、現在はそんな一人である。即刻辞任して、公給を返上しなければ、罷免のための行動を起こすほかない、と多くの県民が思い始めている。
<141日もさぼって何をしているのか?利権アサリ?>
しばらく東京で暮らしていたこともあって、千葉県政について無関心を決め込んでいた。「どうしてタレント崩れなどを知事にしたのか」と10年前には頭をひねったことはあろうが、それ以上の関心を持たなかった。
週刊文春には頭が下がる。知事として年間141日も休んで県庁に出てこなかったという。つまり学生だと「さぼった」ことになる。落第だ。進級できない。ところが、森田知事は違った。それでも3回も当選している。
自業自得の千葉県民ではあるが、それにしてもひどい。森田は悪党である。「都知事時代の石原慎太郎レベルかそれ以上」と誰もが悔しがる。
9・9の15号台風の時も。そこで、ようやく週刊誌が取材を開始した。というよりも、たった一人の善良な県庁職員の内部告発と思われる。
「県庁に出てきても、せいぜい昼前に引き上げる。数時間しか知事室にいない」というのだ。こんなずぼらな知事を、県庁職員や千葉日報・千葉テレビと朝日・読売・毎日の新聞が「お目こぼし」をしていたのか。ジャーナリストには、このことが不思議でならない。
年中政府専用機を乗り回して、海外にばら撒き行脚をしている安倍のほうが、まだ勤務成績は良い。森田の利権アサリかもしれない。その事情の一つを確かめることができた。
<芝山の超高級大豪邸写真にため息が出た!>
一度一部改装したたものの、50年ほど前に借金200万円、自己資金100万円で建てた家に住んでいる者の、嫉妬で目が狂っているわけではない。
昨日、初めてネットに登場した悪党知事の自宅と称する超大豪邸にため息が出てしまった。芝山町に建てられたものだ。写真週刊誌の記者も気付かなかったものか、これも不思議だ。
頑丈な門の背後には、まるでロスかフロリダあたりで見られるような、うっそうたる大木が豪邸を隠している。ヘリに乗って上空からでないと、全貌を撮影することは困難であろう。
「マフィアかやくざの親分が住むような頑丈な豪邸」と表現する友人は、テレビ報道で見たという。「ソフトバンクの孫正義宅と比べても、遜色のない森田邸」とも。ともかく圧倒されてしまった。
いうところの芝山御殿の建設収支も公開させると、もっとすごい話題が飛び出すかもしれない。利権アサリは本当か?
<あっぱれ安倍顔負けの秘密主義は「巡査の息子」?>
安倍内閣を操っている極右組織の「日本会議」の全貌を、大半の国民も議会人・言論人も知らない。国粋主義の本丸ゆえに、徹底して秘密主義を貫いている。
いつだれが秘密の扉を開けるか、に関心が移っているが、森田の秘密主義も相当なものである。彼の豪邸を知っている県民は少ない。県庁内も。県幹部はどうだろうか。時には豪邸会議もしているはずだから、当然、漏れてくるはずだが、漏れなかった。
15号台風が来なければ、森田の秘密はずっと継続したかもしれない。ほとんど仕事をしない知事のことも、豪邸のことも、彼が「巡査の息子」で、ろくろく勉強をしなかったことなど。そして都知事に次ぐ高給取りであることも。
行政は県庁幹部任せ、それを10年もしてきたこと、ということは「利権アサリ専門」ということか。疑惑だらけである。
<県議会が不健全でまともではない理由は県民の民度ゆえ>
新聞を読んでいない家には「ちば県議会だより」という議会広報紙は届かない。知り合いの知恵を借りて、直接自宅に郵送する方法をとった。二日前に「ちば県民だより」と共に、議会広報紙も届いた。
そこに千葉県議会の会派別議員数が出ていた。また驚いてしまった。定員94人のうち、自民党は53人だ。立憲民主党10人、初めて知る千葉民主の会9人、公明党8人、共産党がたったの2人である。
巨大与党が森田を支援しているのである。自公合わせると、房総ならぬ暴走行政=悪政が表面化することになる。
9・9大災害を受けての9月定例県議会は、紙面を見る限り「おざなり」もいいところだ。15号台風に対する深刻・真剣な議論を感じない。2面に質問と答弁の記事を載せてはいるが、答弁者が不明。森田ではないのだろう。
こんな千葉県議会の様子を見ていると、永田町のいい加減な野党追及も仕方ないのかもしれない。余談だが、県民だよりに広告が載っていた。これも驚きである。財政難なのか?まるで子供議会を見ているような錯覚にとらわれてしまった。
1万トン以上の放射能汚染物資を水源地に投棄したことを、誰も質問・追及していないようなのだ。情けない、本当に悲しい千葉県であろうか。
2019年11月9日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)