香港市民の自由と法治を求める枝野代表談話
昨日(11月21日)「香港市民の自由と法治を求める」というタイトルの枝野代表の談話を発表しました。枝野代表は以前からツイッターで次のようにコメントしていました。
どのような政治体制の下でも、どのような主義主張を持っていても、武器を持たない市民に対し、公権力が実弾を発砲することは許されません。香港警察当局は著しく行き過ぎた権力行使を、直ちにやめるべきです。
香港警察の暴力的な対応が激しくなってきたこともあり、党内で「ツイッターだけではなく、もう少し正式な声明を出すべき」という提案がありました。そこで外交マターなので外交部会長の私が担当になり、人権問題でもあるので法務部会長の山尾しおりさんと協力し、談話案をつくることになりました。
枝野代表のツイッターの表現を最大限いかしつつ、山尾さんが最初の文案をつくり、私と逢坂政調会長で相談して少し文章を付け足し、福山幹事長、枝野代表と順に相談しながら、最終的な談話案をつくりました。その結果が以下の代表談話です。
【代表談話】香港市民の自由と法治を強く求める
2019年11月21日 立憲民主党代表 枝野幸男
いま、香港市民の基本的人権と法の支配を求める行動が、行きすぎた公権力の行使により弾圧されています。香港警察は、武器をもたない丸腰の市民に至近距離から実弾を発砲するにいたっています。警官隊が大学構内に突入してデモ活動を鎮圧したり、大学構内にいるデモ参加者を包囲した上で出てきた学生を身柄拘束するなどの事態が起きています。香港市民が享受すべき表現の自由・人身の自由・大学の自治が深刻な脅威にさらされています。
基本的人権は普遍的であるがゆえに、いかなる政治体制の下でも保障されるべきです。人の支配ではなく法の支配に信頼を置く以上、市民のみならず公権力こそ法にのっとった行動をとらなければなりません。香港警察当局は市民に対する行きすぎた権力行使をただちにやめるべきです。そして、市民との平和的な対話の枠組みを築くための努力を重ねるべきです。
一方で、デモ隊の一部が火炎瓶を投げるなどの暴力的な抗議活動を行っている点を深く憂慮します。市民と学生が香港政府と平和的な対話の道に進むことができるよう強く望みます。
自由と法治を信じる私たちは、これから先も、香港の自由と法治を求める市民の苦悩に心を寄せながら、日本政府はもとより、国際的な世論にも働きかけ、平和的解決を強く求めていきます。
香港市民の自由と人権が守られ、平和的な解決の道筋ができることを願います。国際社会が注視し続けることが大切だと思います。