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太田道灌もびっくり、ヤマブキに実がなりました

2010年06月19日 | 散歩(花)
太田道灌も真っ青、ヤマブキに実が成っている、「七重八重花は咲けども山吹の実(蓑)の一つだになきぞあやしき(悲しき)」と言う歌、実がならないと蓑のがないをかけ合わせたもの、実が成っては困るのです。
そこで調べてみると一重のヤマブキには実が成り、八重のヤマブキには実が成りません。八重咲きの花はおしべが花びらに変化してしまっているので花粉ができず実も成らないのです。
太田道灌が雨宿りをした家では八重のヤマブキが咲いていたのでうまくいきましたが、これが一重のヤマブキが咲いていたらこの話は無しですね。
ところでこの歌は後拾遺和歌集にある兼明(かねあきら)親王の歌です。
この歌を作ったいきさつは、別荘にいたとき蓑を借りにきた人がいたので、山吹の枝を渡してやった。翌日その人が、意味が分からなかったと聞いてきたので、この歌を詠んで渡したのだそうです。
謎かけの答えのような歌なのです。洒落ているのでかなり広く知られていた歌だったのですが、太田道灌は知らなくて恥ずかしい思いをしたので、その後歌の勉強をしたと言うことです。(ヤマブキの花は2010年4月22日に掲載)