ザクロ(石榴)の花です。西南アジア原産、日本には平安時代に渡来したと言われています。種が多いことからアジアでは子孫繁栄豊穣のシンボルだそうです。ザクロの花で赤い花(写真上)には実が成りますが、八重(写真下)のザクロは園芸種で普通は実は成らないようです。ところで皆さん「紅一点」と言う言葉をご存じと思います。この言葉は、宋代の政治家で詩人王安石の「石榴詩」から出てきたものだそうです。万緑叢中紅一点 (万緑のそうちゅうに紅一点)動人春色不須多(人を動かすに春色多くを用いず) 一面の緑の草原に一つだけ赤い花(ザクロ)が咲いている。春の景色はこれだけのことで人を感動させてしまうという意味の詩だそうです。この詩から、男性ばかりの中に女性が一人だけ混ざっていることを「紅一点」と言うようになったようです。