森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ダンコウバイ

2016年05月24日 | 自然観察日記
ラショウモンカズラが生育する斜面の縁に小沢がありました。この小沢にかかるような位置に根曲がりを起こしているダンコウバイを見つけました。この種も興味深い分布をする種で、新潟県では南部に限られていて、糸魚川あたりは平野部にも見られるのですが魚沼や津南あたりになると平野部にはなく奥まった渓谷部に見られるのです。太平洋側は関東から西の方の山地に生育するとされています。魚沼や津南に生育するものは長野や群馬から入り込んだのだろうかと想像していますが果たしてどうなのでしょうか?自然には不思議がいっぱいありますね。

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2 コメント

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Unknown (Yana)
2016-05-25 19:22:30
長野の北部に棲んでた頃は低山帯でどこにでも見られたのが、新潟平野に越してくると一度も見たことがなく何でなのか気になっておりました。魚沼の方では生息するのですね。何が分布を妨げているのか気になるところです。気温なのか積雪量なのか日照量なのか…。
同じくクロモジ属のヤマコウバシも長野にいたころはどこでも見れたのですが、新潟に来てからは植栽されたものしか見たことがなく、どこに分布するのかもしくは全く分布してないのか、気になっています。
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ダンコウバイの新潟県内の分布 (tado)
2016-05-25 21:01:15
投稿ありがとうございます。ダインコウバイの新潟の分布は私の知る限り津南から塩沢のラインより県境側と能生地域。それに糸魚川の姫川流域から南側です。なぜこのような分布をしているのかは答えはありませんが、姫川、信濃川を伝って長野県側から入っている可能性と苗場山にもにも自生している点を考えると群馬県側などからの峰越えして新潟県内に入っていることも否定できません。また、ヤマコウバシは私は見たことがありませんが、阿賀野川沿いの鹿瀬の急峻な地形の場所と新潟の砂丘地帯に採集記録があります。典型的な隔離分布です。
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