森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

目の前に現れたカモシカ

2017年08月31日 | 自然観察日記
芳ヶ平湿原への散策道を歩いていると目の前にカモシカが現れました。距離にして10mくらいでしょうか。私の後ろについてきた連れが突然「カモシカ!」と大声を放ったので、私は頭を上げて遠くを見る目線で探しましたが見当たりません。しかし、目の前にほんの近くに水でも飲んでいたのか大きな個体がいたのです。近くを見るように焦点を切り替えてようやく存在を知りました。あまりに近くにいたので一番いいショットが撮れませんでした。

安全な距離をとるカモシカ

2017年08月31日 | 自然観察日記
この後本白根山に向かうのですが、そこでもカモシカの姿を見つけました。このあたり一帯には比較的人なれしたカモシカが数多く住んでいるのでしょうか。あまり驚く様子もなく安全な距離を測りながらゆうゆうと自分の思うような動きをしています。

ニワゼキショウ

2017年08月30日 | 自然観察日記
少々驚いたのがこのニワゼキショウです。芳ヶ平湿原への起点、白根山のレストハウス脇の草地に生育していました。北米からの帰化種です。ブタナが至る所に見られるのですから、仕方ないといえばそれまでですが「おまえもか!」という気分。

ニワゼキショウの花

2017年08月30日 | 自然観察日記
花は可愛いので見つけた人は大喜び。高山植物に出会ったと錯覚されてしまいます。綺麗であればいいというわけにはいかない思う私ですから、いっそ抜き取ってしまおうかとも思いましたが、人も多くこの株をとってもほかに多数あるだろうと思うとむなしい行為に思えて見守るだけ。大暴れしない種のようでもありますから様子を見ることにしましょう。アヤメ科の1年生の草本。

ニワゼキショウの花とつぼみ

2017年08月30日 | 自然観察日記
ニワゼキショウについてあまり知識がありませんから調べてみるとなかなか大変な種のようです。分類一つとっても専門家の意見が分かれてしっかりとしたものがないようです。ここにあった個体は青みが強い個体で下からオオニワゼキショウという名前が付くのかもしれません。いずれにせよ外来種で北米が起源のようです。

ノコギリソウ

2017年08月29日 | 自然観察日記
白根山レストハウスの駐車場周辺で見かけたものです。帰化しているセイヨウノコギリソウという種があるそうですが、花の色は白一色でしたから在来のノコギリソウと思われます。ただ、この種がこの付近に自生するものであれば駐車場周辺だけに見られたのが気になります。丁寧に探し回ったわけではありませんが、芳ヶ平湿原への散策道脇にもみられても不思議ではないのですが、全く気づきませんでした。

ノコギリソウの花

2017年08月29日 | 自然観察日記
キク科ノコギリソウ属の多年草。1000m以上の高所に生育する種とされます。北海では至る所で見た記憶がありますが、本州の高山帯ではあまり気づかないので個体数は少ないように思います。しかし、観光地の周辺ではしばしば見ますから人との関係が強い種なのでしょう。

ニッコウキスゲ群落

2017年08月28日 | 自然観察日記
これは、志賀高原の木戸池のスキー場斜面に咲いていたニッコウキスゲ。久しぶりに見た規模の大きめな群落でしたから紹介のつもりで載せました。昨年の尾瀬のシカの食害にあった大江川湿原悲惨な姿を目にしていたり、ニッコウキスゲの生育地と言われる場所でも咲き誇る花をなぜか見られなかったこともあって、とても新鮮な感じがしたものです。ニッコウキスゲの景観は今はスキー場の差面に多く見られることを知りました。

ニッコウキスゲの花

2017年08月28日 | 自然観察日記
黄色い花でも駐車場の周りは外来のブタナがはびこっていますが、さすが高径草原の中には入りこめないので黄色い花はすべてニッコウキスゲ。志賀高原辺りにはシカの食害はそれほど問題になっていないのか、かなりの量が残っていました。

ニッコウキスゲの生育する草地

2017年08月28日 | 自然観察日記
木戸池のスキー場は田の池湿原につながっているのですが、この湿原にもそれなりの個体があります。そこに繋がる緩斜地にもニッコウキスゲが見られます。過去に保護のため植栽などが行われたもしれませんが、現時点では自然のままの生育状態にみえます。

テガタチドリ

2017年08月27日 | 自然観察日記
芳ヶ平湿原への拠点になる草津白根レストハウスへ向かう途中の志賀高原の道路わきに群生していたテガタチドリです。群生というより道路沿いに点々と生育していて花が咲いている状態でまるで植栽したかのような場所がありました。今まで観てきたテガタチドリの生育環境とはかなり異質で、車を止めて観察。開花株はどれも生育状態が良く花数も多くしっかりしています。道路脇ですからやや荒地的な土壌環境でブタナなど外来種も見られる場所。テガタチドリのしたたかさと適応力の強さを感じたものです。