マツブサ科とする分類もあったようですが、今はシキミ科という一属一科の常緑亜高木で10mくらいにはなるのだそうです。変わった花ですが両性花です。果実が中華の食材の八角に似た形状になり猛毒です。果実だけでなく葉などにも毒成分はあるようですが、果実を八角(チュウゴクシキミ)と誤って利用するのでしょうか昔から事故が絶えないという話です。
とても珍しい植物に出会いました。長野県内で見たものですがかつては新潟で観た記憶があるのですが遠い昔で記憶がかっきりしません。持ち合わせの資料にも新潟県内ののニガナのことは記載されていませんので不明です。
ノニガナの特徴は何といっても矢じりのような葉です。基部が深く切れ込み矢じりの形で先端は細く鋭く尖っている独特な形質をしています。これに似た種はいないように思います。文献では幾分湿った場所に自生するとありますが、私の記憶と今回見た場所とを合わせるとそれほど湿った場所でなくとも生育するのではと思います。
新潟県内にはウリハダカエデはごく普通に自生していますがウリカエデは見られません。私の資料では唯一妙高高原での最終記録があるだけです。この個体は長野県で見たものですが、県境の尾根を越えると長野ばかりでなく群馬も福島でも見られるという分布をしている種です。
ウリカエデは雌雄異株とされますが、最近ではそう簡単なものではないことが言われているようです。まず性転換をする性質があるようで若い個体とその後の個体では花の様子が異なるおです。今回はあまり詳しく調べていませんが、雄花が優勢だと思いましたから雄株かなという印象を持ったのですが、両性花も混ざっている可能性もありもっとよく調べてみる必要がありました。雄花や両性花が同株であることもあり異株のこともあrのだそうです。
山間にミヤマキケマンがありました。決して多くある種ではないのですが、春の少し奥まった山野を歩くと大体年1~2回ほど出会う花です。幾分湿り気のある沢筋に生育していてめぐり合うと何か良いものをに出会ったような気分になる花ですね。
ケシ科の越年草です。同じような形をしたものがいくつかありますが、それぞれの印象が違います。ムラサキケマンは畑の脇の雑草として隣のおばさんのよう、ヤマエンゴサクやオトメエンゴサクは高貴な夫人に出会ったような喜びを得る感じで、ミヤマキケマンは遠くに住むご婦人に久しぶりに出会うようなものでしょうか。少し例えが大袈裟でですね。
数株かたまって生育する姿は見た記憶がありますが、今回はこんなにたくさんの株が集まって一つの群落を構成していました。スギ林の中に作られた道路わきに見られました。こんな群落ができるのはかなり珍しいことだと思います。
マルバアオダモという意識でカメラに収めました。しかし、細かく点検してみるとアラゲアオダモにした方がよいとい判断です。遠目からでは両種を区別することはできません。全く同じ印象で生育環境も差異はありません。