赤城自然園といっても外国産の種も多く植栽されていて庭園風に仕立てられているエリアもあります。印象としてツツジ類が多く集められていて特にシャクナゲ類が多いのが特徴のように思いました。そればかりでなく多種多様な種があり中には園芸的に改良されたものも含まれていいる可能性がありますが、だいたい野生種に近いもののようでした。沢山ある中からいくつか拾いだして載せてみました。
外国産のキキョウ科の種をざっくりカンパニュラと呼んでいるようです。細かな種名があると思いますが残念ながら分かりません。園内のあちこちにおそらく種子が飛んで増えたのではないかと思われる個体が見られました。
在来のクサレダマよりずっと豪壮で花の色が濃い山吹色ですから圧倒されます。西欧には広く分布しているそうで薬草にもなるのだそうです。クサレダマは腐れ玉ではなく草レダマ(レダマはマメ科のエニシダに似た種)です。
種名や産地などは分かりませんがシュロソウ科のツクバネソウ属であることは一目でわかりまs。かなり大型の種ですが色彩が緑色系なのであまり目立ちません。中国産のシチヨウイッシカ(七葉一枝花)に極持しています。
バラ科の低木のキンロバイが花を咲かせていました。それと一緒に花が白いハクロバイ(ギンロバイ)も並べて展示されていました。キンロバイは高山植物として有名ですが、ハクロバイはその白花種という位置づけです。高山でキンロバイに出会うことはめったにないのですがこんなに旺盛に生育している姿を目にすると果たしてこれが高山植物なのだろうかと疑ってしまいます。
ホトトギスの仲間を見つけました。普段みているヤマジノホトトギスともホトトギスとも違っていて違和感を持ちながら帰宅後調べてみてヤマホトトギスであることがわかりました。自然界で出会ったことがなく初めて認識することができました。太平洋側の山野に分布する種で新潟県内には自生していないと思います。
田舎の庭先にしばしばみられるユキノシタです。特に石垣などに自然に張り付いて繁茂している姿を見かけます。それを地上で展示してあるのがなんとなく面白いと思いました。しかし、自然界で見ることはめったにありません。新潟県内では自生か栽培しているものが移出か判然としないものが多くあります。自生種は湿り気のある崖などで見かけます。大体群生しています。
表面には少し硬い毛がはえています。葉裏は紫色になっているものが多いのですが中には緑色の個体もあるようです。ユキノシタは薬草として利用されまた食用にも活用できるため昔から庭先に植えられる習慣ができたようです。自然界ではあまり見られないにもかかわらず人のすぐそばに生育している一種の「家畜」のような存在です。