森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ミヤマホツツジ

2020年01月31日 | 自然観察日記
雨の上がった時間帯にミヤマホツツジに出会いました。花が沢山着いていて花の少なくなった晩夏を彩ってくれていました。低山に見られるホツツジとは別属ですが近縁種の高山植物です。

ミヤマホツツジの花

2020年01月31日 | 自然観察日記
花序は穂状花序でホツツジの円錐花序(花柄が分岐する)ではありません。花柱が上向きに湾曲するのが大きな特徴です。(ホツツジは真っすぐ)。ツツジ科としては花が遅い種で夏の終わりころに咲きます。

ミヤマホツツジの葉

2020年01月31日 | 自然観察日記
ミヤマホツツジはホツツジ同様有毒植物とされます。ホツツジは垂直分布は広い種で時にミヤマホツツジと一緒に見られることもあります。しかし、ミヤマホツツジは亜高山帯以上でしか見ていない気がします。

ミヤマトウキ

2020年01月30日 | 自然観察日記
薬草として有名なトウキの高山形の種。花が終わった後の花序が沢山の実をつけていて重たそうでした。花序の色も様々で花の終わったばかりのものから時間がたったものまでありいろいろな色彩を見せていました。

ミヤマトウキの葉

2020年01月30日 | 自然観察日記
セリ科の種でも見慣れてくるとその違いが見えてくるようになります。ミヤマトウキの葉は小葉の先が鋭くなっていることや光沢がある葉身や何といっても独特な強い香りを持っていることが他の種と区別できるポイントです。

バイカツツジ

2020年01月29日 | 自然観察日記
甚之助避難小屋付近だと思いますが珍しいツツジに出会いました。バイカツツジです。高山というより深山に見られる種で過去に2回ほどしか出会っていません。最初は福島いわきの山地で高山というような環境ではありません。調べてみると本州・四国・九州の山地とあります。白山の高山帯というわけではありませんが、かなりの高海抜に自生していたことがとても印象的でした。

バイカツツジの若い果実

2020年01月29日 | 自然観察日記
花は梅の花に似ているというのでバイカツツジといわれるのですが、春に枝の先に輪生するように数個の花がつくことが多く、花が咲くのに合わせて目も伸びだしてくるので花が咲くころには放射状に延びた若枝の付け根から顔を出すような格好になってしまいます。もちろん単独で枝についている花を見ることもあります。ツツジですから果実は蒴果で熟した後は乾燥して果実が割れ中から細かい種子が出てきます。

バイカツツジの葉

2020年01月29日 | 自然観察日記
葉は枝先に輪生状に集まってつきます。幾分毛がありますが多いものではありません。大きな木にはならず2mくらいしかならないようです。今度は久しぶりに花を見たいものだと思います。

シナノオトギリ

2020年01月28日 | 自然観察日記
雨に濡れたシナノオトギリがありました。シナノオトギリというのも大体の見当で判断していて、細部を確認してはいませんからとんでもない間違いをしているかもしれません。可能な範囲でカメラに収めたものの必要なカットが十分にありません。

タテヤマアザミ

2020年01月27日 | 自然観察日記
南竜山荘の近くの沢にタテヤマアザミの立派な株がありました。難しいアザミの中でも比較的理解しやすい種のように思います。分布が白山から北アルプス北部と妙高山とやや限定的な種とされます。立山などでは大きな群落を作り草原の一角を占めている姿を見たことがありますが、今回は足元ばかりを見て歩いたせいか木道の脇の個体に気付いた程度でした。