森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

キッコウハグマ

2009年10月31日 | 自然観察日記
 越後の里で1・2を競うほどの遅い花です。暖かな晩秋の里山を散策すると思いがけないところで出会ったりするのでとても感激します。小さいながらハグマの仲間ですから花の繊細さもなかなか魅力的ですね。

ミョウガの心皮は3つ

2009年10月30日 | 自然観察日記
 反り返った赤い部分は心皮といいます。その三つが合着していたのが避けて反り返ったものですね。裏側がなんとも表現のしがたい赤い色で飾られています。白いものは果肉に相当するもの。昆虫か鳥を呼ぶような何かがあるのかと思ってはいますが、食べてみましたが味がしません。この白い果肉の中に黒い種子が覗いています。いろいろ観察すると一つの心皮に胚珠(種子ができるところ)が3つくらいありそうで、最大一つの果実には9個の種子ができる可能性があると思いました。しかし、実際には2~3個くらいのものがほとんどでした。

ミョウガの実

2009年10月29日 | 自然観察日記
 少し分かりにくいかもしれませんが、緑色のミョウガの実が手前にあります。ミョウガの花はごく普通に見られるものですが実ができるのはあまり気が付きません。私も本当に久しぶりに出会いました。ニュースに取り上げられるほど、ミョウガの実は珍しいもので栽培されている方でもそう頻繁に見ていないようですが、それが今年はとても多いので驚いています。何年か一度の豊作年なのか天候が結実に都合のいいものであったのか、原因は不明ですが私にとってともかく幸運に恵まれたということになりますね。

昨日の解答

2009年10月29日 | 自然観察日記
 昨日の解答はミョウガの実がはじけたものです。ミョウガ畑の中に赤いものが見えているのが分かりますか?ミョウガは古く大陸から持ち込まれた栽培植物。春には「ミョウガタケ」でおなじみの山菜、夏は香辛菜として広く利用されるものですね。

カマキリ

2009年10月26日 | 自然観察日記
 カマキリにもいろいろな種があるのですが、残念ながらそれを見分ける眼がありません。目の前に現れたカマキリ君とにらめっこです。産卵前の個体でしょうか、ちょっと日向ぼっこの風情です。産卵するとやがて生涯を終えることになるのでしょう。

キチョウ

2009年10月26日 | 自然観察日記
 こちらは翅を休めているキチョウ。日当たりがいい秋の野原には案外チョウが舞います。キチョウもその一種で、群れて飛び交っている場面に良く出会います。

タテハチョウのサナギ

2009年10月26日 | 自然観察日記
 種まで特定できませんがタテハチョウの仲間のサナギだと考えています(ルリタテハかなぁ?)。めったに見つかるのもでもないのでなかなかラッキーです。さわってみるといやいやをするように体をくねります。来春までこんな格好で風雨を耐え抜くんですね。

キアゲハの幼虫

2009年10月25日 | 自然観察日記
 ノダケの葉を食い荒らしているのはキアゲハの幼虫です。セリ科の植物が大好物で、せっせと食べ早く蛹になろうとしているのでしょう。越冬は蛹で行います。

サクラタデ

2009年10月24日 | 自然観察日記
 白い花のサクラタデがもう季節も過ぎた林の片隅に咲いていました。ヨシが茂る湿地のやや日当たりが良くなっているところに、なんとも愛らしい花を見せています。シロバナサクラタデという種もありますがもう少し小形の花をつけるはずですから、これはサクラタデの白花と判断しています。湿地の周りは歩きにくいのが難ですが、案外面白い種が見られるものです。長靴を履いて、この時期に多いひっつき虫の対策として雨合羽のズボンを着用し藪に入っています。