反り返った赤い部分は心皮といいます。その三つが合着していたのが避けて反り返ったものですね。裏側がなんとも表現のしがたい赤い色で飾られています。白いものは果肉に相当するもの。昆虫か鳥を呼ぶような何かがあるのかと思ってはいますが、食べてみましたが味がしません。この白い果肉の中に黒い種子が覗いています。いろいろ観察すると一つの心皮に胚珠(種子ができるところ)が3つくらいありそうで、最大一つの果実には9個の種子ができる可能性があると思いました。しかし、実際には2~3個くらいのものがほとんどでした。
少し分かりにくいかもしれませんが、緑色のミョウガの実が手前にあります。ミョウガの花はごく普通に見られるものですが実ができるのはあまり気が付きません。私も本当に久しぶりに出会いました。ニュースに取り上げられるほど、ミョウガの実は珍しいもので栽培されている方でもそう頻繁に見ていないようですが、それが今年はとても多いので驚いています。何年か一度の豊作年なのか天候が結実に都合のいいものであったのか、原因は不明ですが私にとってともかく幸運に恵まれたということになりますね。
昨日の解答はミョウガの実がはじけたものです。ミョウガ畑の中に赤いものが見えているのが分かりますか?ミョウガは古く大陸から持ち込まれた栽培植物。春には「ミョウガタケ」でおなじみの山菜、夏は香辛菜として広く利用されるものですね。
カマキリにもいろいろな種があるのですが、残念ながらそれを見分ける眼がありません。目の前に現れたカマキリ君とにらめっこです。産卵前の個体でしょうか、ちょっと日向ぼっこの風情です。産卵するとやがて生涯を終えることになるのでしょう。
種まで特定できませんがタテハチョウの仲間のサナギだと考えています(ルリタテハかなぁ?)。めったに見つかるのもでもないのでなかなかラッキーです。さわってみるといやいやをするように体をくねります。来春までこんな格好で風雨を耐え抜くんですね。
白い花のサクラタデがもう季節も過ぎた林の片隅に咲いていました。ヨシが茂る湿地のやや日当たりが良くなっているところに、なんとも愛らしい花を見せています。シロバナサクラタデという種もありますがもう少し小形の花をつけるはずですから、これはサクラタデの白花と判断しています。湿地の周りは歩きにくいのが難ですが、案外面白い種が見られるものです。長靴を履いて、この時期に多いひっつき虫の対策として雨合羽のズボンを着用し藪に入っています。