ハルニレは早春に花を咲かせますが目線の範囲ではその痕跡は見つかりませんでした。かなり高い位置に花をつけるとされますから見つからなかったと思います。しかし、小枝がかなりコルク質が発達することを認識しました。
別名ケヤマウコギ。主に日本海側に見られるとされる低木ですが戦場ヶ原の駐車場に隣接する遊歩道脇に見られました。かって戸隠の森林植物園でみたり菅平で見たりしていますが、三度奥日光でも出会うことになりました。
花は球形の花序で地味花をさかせますが、この季節は花が終わっていても良いのですが咲いている花も見当たらずまだつぼみの段階のものがちらほらという状況です。花期が早目の種や遅めの種があってすべてが同じような反応を示していませんが、今年は遅めの種が多いようです。
ウコギの仲間には茎に棘があります。オニウコギも節に2本づつ棘があります。面白いことに、ここで観たオニウコギには沢山の虫こぶがあって葉柄や茎が膨らんでいました。詳細は分かりませんがオニウコギを宿主にしている虫が多いようです。左に見える膨らみは葉柄にできた虫こぶです。
イブキトラノオの藪の下部にはクルマバナが見られました。日光の戦場ヶ原の駐車場周辺は低山の種から高山の種から里山植物や帰化植物など実に様々なルーツの種が混在しています。人の往来がこういう特殊な生態を形作るのでしょうが不思議であるとともにこれからどうなるのかいささか心配でもあります。