イワガラミが結構目に付いてその葉痕を撮ってみました。ちょっとサル顔でなかなか不気味です。イワガラミとツルアジサイが同じユキノシタ科で習性も似通っているために区別しにくいものの一つです。花や葉があれば比較的分かりやすいのですが、この時期のものは大木に巻きついているとどちらか迷うことがあります。見極めは樹皮の様子や色でしょうか。けばけばが多く茶褐色ならツルアジサイ、グレーで比較的滑らかな樹皮ならイワガラミです。
雪の中でもあるいは早春でもキノコは健在です。これはクヌギタケと同属のセンボンクヌギタケと思います(しっかりした同定をしていないので・・)。みずみずしさがありますね。今まさに成長しているという姿で、雪の中でも逞しく生きています。
国上山の散策に約2時間。駐車場の車に戻るとスギ花粉で黄色く色づいています。凄い量ですね。唖然とします。近くにはスギの樹が林立していますから当然といえば当然なのですが、花粉症に悩む人にとってはこれではたまった物ではないのですね。同情します。幸い私はスギ花粉には縁がないことに感謝します。
先日キジの話題を取り上げましたが、その後何度も見かけることから気をつけていると、我が家の裏手の縁の下に通ずる雪面に足跡が沢山。どうやらここをねぐらにしているようです。どうりで毎日というくらいに見かけるわけです。家の周りをぐるぐる回っては餌など探している様子、僕と遭遇すると距離をとって家の向こう側に移動していきます。それほど警戒している様子はありません。
寺泊や出雲崎の山にもあるそうですが、国上山はナツツバキの自生地でもあります。なかなか立派な樹が点在していて感激します。樹肌が一見サルスベリのようで、その樹皮が剥がれた紋様の美しさに感心させられます。もちろん葉や花などはありませんが、それゆえ幹の肌の美しさがこの時期に際立つのかもしれません。最近人気があって庭園樹や公園樹、あるいは家庭でも植えられているので大変なじみのある樹になりましたが、故郷はこんなところなのです。
ナツツバキもどちらかというと陽樹で伐採された跡などにアカマツなどとともに発生してくる樹です。成長している最中にこの樹はフジに巻きつかれてしまったのでしょう。ねじれた形が物語っています。しかし、フジの締め付けをはねのけて命をつないできたようですね。このたびの震災の被災者もこういう力強さが宿ってくれるといいなぁと祈念しています。
最も早い木本の花がマンサクなら、最も早い草本の花はオウレンでしょうか。国上山にも沢山見られますが、あいにく降り積もった雪のせいで少々可愛そうです。白い花ですから、雪にまみれているとなかなか気づかれません。もっともこんな天候では歩く人もいないのですが・・・。
キンポウゲ科の植物は変異は「お家芸」。このオウレンもそういうところがあって、よく観察するといくつかの変異がありますね。この地はオオミスミソウの故郷で、オオミスミソウといえば雪割草と呼ばれ多種多様な園芸品種が生まれていますが、これを生み出すのは原種に多種多様なものを作り出す変異のしやすさがあるのです。
春の散策の開始が近いですね。一足早く国上山に行ってみました。数は多くありませんが、もう10種類くらいの花を見つけました。ここに来ての戻り寒波でまた雪が降ってしまい、せっかくの早春の草花が雪の下です。でも昼下がりにはあらかた溶けてしまうくらいのものなのですが・・・。弥彦山を頂にしたこの山塊はなかなか面白いところで、狭いながらも特異なものがいろいろある場所です。中でもオオミスミソウは有名ですが、乱獲のため大激減で今では見る影もありません。以外に知られていないのが、ブナ。ここにはヤブツバキが生育する場所なのですがそれとの共存しているというので県の特別天然記念物に指定されています。この散策道を行くとブナとヤブツバキを観察できます。
おびただしい燐片様のものが雪面上に散乱しています。直ぐ脇にはカスミザクラの巨木がありましたから、この樹の芽が落ちているようです。まだ発芽の時期でもなく芽が脹らみその過程で燐片が落ちてくるということもないので、どうしてだろうとよく調べてみると丸々太った芽が食いちぎられているようなものがいくつも落ちています。
ウソという小鳥が桜類の芽をついばむという話がよくありますから、これもウソの仕業なのでしょうか。可能性はありますが、目撃したわけではありません。それにしてもこのおびただしい食い跡、今年はこの樹の花は見れないかもしれません。自然に生きる動物は自らの食料を食い尽くすということがないと思ってはいるのですが、この惨状を見ると「自制心がなくなったのか?」と疑いたくなります。
ウソという小鳥が桜類の芽をついばむという話がよくありますから、これもウソの仕業なのでしょうか。可能性はありますが、目撃したわけではありません。それにしてもこのおびただしい食い跡、今年はこの樹の花は見れないかもしれません。自然に生きる動物は自らの食料を食い尽くすということがないと思ってはいるのですが、この惨状を見ると「自制心がなくなったのか?」と疑いたくなります。
雪の重みで枝折れしたイヌシデがありました。近づいて良く見ると冬芽のいくつかがご覧のとおりの奇形で、いわゆる虫こぶ(虫瘤:ちゅうえい)といわれるものです。そろそろ新芽にも動きが出てくる頃で、この時期に確認できるということは秋にこの原因を作った昆虫(その実態は分かりませんがたぶんハエの仲間)がこの中に産卵したのでしょう。不思議な形をしています。
雪山散歩でみつけた小さなキノコ。それも、かなり古くてカサカサに乾燥した状態。地上2m程度の枯れ枝の下部にまるで蜂の巣のようにぶら下がっていました。大きさ径1cmくらいです。何だろうとなぁ?面白い形をしているなぁ・・。などと思いながら観察していました。分からないのですが、でもどこかで見たような・・気がしてなりません。暫らくしてふと思いついたのが、「エノキタケ」かな?。間違えているかも知れませんが、一見姿形がまるで違うようにみえるのですが全体のかもし出す雰囲気がエノキダケの乾燥したもののように思えるのです。
これは謎のままでもいいのですが、同一のものもいつも同じには見えないことが間々あるということを知っています。先入観にとらわれないという姿勢は必要なことではないかなと思います。
これは謎のままでもいいのですが、同一のものもいつも同じには見えないことが間々あるということを知っています。先入観にとらわれないという姿勢は必要なことではないかなと思います。
3月もいよいよ下旬、多少雪があっても本格的な動きをしなければならないときになってきました。大人の散歩もこの週末から今年度の開始です。初回は何人参加してくれるのでしょうか?楽しみなような不安なような・・。でも、仲良く楽しくできればいいですね。最初はこのレウイシアに負けないような越後の名花オオミスミソウを愛でてきます。
レイウシアは北米の高山植物だそうで、なぜか今頃とく花屋で見かけます。それはそうと、このレイウシアの雌しべの先端が3裂するのと4裂するのとがあるのです。1つくらいどうでもええやないか・・といわれるかもしれませんが、この辺りが面白い世界の入口なのです。
レイウシアは北米の高山植物だそうで、なぜか今頃とく花屋で見かけます。それはそうと、このレイウシアの雌しべの先端が3裂するのと4裂するのとがあるのです。1つくらいどうでもええやないか・・といわれるかもしれませんが、この辺りが面白い世界の入口なのです。
キルネノマゴ科という変わった名前の植物群の一つで園芸店や鑑賞温室などではごく普通に見られるものの、そういえば新潟には何かこの仲間で自生するものがあったかなぁ?・・・。「キツネノマゴ」という植物は西日本には普通にあるというのですが、県内にはない・・なぁ・。と、そこで思い出したのがハグロソウ。「県内のキツネノマゴはハグロソウ」ということで、この場の頭の体操は終わり。
ハグロソウとは似ても似つかないコエビソウですが、花の分解でもしないと共通点は見つけられそうにありません。温室の植物にキツネノマゴ科の綺麗なものが多いのです。不思議な一族ではあります。
ハグロソウとは似ても似つかないコエビソウですが、花の分解でもしないと共通点は見つけられそうにありません。温室の植物にキツネノマゴ科の綺麗なものが多いのです。不思議な一族ではあります。