森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ブログの更新をお休みします。長い間ありがとうございました。

2023年11月30日 | 雑記
グリーンシーズンを終え師走になる区切りで長く続けてきたつたないブログをお休みします。
ブログ開設から6500日近くになってしましました。gooのブログに引っ越す以前にも少し期間があるのですが約18年という月日が経ちました。ほぼ毎日の更新で、同じ内容のものも多々あったようです。このブログは誰かのための情報発信ということより自分の眼力を落とさないために続けてきた面があります。
自然観察を行いそれを元に不明のものは資料で調べて確信が持てるものだけアップしてきたつもりですが、誤っていたものも多くあったかもしれません。
歳を重ねることで出かけることも減ってきましたし、ある意味仕事のような意識で取り組んできたことにも疲れを感じています。
また春になると気紛れに書きたくなることもあるかもしれませんが、一旦筆をおきたいと思います。
tado

冬虫夏草 カメムシタケ

2023年11月30日 | きのこ・菌類
この秋山野を散策して印象的なものの一つがカメムシタケに出会えたことです。冬虫夏草に出会えることはなかなかできませんが、その中でこのカメムシタケの出会いは初めてでした。海抜1000m位のブナ林の中でした。

カメムシタケの基部

2023年11月30日 | きのこ・菌類
偶然黄色い胞子のうが目に留まったので冬虫夏草かな?と思いそっと基部の枯葉を取り除いてみるとカメムシが出てきました。この時にこの冬虫夏草はカメムシタケだと確信した次第です。冬虫夏草の生態は不思議です。生きているカメムシにどうしてとりつくことができるのでしょうか?自然の奥深さにただただ感心するばかりです。

シイタケのほだぎに発生した見慣れないもの

2023年11月29日 | きのこ・菌類
越後丘陵公園のボランティアで里山の利用の一環として食イベントなどで利用するためにシイタケの栽培しています。この榾木に変わったものが発生して話題になりました。

ムラサキホコリカビ

2023年11月29日 | きのこ・菌類
これは変形菌といわれる一群の生物の中のムラサキホコリカビという種です。変形菌は変わった生活史をとる生物で移動する時期と固着する時期があます。異動期はアメーバ状の細胞で木などの表面の細菌などを食べながら成長しやがて集合し固着期に入り胞子を作る体になっていきます。この絵の茶色の細長い部分が固着期の胞子を作るところです。その下に白くなっているところが異動期のアメーバー状の細胞が移動していた痕跡です。

クーシンサイ

2023年11月28日 | 自然観察日記
先日知人からクーシンサイの苗をいただきました。スーパーにも売られている野菜なのだということを知らなかった私は庭に植えてみました。成長は旺盛であっという間に2m四方を覆うくらいにまでなりました。新芽を食べるのだということで折ってみると茎は空洞でここから「空芯菜」という名がついたことを理解しました。

クウシンサイの花

2023年11月28日 | 自然観察日記
栽培して1月くらいすると開花していることに気づきました。花はアサガオです。そこでよくよく観察するとこの種の性質はサツマイモとよく似ていることがわかりました。根茎こそ肥大しませんが荒れ地にも適応できそうな顔をしています。


アキギリ

2023年11月27日 | 自然観察日記
新潟の長岡地域ではキバナアキギリが普通で紫色のアキギリは見られません。そんなこともあって紫色のアキギリを見た人が興奮気味にこんな色の花があると話してくれたものです。この種の詳細な分布を把握していないのですが、経験的に県内では県の南部に偏っているようです。全国的にも中部・近畿あたりが分布域のようです。

アキギリの花

2023年11月27日 | 自然観察日記
大きく開いた花口はマルハナバチなどを迎え入れるためのものです。この種のグループをサルビア属といいますから花壇に植栽されるサルビアと花形はそっくりです。

チャボガヤ

2023年11月26日 | 自然観察日記
雪国新潟の林床に見られる低木の一種です。よく似たハイイヌガヤとも混生することもあり少し紛らわしい種です。イチイ科カヤ属に分類されカヤの変種とされる日本海側に分布する種。

チャボガヤの実

2023年11月26日 | 自然観察日記
果実は緑色の仮種皮に包まれるとされます。種皮と仮種皮の違いがまだ理解できないのですが解剖を行わないとわからないレベルなのでしょうか。カヤですから熟せば炒って食べられるそうです。まだその機会がありませんが・・。