森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カタクリつぼみ

2014年03月31日 | 自然観察日記
角田山はカタクリの量は大変多い山です。しかし、今年はまだ芽が出たばかりで花は一つも見られません。ご存知のようにカタクリは種子から発芽して7~8年の時を経て花を付けます。花をつける個体は決まって葉が2枚。1枚の葉の個体は花を付けません。花が付くようになるとこの個体は条件さえよければ20~30年は生きるのではないかといわれています。

シロバナカタクリのつぼみ かな?

2014年03月31日 | 自然観察日記
運が良かったのでしょね。シロバナカタクリと思われるつぼみを発見。普通の赤紫色の個体のつぼみはこの時期にはすでにうっすらと紫色を帯びます。しかし、この個体はその色素がないのです。赤紫色の個体でも出たばかりは色はないですが、かなり日が当たっている環境です。いままで白いカタクリを何度も見ていますからかなりの確率でこの個体は白い花を咲かせる気がします。再び山に登って確認する気にはなれませんが、出会った人はラッキーでしょうね。10万本に1株とか。ほんとかな?

オオミスミソウ自生株の群落

2014年03月30日 | 自然観察日記
角田山はオオミスミソウが有名ですが、このコースの自生は限定的で確認できたのは1ケ所のみ。広葉樹の林床にようやく花が現れて北という風情で、春の訪れは遅れ気味のようです。みたところそれほど多くの株があるあるようではなく盗掘されたのが残っているという感じです(以前は足の踏み場もないほどだったかも?)。

植栽したオオミスミソウの群落

2014年03月30日 | 自然観察日記
登山口から100mほどの範囲の雑木林に色とりどりのオオミスミソウがあります。自生株ではなく植栽したものでしょう。綺麗ですがなんとなくついていけない気分。丘陵公園もこういう場所があって周囲の喧騒とは裏腹に冷めた自分がいますね。

ドイツトウヒ

2014年03月29日 | 自然観察日記
山頂には何種類かの植栽樹があり大木に育っています。そのなかの一つがドイツトウヒ。数本ありその中の1本が山頂広場の目立つ位置にあります。古くから利用されている里山ですから、いろいろな人がいろいろな思いで植栽してきたということなのでしょう。風景の一つになってはいるものの、個人的には好きになれない景観です。

角田山に足慣らしに行きました ①

2014年03月28日 | 自然観察日記
雪は少ない年でありながら気温がずっと低めで春の訪れが遅くかなりストレスがたまっていました。先日の晴天の休日、ようやくその日が来たかのように角田山に登ってみました。本格的なグリーンシーズンのためにまずは足慣らしという意味合いもあって出かけました。何度か登っている山ですから今回はコースを変えて東側にある福井のホタルの里コース。月曜日であっても結構な人で、さすが県内随一の春山のメッカです。

角田山に足慣らしに行きました ②

2014年03月28日 | 自然観察日記
4合目あたりの尾根から見える角田山です。角田山は花の山といわれるほど多くの花が咲き乱れます。特にオオミスミソウ、カタクリ、キクザキイチリンソウ、キツネノカミソリなど花の量もなかなかのもの。人気があるのも頷けます。オオミスミソウに至っては保護活動が盛んで苗を育てて植栽している場所も多くあります。ホタルの里コースも登山口近辺にかなりの個体を植栽した形跡がありました。まるで花壇ですね。

角田山に足慣らしに行きました ③

2014年03月28日 | 自然観察日記
スギやヒノキの植林地帯を抜けると気持ちの良い尾根道になります。この季節の雑木林はとても気持ちがいいですね。ただし、このコース5合目あたりに一度急に下る個所がありさらに8合目あたりは胸突き八丁の急登になっていました。

クマシデ 実

2014年03月27日 | 自然観察日記
少し山手に入って沢沿いに移動してクマシデの樹が目につきました。葉はすでになく果実が鈴なりについている高木です。麓にあったアサダに比べ実はかなり大きく見えます。県内でも山手の沢沿いに良く見かける中程度の樹木。花が綺麗なわけでもなく紅葉も大したことはありませんが、夏場に緑色の大き目の実が鈴なりにぶら下がる姿がどことなく気にっています。それは、気づきにくい葉にまぎれる実の姿を自分は気づいてあげられるといった自負みたいなものがあって「見~つけた!」といったたわいのない感情が混ざっています。しかしこの時は未練がましく残っている半ば朽ち始めた実がいかにもクマシデですといった風情で、夏場の控えめな感じはないですね。