森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

シラカバ 2

2009年01月29日 | 自然観察日記
 「これはサルの仲間の顔だな!」
 葉痕を追いかけて、「森の妖精」探しなるものを行っているものですから、シラカバの幹にできた枝の跡にもついつい「顔」を見つけてしまいます。

シラカバ 1

2009年01月29日 | 自然観察日記
 長岡ではシラカバを綺麗に栽培することがなかなか難しいのですが、我が家の片隅に数mに育ったシラカバがあります。以前複数本ありましたが気候的に合わないのでしょう樹皮はあばたになり枯死してしまいました。それに、雪にとても弱く湿った雪が降ると大きくたわみ幹が折れてしまいます。さらにカミキリムシの食害にあいやすく、幹は穴だらけです。
 この樹の幹も多分カミキリムシに食害されていると思いますが、何とか生き抜いてくれています。樹肌もなかなか綺麗で長岡で生きている樹としてはかなりの美人ですね。

カンアオアイ 葉2

2009年01月17日 | 自然観察日記
 ほぼ同じところにこんな葉を持つ個体がありました。葉の基部は耳状の突起になっています。ランヨウアオイという種に近い形の葉ですね。しかし、越後にはその種が分布するという記述はどこにもありません。コシノカンアオイの変異の範囲と考えておいたほうがいいようです。

カンアオイ 葉

2009年01月17日 | 自然観察日記
 これは花芽を抱いた株の葉の様子です。カンアオイの仲間は地方によって変異が多く個性的です。これはコシノカンアオイという日本海側のに分布するといわれる典型的な種の葉です。

カンアオイ 花芽

2009年01月17日 | 自然観察日記
 ようやく寒波が去って越後独特の曇天です。振った雪も暖気し緩んでしまいました。当分は寒気の南下もないとのことでホッとしたところ。積雪量もこれで済んでくれれば助かりますね。
 昨年の暮れに東山で見つけたカンアオイの花芽です。落ち葉を掻き分けるとちゃんと準備されていました。今頃は雪ノ下になってそれが溶けるのを待っているのです。雪は優れたコートで春までしっかりと守ってくれます。

チャンチン 葉痕 2

2009年01月10日 | 自然観察日記
 センダン科の植物で春は赤みがかった芽を出しますが、観賞用に植えたのではなさそうです。幹が真っ直ぐに伸び材は硬く家具材に利用されると聞きますから、そんな目的で植えられたのでしょうか。それに、かって稲を収穫した後天日干しする「はさぎ」の柱木として、真っ直ぐな幹が利用されていたことを思い出しました。私の住んでいる町内には数本見受けられます。
 

チャンチン 葉痕 1

2009年01月10日 | 自然観察日記
 あまり馴染みがないかもしれませんが中国原産のチャンチンという高木が我が家にあります。どういういきさつで植えられているのか分からないのですが、先々代からあるようです。春はややくすんだ白い花を沢山散らすのと秋には小葉を落とした葉軸が沢山落ちてくるのでその存在を知る程度です。しかし、張り巡らせた根から沢山の不定芽が伸びてきていたるところに1mくらいの子株があります。刈り払うと独特な匂いを放ちますから、チャンチンの印象は強く刻印されています。好きな香りではありません。でも、葉痕は大きくしっかりしたもので印象的です。

葉痕 オニグルミ 1

2009年01月07日 | 自然観察日記
 ヨーロッパは大寒波だそうです。でも。長岡は積もった雪も消え、日差しも差し込む正月七日です。今日もフラ~ッと散策です。冬は葉痕の観察が一番面白いですね。
 今日はオニグルミの葉痕です。これもなかなかユニークで、じっと見つめているとサルからラクダの顔に変身します。

ウスタビガの繭

2009年01月04日 | 自然観察日記
 冬枯れの林に綺麗なウスタビガの繭を見つけました。越後の雑木林にはときどき見つかるものでそれほど珍しいものではありません。
 この時期には繭の中は空っぽで、蛹は秋には羽化しています(越冬は卵で)。しかし、未だに色を失わない繭に感動しますね。なんともいえない美しさがあります。この糸で着物を作りたいと思う気持ちも分かるような気がします。でも一反を織り上げるにはどれほどの繭を集めなければならないのか・・。それはそれは気の遠くなる話です。

謹賀新年

2009年01月01日 | 自然観察日記
 明けましておめでとうございます。寒波とともに年が明けました。こんな年は決まって寝正月です。ブログを更新するにタイムリーな素材も持ち合わせていないこともあって、気持ちも体も冬眠状態です。
 しかし、年初めですから今年もマイペースで続けることを誓っての書き込みです。折りしも。温室内で咲いているパフィオが語りかけていますから登場してもらいました。このパフィオ(インシグネ・カスミホープ)、十数本の花芽を立ち上げたのですが開花に至ったのは僅か4本。例年にない低い確率です。室温が低かったのかとも思っていますが、例年同じ環境で育てているつもりですから、厄介な病気が出てきたのでしょうか。
 花数の少なさを嘆いていてもしかたありません。世の中の暗い世相に対抗するには、「4花しか・・」と考えずに「4花も・・」と前向きに捕らえて行きたいと思います。劣悪な環境(実際にランを栽培できる環境ではありません)で4本も花を咲かせてくれたインシグネに感謝し元気をもらうことにします。