森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ハラタケの菌輪

2010年09月30日 | きのこ・菌類
公園の芝地に出来たハラタケの菌輪です。大きさは径4~5m。円形ではなくややハート型。何年ぐらいのコロニーなのでしょうね。5年以上は経っているのでしょうか。強烈な夏場の暑さしのいで一斉にキノコを形成しています。年々外側に向かって成長していきます。

レイジンソウ

2010年09月29日 | 自然観察日記
アケボノソウの近くにはレイジンソウの花もありました。こちらもなんともいえない色具合で、形のユニークさも手伝ってツアーに参加された方々の感動を呼びました。この花を見れただけで今回の参加の意義があるとか?・・・。
レイジンソウはもっと濃い青色なのものをよく見かけます。淡い桃色の花は今回が初めて。大きく見ればトリカブトの仲間ですが別系統で、おしべに毛がないということでアズマレイジンソウとして区別するそうです。

アケボノソウ

2010年09月28日 | 自然観察日記
夏に企画し参加者を募集した「大人の散歩」、何とか実施できました。初回の散策の場所が笹ヶ峰の夢見平遊歩道。前日までやや荒れ模様気温も急激に下がって、やや冷え冷えとした笹ヶ峰でした。雨上がりの道はややぬかるんでいて快適とはいかないまでも自然はいつも新しい感動を与えてくれます。
アケボノソウに出会ってにわかに名前が出てきません。図鑑以外に見た記憶がなかったのですね。センブリの仲間であることは花でわかるのですが、頭のなかのページをめくっていろいろ探しても見つかりません。参加された方々には十分な話が出来ませんでした。まだまだ未知のものが一杯あるのだということを身にしみています。日々の精進に努めなければ・・・。それにしてもりりしい素敵な花、秋の高原の花でした。
特に意図したわけではないのですが、テンプレートを変えてみました。長い間使っていたものにも愛着があるのですが、少し気分を変えたい今日この頃。知人に見てもらったらOKサイン。今度はこのデザインで「独り言」です。

クリイロカラカサダケ 

2010年09月27日 | きのこ・菌類
地味なキノコを観察していると色鮮やかなものが出てきました。にわかに種の判別が出来なくて写真を撮って家で調べることになりました。家にある何種類かのキノコ図鑑のページをめくっていろいろ照合。行き着いたところがクリイロカラカサダケ。有毒種の疑いがあるそうです。しかし、このときの造詣の美しさはなかなかです。

クサハツ

2010年09月27日 | きのこ・菌類
これもごく普通に見かけるキノコです。食用ではありません。傘の周辺の縦線(条)が比較的はっきりしているところが判別の一つの基準です。ベニタケ科のキノコです。

ツチカブリ

2010年09月27日 | きのこ・菌類
これも沢山発生しています。ベニタケの仲間ですが、傷をつけると白い乳液を出します。ちょっと舐めてみるととても辛い。刺激的な味でとても食用にはなりません。傘のひだがとても細かいのが一つの特徴。似た種にひだの粗いツチカブリモドキというのもあるそうですがまだ見たことがないですね。

センニンソウ

2010年09月26日 | 自然観察日記
丘陵の縁にはセンニンソウが藪になっています。つる性の植物は夏から秋にかけていろいろな木々に絡まって花を見せます。藪ではあっても花をみれば綺麗な十文字の白い花。キンポウゲ科の種で花弁状のものはがくにあたります。ボタンヅルとよく間違われますが、こちらは葉に切れ込みがありません。

アゼトウガラシ

2010年09月26日 | 自然観察日記
水田に通じる湿地のなかでは小さな花がびっしり。アゼトウガラシという水田雑草として扱われるものですが、農薬の散布でなかなか見られなくなったものの一つではないでしょうか。無農薬や減農薬などあるいは有機栽培などが見直されて次第にかつて普通に見られたものが少しずつ復活している場所も増えてきたようです。

ドクツルタケ

2010年09月25日 | きのこ・菌類
有名なもう毒キノコ。今年もよく発生しています。白くすらっとしていてツボとツバがありますから判別は難しくありません。毒キノコだからといって蹴飛ばすのやめましょう。彼らも森の中では大切な役割を担っている一つです。食べなければ人には何も危害を加えません。

ムラサキフウセンタケ

2010年09月25日 | きのこ・菌類
キノコの色はさまざまなあります。紫色のキノコも幾つかありムラサキシメジなど馴染みの深いものもありますね。これはムラサキフウセンタケという種で食べるキノコではなさそうです。フウセンタケの多くが繊維が絡まったような雰囲気があってこれも傘などに細かな繊維状のものがついています。

ムラサキアブラシメジモドキ

2010年09月25日 | きのこ・菌類
紫色でもこのキノコは鮮やかです。湿り気があるととても粘性があります。茎はしっかりしてやや細め。キノコ狩りの主要なターゲットになります。秋のブナ林の登山道などには点々と発生しているので、歩きながら採集すると帰りには十分な量になることもしばしばです。美味しいキノコです。

帰化植物 オオフタバムグラ 

2010年09月24日 | 自然観察日記
久しぶりに海岸を散策。見慣れない植物がありました。車道脇の砂浜に風で飛ばされたゴミを絡めています。とりあえずカメラに収めて家での調べです。結果オオフタバムグラということになりました。アカネ科の帰化植物です。