なにやら得体の知れない丸い物体。樹の根に出来たこぶ?それともホコリタケの仲間のような・・・。実はキノコの仲間のツチグリの仲間の幼菌です。もう少し遅くなると、地面に星のような形で開いているものに出会うことがあると思いますが、これがその卵ですね。一瞬、何だろう?と戸惑ってしまう代物です。中を割ると白い組織が見えます。胞子をせっせと形成している最中なのでしょう。フクロツチガキの成菌がそばに見られましたからフクロツチガキとおもいます。
変り種キノコの部類に入るのでしょうか。ホコリタケの仲間のノウタケです。「ノウ」は「脳みそ」のノウで、そういわれればなんとなく脳にみえますね。大きなものもあるかも知れませんが、6~7cmくらいの球状のキノコで、熟すと割れて中から胞子が出てきますが、ホコリタケのように煙状になって飛び散ることはないようです。液状になって崩れるといったほうが当たっています。若いうちは食べれますが、味のほうは期待するものではないと思います。
カメバヒキオコシといったほうが良く分かる方もいるのではないでしょうか。葉がカメを連想する形ですから覚えやすいのですが、日本海側に分布する種はタイリンヤマハッカといいます。しかし、ハッカの匂いはしません。カメバヒキオコシに比べ花が大きいのは確かですがそれ以外にどこが違うか見極めが付きません。
比較的遅くに花が咲いてやや寂しくなった里山や山の裾野を彩ってくれます。
比較的遅くに花が咲いてやや寂しくなった里山や山の裾野を彩ってくれます。
バラ園に珍客が現れました。秋バラの花の蜜を吸っているモンキアゲハです。僕が子どもの頃にはきわめて稀な蝶ということになっていて、このモンキアゲハは垂涎の存在。ですから柏崎から下った笠島という海岸沿いでこのモンキアゲハを採集したときはそれはそれは大変な興奮ものでした。今ではときどき長岡でも見かけるようになった蝶です。温暖化の表れなんでしょうね。
柔らかい感じのキク科の花。これは山の中の日当たりの良い場所に時折見られます。アキノキリンソウかと思って近づいてフクオウソウとわかりました。枝分かれが大きく広がって花を沢山つけます。アキノキリンソウがまとまって付くのとは花姿はかなり違いますね。かなり遅くまで花を楽しませてくれる種です。
ツリフネソウの葉を食害していた芋虫。スズメガの仲間の幼虫です。尾部にとんがった角みたいなものが特徴で、それよりもっと特徴的なのは擬態の一つの目玉模様です。本当の頭は先のほうに小さなものがあるのですが、驚かすと縮まって丸くなり脇のほうの目玉模様が大きくなってきます。弱い虫ですから懸命に身を守る工夫をしているのですね。
アカマンマというと名前がいいかもしれません。どことなくほのぼのとした響きがあり好きですね。私は余り経験はありませんが、ままごとの主要な素材であったようです。どこにでも見られる野草ですが、秋が進むにつれてこういう草花に目が行きます。タデの仲間も紛らわしいのが沢山あります。同じ原っぱでもイヌタデばかりではありませんからそういう意識で観察するといろいろなタデが見えてきますよ。
アカマンマの隣には大型のオオイヌタデが咲いていました。白い花の個体も多いのですがここの原っぱは桃色の色が付いているのが多いですね。花が重いのか先がしなだれています。大きいことと花がしなだれることを除けばイヌタデと区別しにくいので、昔はまとめてアカマンマで通っていたのかな・・・。オオイヌタデはイヌタデより少し荒地を好むようです。
これは「越後」の名前を学名に持つとても貴重な種です(学名:レファ、エチゴニア)。絶滅危惧種で厳重な保護が必要な種です。このドジョウがここ里山フィールドミュージアムには沢山増えました。最近は園内湿地の水辺で簡単に採取できるまでになっています。
左がホトケドジョウで右は普通のドジョウです。あとシマドジョウがいて里山フィールドミュジアムでは3種のドジョウが観察できます。
目下里山フィールドミュージアムには「自然館」が建設中でH24年春には開館するのではないでしょうか。そのときにはホトケドジョウがこの館での主要な展示物になるはずです。
目下里山フィールドミュージアムには「自然館」が建設中でH24年春には開館するのではないでしょうか。そのときにはホトケドジョウがこの館での主要な展示物になるはずです。