これもトウダイグサ科の代表的な花です。割れ目のある赤黄色のものは昨日の蜜を出す腺体で、トウダイグサ科にはよくあるものです。中央の大きなものは雄花で蘂から花粉が見えています。雌しべか見えませんからこの種は雌雄異株かな・・と思いますが、実はそうではなくてこの雄花の中に独立した雌花が埋もれていて、もう少ししてくるとその雌花が雄花の内部から飛び出てくるのです。花弁はありません。とにかく変わった花なのです。杯状花序といわれるものです。
大雪は一段落してはいるものの、スカッとした晴れは僅か1日。次の日はもう雪が舞い散ります。それでも、春めいてきたこの頃ですね。
そんな日の夕暮れ時、家の脇にある電柱になにやら鳥が止まっていました。視力がおぼつかない中で、一瞬「ハヤブサ?」という思いがよぎり急いでデジカメをもって外に出ました。家の脇といっても30m以上は離れている電柱で、それも雪原の真っ只中。再接近して望遠を最大にしてやっとこの程度です。
そんな日の夕暮れ時、家の脇にある電柱になにやら鳥が止まっていました。視力がおぼつかない中で、一瞬「ハヤブサ?」という思いがよぎり急いでデジカメをもって外に出ました。家の脇といっても30m以上は離れている電柱で、それも雪原の真っ只中。再接近して望遠を最大にしてやっとこの程度です。
デジカメで何枚撮ったでしょうか。位置を変えて写してみたりしましたが、画像を拡大してみるとピンが合っていなくて失敗続き。それでもなんとか判別できるものが撮れました。
そうこうしているうちに「ハヤブサ」ではないことに気づきました。ハヤブサよりずっと大きいオオタカです。それも立派な成鳥です。我が家でハヤブサは何度か確認してはいましたが、オオタカを目撃しカメラに収めたのは今回が初めて!。ちょっとした感激です。この気持ちを分かってください!
そうこうしているうちに「ハヤブサ」ではないことに気づきました。ハヤブサよりずっと大きいオオタカです。それも立派な成鳥です。我が家でハヤブサは何度か確認してはいましたが、オオタカを目撃しカメラに収めたのは今回が初めて!。ちょっとした感激です。この気持ちを分かってください!
魚の中にもゴンズイというのがいますが、これは亜高木のゴンズイ。名前は耳にしたことはあるのですが、しみじみと見たのは初めてです。これも園芸店の中の鉢植えで、黒い種子が飛び出した赤く色づく果皮が印象的です。
ふと思うことですが、狭い日本といえど実に訪れていないところが多くあり偉そうな話はできないなぁということ・・。知らないことが多すぎて、そのことが分かってくるとますます言い切ることの怖さを覚えます。言い方がだんだん曖昧になってしまうのです。それでも敢えて分かり易さを強調する意味で、間違いを恐れずに話をする場面があります。常に学ぶ姿勢で見聞きし、間違えていたら後で訂正する・・。それでいいのかなと考えているところです。
ゴンズイも野生の状態でしっかりと見てみたい植物ですね。
ふと思うことですが、狭い日本といえど実に訪れていないところが多くあり偉そうな話はできないなぁということ・・。知らないことが多すぎて、そのことが分かってくるとますます言い切ることの怖さを覚えます。言い方がだんだん曖昧になってしまうのです。それでも敢えて分かり易さを強調する意味で、間違いを恐れずに話をする場面があります。常に学ぶ姿勢で見聞きし、間違えていたら後で訂正する・・。それでいいのかなと考えているところです。
ゴンズイも野生の状態でしっかりと見てみたい植物ですね。
一度見たら忘れそうにない葉です。ギヌラ(キク科)という園芸的に持ち込まれた種ですが、緑色の葉に紫色の毛がまるでビロードのように密生しています。産地は熱帯系のようですが、このビロード様の毛の意味は何なのでしょうか。変わった種ですね。花は見ていないのでわかりませんが、ひょっとしてこのビロード状の毛で覆われていると遠くからでも識別できるのかもしれません。
放射状に葉を広げているのはソテツという裸子植物。鉢にはいった小さな個体ですが、成長すると数メートルになるしろものです。西日本などの品のある庭園などではしばしば植栽されていますが、自生は宮崎以南といことになっています。面白い植物で、特にイチョウと共にこの種から精子が見つかったことです。種子植物でも精子があることを日本人が見つけたのです。特に平瀬作五郎のイチョウの精子の発見は有名で、その発見したイチョウの木が小石川植物園にあります。
ソテツの花や実もユニークで、雌株ならこの中心部に3~4cmの赤い実がたくさん作られます。
ソテツの花や実もユニークで、雌株ならこの中心部に3~4cmの赤い実がたくさん作られます。
秋に美しく紅葉することから「錦木」と言われるのですが、自然界に自生しているのだそうですが、あいにく見つけたことはありません。実はコマユミという種がたくさん自生していて、県内の至るところでみられます。このコマユミとニシキギはただ1点だけ異なる以外は全く同一で、わざわざ別種にしなくてもいいということになっています。つまり、このコルク質の翼ができるかどうかが両者を区別する点なのです。そんなことから、園芸的に作られた一品種なのだろうと思っていました。自生種から選別されたもののようです。
ミツマタもジンチョウゲ科の種ですが、これも実を見たことがありませんね。自分でも鉢植えしているのですが、同じ木からの挿し木で増やした個体。実を期待することは難しいわけです。これも大陸由来の種ですが雌雄異株ではなさそうですから、別系統の個体があれば種子を期待することも可能でしょう。
花が落ちたあとの花軸が「又」の間でひしめいています。ミツマタのこの部分は用もないのに長く付着しているのが面白いですね。
花が落ちたあとの花軸が「又」の間でひしめいています。ミツマタのこの部分は用もないのに長く付着しているのが面白いですね。
名札にガンピとあるので気を止めました。古来からミツマタやコウゾと並んで和紙の原料として利用されている種です。あいにくガンピの仲間は県内には自生していませんから、普段は全く馴染みのない種です。和紙に利用するくらいですから繊維質が長く強靭な性質があるのでしょう。山の中で雑木の枝を折る時、皮が丈夫でなかなかちぎれないものがありますが、ガンピはおそらくそういうグループなのでしょう。丈夫な繊維を持つものは案外多くありそうですが、紙漉きし易さとか肌触りや光沢等で和紙にふさわしい種は限定されているようです。ジンチョウゲ科の種ですが花のあとに実がついていました。
春の花木にジンチョウゲがあります。あの木の実を見たことがありますか?大陸から渡ってきたジンチョウゲは、キンモクセイと同じで雄木ばかりなので結実することはないのだそうです。しかし、実がつくとすればこんな実のはずです。ガンピもジンジョウゲの仲間ですから・・・。そういえば、県内にはナニワズが自生していました。これもジンチョウゲ科の種でやはり赤い実をたくさんつけています。夏に葉を落とすという変わった習性がある種ですが、臭いは話題になりません。臭いについてはガンピも同じですね。
日本のツユクサ(トラディスカンテァ)に近い草本でカリシア属の先端部分。葉緑体がありませんから、この部分だけでは生活はできませんね。葉でありながら花の役割を負わせた園芸品種です。葉が白くなる理由は、色素体のなかの葉緑体・有色体がなく白色体だけが存在しているという理屈になるのですが、点々と赤い色素が見られることから有色体もわずかに存在しているのでしょうか。
かつて学習した色素体の知識、今ではどんどん学問が進んで内容も大きく変化していることでしょう。以前の知識とは異なった説明をしなければならない現象が多くあると思います。しかし、植物は葉が生命線ですから白い葉は野生では受け入れられません。
かつて学習した色素体の知識、今ではどんどん学問が進んで内容も大きく変化していることでしょう。以前の知識とは異なった説明をしなければならない現象が多くあると思います。しかし、植物は葉が生命線ですから白い葉は野生では受け入れられません。
弥生三月がまもなくやってきます。越後ではまだまだ春を言うには早すぎる季節。でも、思いはますます募ってきます。
もこもこした毛で覆われた花はセージ(シソ科)の仲間、色彩から宝石のアメジストに似ているからでしょうか、アメジストセージというのだそうです。よほど寒がりやなのか、原産地が開花時強い寒風が吹きすさぶところなのかなぁと想像してみました。毛は一般的には寒さや乾燥に対抗した適応の姿です。そういう防寒具を十分に持っている花が温室の中にあるというのが今の日本なのですね。
もこもこした毛で覆われた花はセージ(シソ科)の仲間、色彩から宝石のアメジストに似ているからでしょうか、アメジストセージというのだそうです。よほど寒がりやなのか、原産地が開花時強い寒風が吹きすさぶところなのかなぁと想像してみました。毛は一般的には寒さや乾燥に対抗した適応の姿です。そういう防寒具を十分に持っている花が温室の中にあるというのが今の日本なのですね。
コナシはズミの別名で通っています。ところがこの実の鉢にも「コナシ」とありました。表面があまりに不思議な感じで後で調べようと撮影してみたものの、やっぱり未解決のまま・・・。ズミなら表面はもっと滑らかになるのが普通でグミの実のような星状毛のような麟ぺんはありません。外来種でこのようなものがあるのかなぁ。樹肌はズミですね。果実も表面を除けばズミですね。
ノボタンの若い果実です。ノボタンも子房下位の花で、花弁が落ちたあとの果実は細かな毛の多い楕円体の構造です。これから肥大するのでしょうがあまり大きくならないとかで、粒状の種子が入っていて多少甘みがある果肉もあrうという話でした。機会があったら味わってみましょうか。
冬場の花屋にはノボタンをよく見かけます。鉢物などですっかりなじみにはなってはいますが、南方の花というイメージで安易に手を出せません。その花を見て面白いなぁと思ったのが、おしべの関節です。こんな形になる理由はなんだろうと考えてしまいます。多少のあそびがあって昆虫が激突してもしべが折れないような工夫なのでしょうか?それともとまりやすいような工夫なのでしょうか?屈折した先端には細長い葯があってわずかに花粉が見えています。めしべは1本で上の方に湾曲しています。葯の位置と柱頭の位置が比較的近いようですね。花に来た昆虫の姿勢と何かしらの関係があるのでしょうが、納得のいく考えが浮かびません。「進化」というのは摩訶不思議なものです。