長岡の周辺はアケビといえばミツバアケビしか見ませんが、先日長野の飯綱に出向いたおりに見かけたアケビです。正真正銘のアケビです。葉が五枚で鋸歯がありません。新潟県内でも佐渡や海岸沿いに点々と自生しているようですが(新津丘陵にも自生)、内陸にはありません。それが長野の飯綱にあるのが興味深いですね。長野県の分布については承知していませんが結構広く自生しているのではないでしょうか。
アケビとミツバアケビの雑種があってゴヨウアケビと言います。ところどころで見られますが公園の里山エリアにも自生があります。花はミツバアケビとあまり差がないのですが葉は小葉が5枚でアケビと同じですが縁が波打っていて鋸歯があり、これはミツバアケビの性質を受け継いでいます。味については比較していません。
別名「地獄の釜の蓋」。どこから「地獄」とか「釜」とかが連想されたのかいつもこの花を見ると思わずにはいられません。キランソウは「金襴緞子(きんらんどんす)」と同じ「金襴草(きらんそう)」と書くそうで、まるで印象が違います。どうも、薬草として扱われていることから病気を封じ込める効果があるという思いが「釜の蓋」になったようですね。田舎道に普通に自生している愛らしい花です。
ヘビイチゴの仲間はいくつか紛らわしいものがありますからついつい間違いがあるのですが、これは花の様子からヤブヘビイチゴ。花びらの下にある萼片(副萼片)が大きいのが特徴でしょうか。果実を比べてもヘビいちごとの区別は容易です。
山間の集落を走っていると小さな峠を何度か通ります。植林した場所も多いのですが雑木林もところどころあって、先を急がなければ車を止めて道端の山野草を見るのも面白いものです。他県であればなおさらで、県内では見られないものにもしばしば遭遇します。
オドリコソウです。知人のMさんの話では弥彦山塊には普通にあるそうですが、少なくとも長岡周辺では気づきません。そこで、分布を調べてみましたが、県内のオドリコソウの分布は大変興味深い種であることがわかりました。佐渡や弥彦山塊には普通に自生し、寺泊近辺にも自生しています。そして、阿賀野川沿いに福島県までずっと連続的に自生しているのです。似た分布をするのにキバナノアマナがあります。阿賀野川と共に分布域を拡大してきた種のように見えます。しかし、それ以外に千曲川沿いや姫川沿いに自生が見られることも興味深いですね。そして、県内には少なく長野県で多く自生しているという記録です。
オドリコソウです。知人のMさんの話では弥彦山塊には普通にあるそうですが、少なくとも長岡周辺では気づきません。そこで、分布を調べてみましたが、県内のオドリコソウの分布は大変興味深い種であることがわかりました。佐渡や弥彦山塊には普通に自生し、寺泊近辺にも自生しています。そして、阿賀野川沿いに福島県までずっと連続的に自生しているのです。似た分布をするのにキバナノアマナがあります。阿賀野川と共に分布域を拡大してきた種のように見えます。しかし、それ以外に千曲川沿いや姫川沿いに自生が見られることも興味深いですね。そして、県内には少なく長野県で多く自生しているという記録です。
帰化植物のヒメオドリコソウとならんでいるオドリコソウ、まだ開花前ですがつぼみが膨らんできています。がくの先端が異様に長く鋭く尖っているのが面白い・・。花の姿から円をなして踊っている様子を連想下かかたの想像力に関心です。
高速を降りて雑木林を走り始めた時に目に飛び込んできたきれいな芽生えです。車を止めて少し藪の中に踏み込んで正体を見定めました。さて、何の芽生えだろう?あれこれ思いめぐらせて、「ヒトツバカエデ!」という結論です。葉が対生であることからカエデ科を連想し、葉の様子から切れ込みがない種はヒトツバカエデ・・・。それはそうと実にいい色ですね。何とも言えない春の色彩です。しばらく見入ってしまいました。
この樹は?その場ではどうしても思い出せないと言いますか結びつけることが出来なくて持ち帰って調べることになりました。結論はサワグルミ。しかし、あった場所が飯綱のある集落の道路わき。今までサワグルミを見ている環境には程遠いような場所ですから半信半疑の点がありますが、いくつかの特徴でサワグルミと判断しました。サワグルミの花序をこれほど近い目線で見ることも珍しいので貴重な体験をしたようです。(中国由来のシナサワグルミというのがあるそうで、街路樹などでも使われるのだそうです。この種かもしれません。)
トウダイグサ、関東圏では普通の道端の草ですが越後では見かけません(どこかにあるのかな?)。長野近郊でみたもので、長野は新潟とはかなり隣県でありながら植物の分布の面ではかなり違った感じがします。幾分暖地系の花というコメントが付く種ですが長野で見るのは興味深いものです。
トウダイグサの花序は杯状花序という、一風変わった花序で何度見ても分かったようで分からない代物です。ルーペで細部まで見ないと具体的なことは分かりません。丸い物体はすでに開花し終わった花のあとで、中で種子が成熟している最中のものです。