越後の自慢できるスミレの一つ。太平洋側に黄色のスミレを探そうとしてもめったなことで探せません。でも、越後ではこの時期至るところで見られます。後は高山に何種類かの黄色のスミレがあります。黄色のスミレは寒地系の系統なのかな?それが多雪地帯に適応して大成功を収めたと考えているのですが・・・。
雪国ではごくありふれた圧雪による幹の湾曲現象、生活形の一つ。越後の里は耐圧性の優れた樹種しか生き残れない環境です。温度条件が適しても決してシラカバなどの耐圧性の低い樹種は生えていません。
これはアブラチャンの圧雪に適応した樹形です。ユキツバキなどもそうですが、幹がしなやかに曲がるため雪国の必需品カンジキの素材としてよく利用されてきました。
これはアブラチャンの圧雪に適応した樹形です。ユキツバキなどもそうですが、幹がしなやかに曲がるため雪国の必需品カンジキの素材としてよく利用されてきました。
深山にはもう一種うす黄色(白に近い)のイカリソウがあります。キバナイカリソウと呼んでいます。素人目にはトキワイカリソウの白花種となかなか区別は出来ません。それを区別するなら、この紫花種と白花種をなんとかしたほうが良いのではないとかってに思っています(もっと本質的な区別があるのでしょう)。
美しい越後の名花ですね。
美しい越後の名花ですね。
太平洋側のイカリソウがほとんど紫色ですから、越後で見たときはこの紫色の種もそれと思っていました。しかし、越冬する常緑葉があるためこれもトキワイカリソウです。色はあまり重要でなく越冬する常緑葉があるかないかが重要なのだそうです。越後では紫色のトキワイカリソウは浅い山でなく深山で時々見かけます。浅い里山は私の知る限り白一色ですね。
名前の通り船の「碇」を連想させるユニークな花ですね。造詣の巧みさに感心させられます。この種は、常緑の葉が冬もあり、花のこの時期にも残っています。トキワイカリソウといういわれです。太平洋側にあるイカリソウに比べ花が大きいとされます(比べたことはありません)。
大峰山に自生するユキツバキは大型の花を付けていました。花の色も桃色の地合いが強く長岡近辺で目にするものとはかなりの違いがあります。花弁もしっかり開いて見ごたえがあります。
ユキツバキは雪国に適応した種とされ日本海側多雪地帯に分布しています。ヤブツバキは花糸が白いのに対してユキツバキは黄色。葉柄に毛のあるところも区別するポイントになっています。
ユキツバキは雪国に適応した種とされ日本海側多雪地帯に分布しています。ヤブツバキは花糸が白いのに対してユキツバキは黄色。葉柄に毛のあるところも区別するポイントになっています。
サクラの種は3種。低木のオクチョウジザクラ、高木になるカスミザクラ(白)、オオヤマザクラ(桃)。オクチョウジザクラはほとんど目立ちませんから実質は2種のサクラということになります。
この辺りの樹木は昔から薪や炭焼きに利用されてきたと思われます。その中で意図的にサクラを残して、あるいは移植してきたのではないかと考えています。そんな歴史があってサクラの巨木の森が出来上がったのではないでしょうか。
この辺りの樹木は昔から薪や炭焼きに利用されてきたと思われます。その中で意図的にサクラを残して、あるいは移植してきたのではないかと考えています。そんな歴史があってサクラの巨木の森が出来上がったのではないでしょうか。