テイカカズラの園芸種なんでしょうか。鉢に入って咲いていました。越後では海岸線とか新発田地域には比較的内陸に生えているそうですが、私の活動エリアでは見かけない種です。かつて静岡にいた頃にはごく普通に回りにありましたから久しぶりに出会った花という感じで、いきなりそのころの思い出などが脳裏に浮かびました。常緑のつる植物、高木などに巻きついて生活しています。キョウチクトウ科の植物で花を見ると納得できますが、街路樹として植えられているものを想像するとかなり異質の感じがしますね。
ユーフォルビアというのはトウダイグサ科のことで、この科の花は不思議な作りの花としては筆頭かもしれません。何が何だか分からなくなります。花弁は?雌しべは?・・・
見えているのは桃色の3枚苞葉と3つの緑つぼみ。1つの花が開いてはいるものの花弁と雌しべは見えず、4つ腺体と、2つの葯を持った雄しべが見えています。
見えているのは桃色の3枚苞葉と3つの緑つぼみ。1つの花が開いてはいるものの花弁と雌しべは見えず、4つ腺体と、2つの葯を持った雄しべが見えています。
オンシジュムの一種トゥインクルというランです。そのリップと呼ばれる唇状の花弁です。この種は突起が何本も出ていて昆虫が止まりやすいように出来ているように見えます。花の中で最も昆虫とともに進化した種がランだそうですが、見れば見るほどその造詣の奥深さに感心させられます。ハナ蜂などがここに止まって、もぞものぞと花の奥の蜜をなめに行く姿を想像すると、植物は賢いですね。でもその賢さはどうやって生まれてくるのか・・・不思議です。
かわいいイチゴ属の花です。ベニハナイチゴというのがあったような気がしますから、たぶんそれでしょう。あいにく実はありませんでしたが赤いイチゴが実るはずです。近年さまざまな品種のイチゴが開発されていて、高級すぎて簡単に口に出来ないものさえあります。各系統の品種を交配させて種子をつくりこれを播種(はしゅ)して新品種を得るという過程ですが、花粉をとって雌しべに交配させたり、実の上につくつぶつぶ(種子)をとって播種するなどということを考えると気が遠くなる話です。高いのも仕方ないのでしょうか。そういう新しい品種を作るうえで、こういう別系統のイチゴも一役買っているのでしょう。
ヒノキ花粉といっても温室内に栽培されている園芸種で矮性のもの。あいにく種名が分かりません。ひょっとしてスギ科?でもこの雰囲気はヒノキの雄花です。針葉樹は遠くから見て判断することが多いのですが、手にとって観察するとまたいろいろな疑問や未知のことが多く出てきて宿題が沢山たまります。
それはそうと、私は春の到来を待ち望んでいるのですが、大雪で騒いでいる最中もう花粉が飛び交っているのだそうで、花粉症をお持ちの方は憂鬱な季節が近づいているようです。
それはそうと、私は春の到来を待ち望んでいるのですが、大雪で騒いでいる最中もう花粉が飛び交っているのだそうで、花粉症をお持ちの方は憂鬱な季節が近づいているようです。
ブログのネタ探しに温室を訪問。目新しいものとか気を引くものになかなか出会えない中ふと目に留まった白い物体。温室の中では嫌われ者のカイガラムシの一種(コナカイガラムシ)です。薬剤散布をしても効果が無いという話も聞きます。強い薬を使うには植物本体の影響を考慮しなければなりませんし、人にも配慮が必要です。
害虫は農作物を栽培する方にとっては厄介な存在ですが、しかし、それも自然ということを考えれば無くてなはならないもの。出来ることなら薬剤を使わず目の前の困った存在だけ手で処理するのがベターなんだろうなぁと思いつつプチューッ!。
害虫は農作物を栽培する方にとっては厄介な存在ですが、しかし、それも自然ということを考えれば無くてなはならないもの。出来ることなら薬剤を使わず目の前の困った存在だけ手で処理するのがベターなんだろうなぁと思いつつプチューッ!。
リョウブの残果が雪をかぶっています。幹がはがれやすくサルスベリに似た樹肌になるので、そう聞くと直ぐ思いつかれる方も多いのではないでしょうか。実は乾果でなかなか落ちにくくいつまでも樹に留めておきます。冬の様子など私以外に知らせる人もいないでしょうから、そのあたりに価値を見出しての更新です。
リョウブも面白いことがいっぱいあるのですが、それはまた次回に回すことにして、雪の中でもひょうひょうと生きているリョウブをめでておきましょう。
リョウブも面白いことがいっぱいあるのですが、それはまた次回に回すことにして、雪の中でもひょうひょうと生きているリョウブをめでておきましょう。
寒そうですね。ネズミモチです。本来越後には無い植物で多少寒さに強いことで公園や庭木として利用されています。近年の暖冬で調子がよかったものの、今回のドカ雪には閉口しいているようで、何本かの枝が折れています。越後は極端な寒さがないせいで枝折れしてもまた芽を出して成長できます。その繰り返しでなかなかしっかりとした樹に出会えません。
雄しべの入っているところを露出したところです。花粉が見えます。中央の棒状のものが雌しべとおもわれます。
もう少しと思いつつ、ここでごそごそと花を分解するわけにもいきませんからより詳しい解剖は次回にまわすことにしました。もう少し何か妙な構造があるようで丁寧に観察しないとだめですね。
もう少しと思いつつ、ここでごそごそと花を分解するわけにもいきませんからより詳しい解剖は次回にまわすことにしました。もう少し何か妙な構造があるようで丁寧に観察しないとだめですね。
ビルのロビーにゴクラクチョウカの鉢がありました。開花中の花がありましたから早速観察です。変わった形の花です。それが人気なのでしょうが、その構造をしげしげと観察したことがありませんでしたから、ちょっとした発見でした。3枚の橙色の花弁と紫がかった青い構造のものから出来ています。単子葉の植物ですから基本は3数性で花弁は6枚(内花被3枚+外花被3枚)ということになります。橙色のものは外花被とすれば青いものは内花被の変形となりますが・・。青い部分のへりに力を加えると中央が裂ける仕組みで、裂け目から花粉が露出します。ここは雄しべ。そうすると細長い突起状のものが雌しべということになります。
ドカ雪の後は急激な温かさ、一気に雪量が減って雪面はグサグサです。ちょっと時間があるからとスノーシューを履いて雪上の散歩をして見ましたが、雪面の状態としっかりした靴でないため歩きにくいことこの上もありません。普段使わない筋肉がグッと来ましたから早々に切り上げました。
そんななか目にしたものがこのウスタビガの繭で、墨絵のような世界に一点色彩を与えてくれるようで、その美しさに感動です。何度も目にしているウスタビガ、何度出会っても素敵なものは素敵です。
そんななか目にしたものがこのウスタビガの繭で、墨絵のような世界に一点色彩を与えてくれるようで、その美しさに感動です。何度も目にしているウスタビガ、何度出会っても素敵なものは素敵です。
サクラソウの鉢植えが沢山出回るシーズンになりました。色とりどり、多種多様。花売り場の一角は華やかですね。こういうときこそサクラソウの花を観察するに適した時期です。一株の中に2種の花があることはご存知ですか。雌しべが長い長花柱花と短い短花柱花です。雄しべと雌しべ熟すタイミングも違えて、配置も違えて、出来るだけ自家受粉を避けながら交配しようとする工夫ですね。感心します。