ヒノキ科のサワラです。自生のサワラを目にするのは初めてで興味津々。岩手県以西に生育するのだそうですが、新潟県内に自生するような話を聞いたことがありません。駒止湿原の湿原の縁にかなりの個体群がありました。湿地を好む種のようで認識を新たにしました。
ヒノキとよく似ている種です。両種を区別するのに最も確かなのは葉裏を見ることです。葉裏の白い気孔帯がヒノキはY字型になり、サワラはX字型になります。蝶ネクタイのような文様と覚えておいても良いかもしれません。
木道近くにあった亜高木の樹肌です。大木に育っていないこともあって樹の肌は乱れているようです。枝の痕跡や凹凸が目立つ状態です。このような樹でも数十年は経っているのだと思います。20mの大木に育つのにかなりの年月が必要になります。
ミズゴケ湿地の表面にたくさんの花があり縦横無尽に蔓が伸びているようにみえます。しかし、「つる」ではなく茎だそうでとても細いもの。まばらに分岐してそこにまた花をつけます。そういう個体がここではびっしりです。
白樺谷地の木道脇に低木状のイヌエンジュがありました。今まで湿原内で観た記憶がないので少々驚きでした。しかし、よく思い出してみるとイヌエンジュが見られた地点は大体水に近い場所です。資料にも湿地周辺に見られるとありますからかなり水の好きな樹木のようです。